強度行動障害のパニックに対する支援は互いに辛い。
強度行動障害って知っていますか?
簡単に説明するのは難しいので、これは下記東京都のHPにあるPDFを参照してください。
私の支援をする多少の方にその強度行動障害の方もいらっしゃいます。
その方は、フラッシュバックあり、聴覚過敏あり、自分の思いのコントロールも難しい場合もあるので薬も使用していますが一度、スイッチが入ってしまうと人への暴力が止まりません。
まだ若い男性の方なのでもう力が強いので、大人の男性が2人で対応しても押さえつけることは難しい状態です。
今回は、この”押さえつける”ことについて書いていきます。
ようは身体拘束です。
福祉の支援で、利用者を押さえつけるような行為は虐待行為にあたるのですが、ある一定の条件を満たした場合は虐待に当たらないのです。
①切迫性:緊急性があり、拘束をしないと本人や周囲に生命や身体の危険がある
②非代替性:他に方法がない状態
③一時的:一時的な対応ということ
以上の3要件を満たす必要があります。
さらに、うちでは保護者などに身体拘束許可書を頂いております。
で、ですよ。
まさに、本日強度行動障害の方が利用しているときに情緒が乱れ拘束をする状態までなりました。
気持ちを落ち着かせるお薬も飲ませたりもしましたが、結果20-30分程度戦いました。
本当にぶつかり合いです。
そして、押さえつける場面が時々あるのですが本当に迷います。
力加減は?どんな形で?本人に傷つかないように・・・と。
正直押さえる方は、攻撃を受けながらになるので少々血を流しながらの支援になります。
めっちゃ大変です。
でもですね、本当に利用者の方は叩きたくて、殴りたくて殴っているわけではなく、その殴る手、頭突きをする頭、蹴り上げる足が止まらないのです。
毎回思うのですが、とても悲しくて辛い目をしているのです。
「誰か止めてくれー」って声が聞こえそうです。
止める方法が、押さえつけるしかないので頭の中では「やるしかない」「本人の為」と言い聞かせてしているのですが、正直とても苦しいです。
私が福祉の仕事をしているのは、弱さを持った人たちが自分らしく生きる手伝いをしたい。
特に子どもが好きだから、子どもの気持ちを汲み取り子どもの代弁者となりたい。と真剣に思い続けている。
真剣に思っているからこそ、「押さえつける」も向かい合わないといけない事実。
でも、私の心も叫ぶんです。
「ごめんなさい」って
そんな弱い気持ちが、手加減となって利用者に動く余裕を与えまた人を殴ろうとしている。
しっかり押さえておけば、もしかしたら落ち着く時間が早いのか?
でも、やりすぎではないか?
もう、私の体も心も緊張の糸が張り巡ります。
終わってしまえば、本当に何もなかったように「普通」に戻ります。
そして、その利用者は必ず「ごめんなさい」って何度も謝ります。
この「ごめなさい」はどこまで本当の意味を持った「ごめんなさい」か分からないのですが、これを聞くとやっぱり心が痛くなります。
多分同じように強度行動障害の方を支援されている方もいらっしゃると思いますが、私は時々対応をするレベルなので尚更なのかもしれません。
親、支援者、そして本人・・・
みんな辛いですね。
でも、生きているです。生活をしないといけないのです。
大好きな音楽を聞いているときは、両手を振り上げて歌いながら走るかわいいところがあるやつなんです。
何も答えがない・・・
苦しいですが、私は向き合っていかないといけないと思っています。
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