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下請け業者と電話で商談中 不意に回線が切れてしまった。 大変なクレームが発生していた。 …
あなたの目の前に舞台がある。 その上には、まだ誰もいない。 芝居はこれからだ。 あなたは…
特殊光学ガラスが開発されました。 光の透過速度が極端に遅い特殊ガラスです。 入った光がな…
家に帰る途中、手首が落ちていた。 どうやら若い女の左手らしい。 「なんて愛らしい。 この…
おれは監督だ。 歩き方が気に入らない。 「こら。そこの女、やり直し」 おれは怒鳴った。 …
「やってられるか!」 旦那が会社を辞めた。 「やってられません!」 奥さんが家事を放棄した…
「どうしたんだい?」 友だちが心配してくれる。 「なんでもない」 「顔色が悪いよ」 君、余裕があるんだね。 「・・・・あのね」 「うん」 「片想いの彼女がね」 「うん」 君に説明してどうなる。 「妊娠しちゃった」 どうもなりはしない。 「・・・・そうか」 君、戸惑うんだね。 「父親はわからないって」 「・・・・ふうん」 君、ホッとしたね。 Unrequited Love "What's up?" My friends are concerned. "
「あっ、落としましたよ!」 老人を呼び止めた。 歩道に落ちたものを拾ってやる。 それは眉…
昔、あるところに、ある人物がいた。 いつの時代で、どこの国の人物か、不明。 そいつの素性…
本棚の本が入れ替わったような気がしてならない。 書斎にある大きな木製の本棚。 そのガラス…
思わせぶりな観葉植物。 真夜中、ピンクの花が咲く。 甘ったるく切ない香り。 枕もとに置い…
道端の草が小さな花を咲かせた。 派手でもなく、鮮やかでもない。 地味で淡い色の花だった。 …
茂みをかき分けかき分け 奥へ奥へと進んでゆく。 あたりはひっそり静まり返っている。 山鳥…
最近、カラスが増えたような気がする。 真っ黒な姿。不吉な鳴き声。 鋭い目とくちばし。 ゴミ置き場を漁っていたりする。 むやみに生ゴミを捨てるからだろうか。 帰宅の途中、カラスの羽を拾った。 とても大きくて美しい羽だった。 捨てるのが惜しかった。 でも、それを飾る場所が見つからない。 悩んだ末、鉢植えの土に挿し そのままベランダに置いておいた。 やがて、その羽が膨らんできた。 おかしなこともあるものだと思った。 ある朝、カラスの鳴き声で目が覚めた。 鉢植えに一