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箱夢の話集 第四集

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#独白

【独白】忠告

殴られた記憶がある。 かなり昔の話だが忘れてはいない。 殴られたら誰だって痛い。 誰だっ…

Tome館長
2週間前
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【独白】大猫の町

ああ、大変! 小猫に餌をやったら大猫になっちゃった。 家の塀を壊して大猫は町に飛び出した…

Tome館長
5か月前
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【独白】防波堤の記憶

ひとり僕は防波堤に立ち  水平線を眺めていた。 いや、もっと近くを眺めていたかもしれない…

Tome館長
8か月前
17

【独白】明日へ向かって

そして翌日、 撃たれてしまった。 く、くそっ! ひどい出血だ。 死ぬかもしれん。 だ、誰だ…

Tome館長
9か月前
17

【独白】追究の住宅街

夜の住宅街を歩くのはきらいだ。 犬は吠えるし、猫は死んでるし。 それに 水道のポンプなの…

Tome館長
10か月前
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【独白】五つのゲーム

なんでもないことなんだけど 私は女の子か男の子かよくわからない。 よくわからないまま私は…

Tome館長
1年前
13

【独白】記憶の森

緑豊かな森の風景を想い描く。 森閑とした空気。 揺れる木漏れ日。 蛇のような細い道はけもの道。 ひとりで私が森の中を歩いている。 それだけ。 なんということもない。 あるいは幼い頃の記憶かもしれない。 ところで、誰かが幼い私を見ている。 そんな記憶はまるでないが  幼い私を見る者が仮にいたとする。 そいつは木立に隠れて見つめている。 身動きせず、じっと黙って覗いている。 その視線に幼い私は気づきもしない。 繰り返すが、そんな記憶は全然ない。 しかし、それにし

【独白】くだらない夢

さすがに情けなくなってくる。 毎日、くだらない夢ばかり見るのだ。 本当にどうしようもない…

Tome館長
1年前
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【独白】殺し文句

ものすごい殺し文句を発明した。 こいつにまいらぬ女はいない。 相手が女なら 誰でもイチコロ…

Tome館長
1年前
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【独白】暗い遊び

鼻欠けお婆にさえ煙たがれたもん。 「この子はいつも、屍とばかり遊びおる」  そうなの。 …

Tome館長
1年前
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【独白】猿の目

僕は皆から変な奴だと思われている。 落ち着きがなくて、コソコソしている。 怯えて、オドオ…

Tome館長
2年前
9

【独白】勇者も楽じゃない

さて、おれは勇者だ。 買ったり拾ったり奪ったりした  チンケな武器を携え  姑息とも言え…

Tome館長
2年前
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【独白】窓辺の風景

今日は明るい海の風景が見えます。 沖合に客船が浮かんでいます。 甲板の上で遊びふける 半裸…

Tome館長
2年前
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【独白】恋文

これより私は  あなたへの恋心を  できるだけ素直に  綴ってみようかと思います。 正直なところ  私はあなたのことを  あまりよく知らないのです。 よく知らないから  気になるのでしょうか。 いいえ。 知らなくても一向に気にならない人は  たくさんいます。 なのに、なぜか私は  あなたのことが気になるのです。 あなたのこと  そんなに知らないわけじゃないのに  もっと知りたいと思うのです。 こんなふうに  もっと知りたいと思う気持ちが  つまり  恋心