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海の底にいるのに息は苦しくない。 おそらくエラ呼吸でもしているのだろうよ。 エラがあるか…
なぜか海中に潜っている。 ぼんやりとした淡い光に包まれ 気ままに泳ぐ魚たちの姿を眺めて…
見知らぬ女の子が笑っている。 「ねえ、腕相撲しようよ」 断る理由が見つからない。 向かい…
画面中央には美少女らしき人物を置きたい。 今にも消え入りそうな憂いを含んだ暗めな表情。 …
夕暮れの薄暗い畳の部屋で 自殺したはずの作家に組み敷かれている。 異常な性格であるという…
古き良き音楽の都。 ここで歌姫は美しい産声をあげた。 父は骨董品の蓄音機。 母は由緒あるパ…
長年の苦労が報われる瞬間であった。 「この瞬間のために生きてきた」 そう言っても過言ではない。 幼い頃からの夢が実現する。 探し求めていた真実が見つかる。 または 命懸けの恋がついに結ばれる。 生涯をかけた事業が実を結ぶ。 あるいは 諦めていた愛しい人に再会できる。 絶望の淵からの脱出に成功する。 それら諸々が やっとひとつになってまとまる。 まさに、そのような瞬間であった。 頭に隕石が落ちてきたのは。 Meteorite It was a moment
巨大な岩の上は平らだった。 多くの観光客が右往左往している。 白い旗を持った女が喋ってい…
洞窟を利用して築かれた寺院がある。 奥の壁には古代文字らしきものが刻まれ、 ところどころ…
イルカなのだが、海イルカではなかった。 川イルカでもなくて、陸イルカ。 海を泳ぐのが、海…
前の大統領は革命軍に拉致され 今の大統領によって銃殺された。 その今の大統領にしても …
工事途中のプレハブ住宅のような建物。 開いた玄関から外の景色が見える。 奥に道があり、大…
その家庭において少年は、自分が 必要とされていない人間だと感じていた。 もしも今、自分…
急に雨が降ってきた。 窓辺で雨音を聴いていると 見知らぬ女が軒下に駆け込んできた。 雨宿りだな、と思った。 庭も垣根もなく、軒下があるだけ。 雨宿りに都合いいのだ。 「お嬢さん、家の中に入りませんか」 窓から首を出し、誘ってみた。 若い女は笑顔でこたえた。 「いいえ、結構です」 そうだろうな、と思った。 世の中そんなに甘くない。 「では、これを使いなさい」 雨傘を差し出してやった。 「あとで返してもらえばいいから」 女は雨傘を受け取ってくれた。 「すみません