マガジンのカバー画像

箱夢の詩集 第二集

200
詩のようなもの
運営しているクリエイター

#詩

【詩】いつか叶う

願い  叶ったら    お話は      そこで       おしまい。 もっと  続き …

Tome館長
2年前
18

【詩】シャボン玉

小さな女の子が 大きなシャボン玉を作って 空中に飛ばしました。 そのシャボン玉の中で生ま…

Tome館長
2年前
17

【詩】サピアの流れ

遥か遠い見知らぬ土地に  サピアという名の川がある。 そこにはイメージとか印象とか  いわ…

Tome館長
2年前
13

【詩】氷の花

凍った岩肌に   骨が喰い込む  肉を破り   血に染まった指の骨  吹雪は背に爪を立て …

Tome館長
2年前
8

【独白】ざまあみろ

女が眠らない夜は男が眠れない夜。 あるいはその逆か。 は。 まあ、どっちでもいいけどさ。 …

Tome館長
2年前
10

【独白】ペチャンコ

  私は、もうダメ。 ペチャンコだ。 完全につぶれてしまった。 針の折れた安物の画鋲みたい…

Tome館長
2年前
15

【詩】運河

  たくさんの異国の船が運河を渡る。 ありとあらゆるものが運ばれてゆく。 美しく、いかがわしく、危険なものまで。 この運河がなければ大陸を迂回するしかない。 想像しただけで、吐き気とめまいがする。 誰が運河を作ったのか、いまだ謎のままだ。 「昔ね、幼い神様が砂遊びをしたのよ」 そんな母の話を信じていた頃があった。 この砂の海しか知らない船乗りにも。 青い星が昇る。 わが祖父の星、水の惑星。 火のように燃えるこの赤い星の夜空に。     The Canal M

【詩】火の鳥

  火の鳥  私は不死鳥  いやでも死ねない  生きてゆくしかない  いろんなことがあった…

Tome館長
2年前
18

【詩】盲目

きれいは 汚くて   汚いは きれい  やさしさは きびしくて   きびしさは やさしい …

Tome館長
2年前
20

【詩】風の抜け道

  あなたは風     吹き抜ける       さわやかな           一陣の風 …

Tome館長
2年前
15

【詩】Jellyfish

わたしはクラゲ   骨がない  ふわふわ    ほわほわ   漂って     生きてる意味…

Tome館長
2年前
13

【詩】依怙地

  ある依怙地な女の子の物語。   どうでもいいような   瑣末なことが気になって   彼…

Tome館長
2年前
11

【詩】レクイエム

私は貴方を殺し  貴方は私に殺されました。 でも、私が貴方なら  私はこう言うでしょう。 …

Tome館長
2年前
18

【詩】ともしび

その光は 明るいけれど  まぶしくはなく    温かいけれど     熱いほどでもない   日中は 知らんぷりして  暗くなって やっと気づくような    そんな おとなしい     弱気な 小さな灯ひ   消さないよう  驚かさないよう    そおっと 寄り添って     そおっと 手を かざして       それから そおっと        そおっと 微笑むの   A Light The light is bright But not dazzling War