取って代わるもの

昭和生まれの私の家に電話が導入されたのは小学校3年生だったと記憶している。当時の電話はダイヤル式の「黒電話」で、親戚の家に電話を借りに行くたびに、ドキドキしながらダイヤルを回す姿を思い出す。

しかし、家庭に電話が普及するにつれて、借りに行く必要がなくなり、親戚とのコミュニケーションも変わっていった。黒電話も時代とともにプッシュフォンに変わり、現在では1人1台以上のスマートフォンを持つ時代になった。

「オレオレ詐欺」のなりすまし詐欺が大流行して一人暮らしの高齢者の被害が痕をたたず、固定電話は敬遠され(なりすまし詐欺だけが原因ではないが)２０１０年～２０２０年までの１０年間で加入契約者数は約４０％まで減少し各家庭から消えつつある。

あの黒電話の思い出から数十年。今では手のひらのスマートフォンは通信手段だけでなく、様々な機能を持ち、未来においても重要な役割を果たすことでしょう。技術の進歩に柔軟に対応し、安心して利用できる環境を築いていくことが求められますね。