のらねこ、自分の“社会的立場”ってピンとこない
≪立場≫ という言葉があります。
「おまえ、自分の立場わかってんのか」(A)
「俺にだって社内じゃ立場があるんだ」(B)
といった使い方をします。
(A)の場合は『加害者』という意味、(B)の場合は『管理責任者』という意味で使われています。
だとすると立場という言葉はそういう意味なのかと思えば、実は地球人類には全て1人1人に立場はあって、社会で生きていくにはそれに則った行動をしなきゃいけないのだそうな。
つまり立場は十人十色。
人類全員、誰1人として同じものはないってことです。
ならば ≪立場≫ とは一体なにで、どうすれば自分の立場を知ることができるんでしょうか。
――いつもお読みいただきありがとうございます。
あるいは初めましての方、久しぶりの方も、皆さん嬉しいです。
僕は目標管理Webサービス Project Sylphius の開発・運営をしています、TOMCAT HEART の中島です。
なにをやってもうまくいかない。
巡り巡っていつの間にか自分1人が悪者になっている。
いつも何となくそうなってしまいがちな人に足りないのは、完璧超人になることではありません。
“目標管理スキル” を学ぶことです。
目標が管理できてないから、自分を周りに分かってもらえないのです。
この のらねこに何ができる? では、だとすると目標管理とはなんぞや? ということをなるだけ多くの皆さんにお伝えすべく、僕自身が立案して僕自身でやってきた色々なことを、なるだけ面白く書く趣旨となっています。
今回は “のら心理学者は人間関係なんとかできる?” シリーズの最終回。
セルフブランディングや人間関係を作るコツを理解してもらうことで、人生のトラブルを防いでいただけたらと思っています。
1. 立場とは何か
そもそも、立場 とはなんでしょうね。
Weblio辞書で調べるとこう出ます。
今回のテーマに意味的に近いのは “2” でしょうかね。
立場とは:
つまり地位とか境遇ってこと。
この書き方は立場という言葉の意味を十分に簡潔に説明していますが、これでは「だとすると自分が今すぐやるべきことは?」と考えたときに、どうしたらいいか分かりません。
「僕にも地位や境遇があるのは分かった。でも、だからなに?」って感じ。
ですのでこれを、のらねこ流に言い換えます。
僕の言い方では、立場の意味はこうなります。
言葉の意味としてはかえって分かりづらくなりましたが、この解釈の方が、自分自身の次の行動にはつなげやすくなります。
なぜなら、人間は必ず ≪コミュニティ≫ なるものに所属しながら生きているわけですが、このコミュニティは、どんなものでも常に必ず生まれた理由というものを持っているからです。
これは、会社・サークルといった明確な目的を持って作られるコミュニティだけでなく、友達同士の集まり・家族といった自然に生まれる系統のものも同じです。
全てのコミュニティは “存続させる理由が残ってるから存続している” のであり、これは常に絶対必ずです。
たとえば友達同士のコミュニティは、属する個人1人1人は「なんとなく理由もなしに集まっている.目的などない」と認識しているかもしれません。
が、実際には “楽しく遊ぶ” ことを目的としています。
たとえ友達同士であろうとも、普通は目的がなければ集まったりしません。
仮に目的なく集まることがたまたまあったとしても、それは “楽しい目的を探すために集まっている” だけで、本当の意味で物理的に意味がないわけではありません。
でしょ?
また家族というコミュニティも同じ。
家族は “日々を暮らす” ことを目的に集合したコミュニティです。
あるいは地方自治体の場合は?
目的はない? つまり、警察がいればそれ以外は別になくてもいい?
でも警察じゃゴミの収集はやってくれないし、自治体がないと水道だって使えなくなるよ?
それから消防署も必須だよね。
消防署のない世界では、仮に本人に責任がなくても火事を起こすと村八分になっちゃうからね。
それとあと、人によっては「労基がないと生きていけない」って人だっているでしょ?(労基=労働基準監督署)
地方自治体とは、このようなサービスを、税金を対価に運営するためのコミュニティです。
つまり、この世の全てのコミュニティには存続理由――つまり ≪目的≫ があるんです。
てことは?
それはつまり、この世の全てのコミュニティは『達成すべきタスク』を持っているってことでもあります。
目的がある
だからそのために行動する
これは人として当たり前のことです。
友達同士コミュニティの場合、『遊ぶ内容を決める』『場所と時間を決める』『集まる』などのタスクがあります。
また家族コミュニティは言わずもがな、家事のさしすせそ以外にも、暮らしを維持していくための様々なタスクがありますよね。
で、このとき、
“そのコミュニティ内で、どのタスクを担当しているか”
という割り振りが ≪立場≫ です。
人間は、どんな人でも必ずコミュニティに属しなければ生きていけません。
少なくとも経済社会で文明を謳歌したいならね。
それがつまり、“どんな人にも立場は必ずある” ってことなんです。
2. 人間関係トラブルを起こしやすい人の特徴
コミュニティとは、適切に運営しないと維持できないものです。
ですから必然的に、どんなコミュニティにも、適切な運営に協力してくれない人――つまり “トラブルを起こしやすい人” が往々にして存在します。
友達コミュニティの場合は『時間が決まってるのに来ないヤツ』
家族コミュニティの場合は『家事を手伝わないヤツ』
地方自治体の場合は『脱税者』
会社の場合は『働かない上司』
それからママ友コミュニティの場合は『場のルールを勝手に捻じ曲げるボスママ』なんてのもあります。
これらの人々の共通点は、“立場を放棄している” ところにあります。
つまり、
コミュニティには必ず目的があって、
その目的に伴うタスクというものがあるのに、
それを正しく遂行するどころか放棄している
という意味です。
“そういうことをするからトラブルになるわけ”。
とりわけ友達同士・家族同士などの自然発生的なコミュニティでは、≪立場≫ なるものは明文化されないし、そもそも明文化すべきでもありません。
だから、「そんなの言ってくれないと分からないよ」とか言い出すヤツほどトラブルを起こすんです。
もしくは逆に、どんなコミュニティに行っても、なんだか変に色んな仕事をいつの間にか請け負って1人で苦労してる人もいます。
立場を放棄するヤツがいるってことは、その人が放棄した立場を押しつけられる人だっているってことでもありますからね。
このとき “立場を押しつけられがちな人” は、割と『よく分かんないヤツだけど、とりあえず優秀ではある』と周囲に思われている傾向があります。
とりわけ明確なリーダーのいないコミュニティほど、そういう立場の人が現れる傾向があります。
様々な雑務を押しつけられるとは、つまり『不本意な形でリーダー業務を押しつけられている』ということです。
ですから、あなたがもし何らかの “立場” を押しつけられがちであれば、それは『よく分からないヤツ』と思われているから。
これは、あなた自身が自分のことを理解しているかとは関係がありません。
あなたにだってちゃんとキャラってものがあるのに、それが周りに伝わっていないことが問題なんです。
実際、立場が正しく確立されておらず、何でも押しつけられがちな状態というのは物凄く大変です。
周りからはリーダーと認識されているのに、本人には自分がリーダーである自覚がないのですから。
たとえば “主婦”。
周囲の人の何倍ものタスクを日々こなしながら、それら全てについて「できて当たり前」と思われてしまうのです。
“よく分からないヤツ” は、もともとそうなりがちなものです。
3. 立場を確立していくために必要なこと
では、自分のことを周囲にきちんと分かってもらい、立場を適切に確立していくにはどうしたらいいのでしょうか。
自然に分かってくれる人が現れるまで、いろんなコミュニティを渡り歩く?
ま、それもいいかもね。
効率は悪いだろうけど。
もしくは、仮のリーダーに甘んじるのではなく、本当のリーダーとしての自覚を持つのも手です。
リーダーとしてきちんと仕事の分担を行い、自分1人にタスクが集中しないように取り計らいます。
実際、あらゆる家事を全て1人でやらざるをえない主婦は、≪家事リーダー≫ としての自覚がなく、適切な役割分担ができていないケースも多いです。
そんなとき本人はSNSに「夫が家事をしてくれない」と書き込みするでしょうが、実際には夫が手伝いを明確に拒絶しているケースばかりではありません。
分担せず1人で抱え込んでいるだけのケースもそれなりに多いものです。
またはリーダーをやりたくないなら、『自分がやらなくてもいいはずのタスク』はきちんと断る手もあるでしょう。
どちらの方法を選ぶにしろ、重要なのはそのコミュニティの ≪存続目的≫ を知ることが重要です。
一般に家族というのは日々を暮らすこと自体が存続目的ですが、とはいえ日々を暮らすために、具体的にどうしたいかは家族によって様々で、同じ家族は1つとしてありません。
≪存続目的≫ の形は家族により様々なのです。
このことは友達同士の集まりでも会社でも、コミュニティでありさえすれば何でも同じです。
『それで結局どうしたいの?』は人により様々なんです。
ですから、自分が属するコミュニティがどういう目的のものかを知るには、とにかく “観察すること” が大事。
黙って待ってても誰も説明してくれないし、説明されなくて当たり前です。
メンバー各人について、誰は、何を望んでいるのか
それらの望みを集約するとどうなるか
これらを自分で知りにいくこと。
コミュニティの ≪存続目的≫ が分かってしまえば、あとはそれに即したタスク分担をするなり、必要ないタスクは断るなり、自由にできるはずです。
そのためにも、まずはそのコミュニティの目的を知ること。
リーダーとして振る舞うにしろ、それを断るにしろ、あるいはその目的自体が自分と合わないのなら、そのコミュニティを離れることもときには必要かもしれません。
どの道を選ぶにしろ、コミュニティの目的が分からなければ判断しようがないのです。
そしてそれは、ただ待ってるだけでは一生知ることができないものでもあります。
ですから、あなたが自分自身の “立場” を知るには、周囲の人々を観察することが大事なのです。
さてさて。
7回続いた “のら心理学者は人間関係なんとかできる?” シリーズもこれで終了です。
次回は、、、どうしましょうか。
実は決めてないんですよね😅💦
たまには、何も決めずに始めるのもいいかなぁって。
“のらクリエイターに何が作れる?” と題し、何かを作る挑戦でもやってみようかなと思っています。
何かを作って。
それを販売できる状態に持っていく。
そんな挑戦ができればいいと思います。
楽しみにしていただけたら嬉しいです。
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ここまでお読みいただきありがとうございました。
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