2022年ベストコンテンツ

◆ラジオ
田村ゆかりの乙女心♡症候群 第253回 5月12日放送
https://www.youtube.com/watch?v=vm_kT1cq95c

放送の前週に「テンション低い女がしゃべっててなんだこいつ」と思ったら自分だった、ということを受け、ずっとハイテンションでかわいい声でしゃべり続けた回。ゆかりんのラジオは、ちょっとした失敗エピソードをグチグチと語っているときこそ真骨頂だと思っているが、これはこれで声優の本領発揮が見られて面白かった。

◆ミュージック
Mia Rodriguez/Shut Up 3月3日配信
https://www.youtube.com/watch?v=lx8_sd6V5vE

今年は「これは!」と思った曲はとくになかったのだが、とりあえず印象に残ったのはこの曲。とにかく歌声がかわいい。向こうでどの層に好まれどういう評価を受けているかまでは把握してないが、甘めの声にポップでキュートな世界観がとても良い。

◆ネットコンテンツ
コンシューマ版「DEADCRAFT」本日発売。寺門ジモンさんがサバイバルを語る“ゲームさんぽ”コラボプレイ動画も公開に 5月19日配信
https://www.4gamer.net/games/628/G062899/20220519058/

リンク先の動画は、肖像権の影響なのかすでに非公開となっているが、サバイバルがテーマのテレビゲームのプレイ動画を、ネイチャー寺門ジモンが解説するという動画。ジモン特有のめんどくささと、細かい知識によって妙な説得力が生まれ非常に見応えがあった。ダチョウ倶楽部は、今年ものすごく悲しいことがあったけど、天国でも「しょうがないな、こいつ」と笑っているに違いない。

◆テレビ番組
ダウンタウンのガキの使いやあらへんで! 7月24日放送
https://www.hulu.jp/watch/100118359

去年一番笑った『TANAKER』の第2弾。恒例の「ききシリーズ」収録に、ジョーカーに扮した田中がメンバーにパイ投げをしまくるという内容。田中の狂気性が見どころでもある。田中が番組内でなにか仕打ちを受けると「またTANAKER化するぞ」と思うようになった。

それと、7月下旬に放送された『ワンミニッツ』という、芸能人・有名人が24時間カメラを回し続け、その中で印象に残った1分間だけOAするというコンセプトの特番も面白かった。これはまた見たい。

◆アニメ
リコリス・リコイル 7月2日-9月24日放送
https://lycoris-recoil.com/

放送中は毎週トレンド入りするなど、めちゃくちゃ話題になったが、放送前に女子高生のアサシン部隊でバディものという概要を読んで、すでにこれは面白そうと思った。とにかく「尊い」。とくに序盤の日常回が毎回ほっこりする。

制作陣もここまで人気が出たのが読めなかったのか、脚本がちょっと駆け足だったのが残念だった。時が一気に進んだ箇所があったり、男子側のアサシン部隊との対立とか面白くなりそうな要素もあったのがもったいないところ。もしかすると鬱展開になるのかもと危惧したが悲壮感が漂うこともなく綺麗に終わった。二期が期待されているが、時が進んでいる間にあった話を中心に日常回をもっと増やしてもらいたい。

アキバ冥途戦争 10月6日-12月22日放送
https://akibamaidwar.com/
1999年の秋葉原を舞台にしたメイド喫茶任侠物語。みかじめ料だったり縄張り争いだったり、裏カジノや地下格闘技、他メイド喫茶への襲撃……各話、誰かが必ず殺される。メイドという萌え要素のガワをかぶったアウトローものだ。。『龍が如く』でもいいが、アウトローコンテンツの最初の一歩としてもオススメ出来るかもしれない。

◆コミック
東京カンナビス特区 大麻王と呼ばれた男 第1巻5月20日発売
https://comic-zenon.com/episode/3269754496725138488

あまり儲かってないフラワーショップの店主が、家族へのお金を工面すべく、植物学の知識を駆使した高品質の大麻栽培に手を出すというストーリー。大麻売買を取り仕切る半グレ組織、狂気性をはらんだ警察官と麻薬取締官など登場人物のキャラクターも濃い。高校生の娘の周辺まで大麻が蔓延していくなどこの先どうなるか楽しみでもある。まさに日本版『ブレイキング・バッド』でもある。

また、去年発売されたコミックなので選外にしたが『トリリオンゲーム』がめちゃくちゃ面白い。基本的にハッタリをかますことで巨額を稼いでいくという成り上がりビジネスストーリー。どちらもまるでNetflixのドラマを見ているかのような面白さである。

◆ドラマ
鎌倉殿の13人 1月9日-12月18日放送
https://www.nhk.or.jp/kamakura13/
戦国時代より人気が薄く、あまりにも複雑でなかなか理解するのが難しい鎌倉時代初期を執権・北条義時を軸にして描いた大河ドラマ。源頼朝には振り回され、頼朝が亡くなってからは御家人たちによる権力闘争へと変化していった。

「13人」というだけあって多数の御家人たちによる腹のさぐりあい、裏切り、権謀術数、暗殺、謀反、粛清が繰り広げられる中、闇落ちしていう義時など本当に全員・悪人とも言える見応えたっぷりのドス黒大河ドラマだった。

ベター・コウル・ソウル -8月16日配信
https://www.netflix.com/jp/title/80021955
『ブレイキング・バッド』に助演として出てくる悪徳弁護士、ソウル・グッドマンが主役となったスピンオフドラマ『ベター・コウル・ソウル』が、ようやく最終回を迎えた。

基本的には『ブレイキング・バッド』の前日譚なのだが、シーズンを重ねてファイナルシーズンに向かうにつれ、終盤の数話はもはや後日談になっていた。数年前に『ブレイキング・バッド』をDVDでレンタルし、今やNetflix配信で見たのだから視聴媒体すらも変えてしまった。『ブレイキング・バッド』と合わせて、本当に文句なく世界一面白いドラマである。

◆映画
機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島 6月3日公開
https://g-doan.net/

映画の感想はこちらに。こういった総集編になるとカットされがちな1エピソードを作画・脚本クオリティを高くして映画化にするという手法は今後も流行るかもしれない。この商法に味をしめたら、次はシャリア・ブルか。

◆食べ物
ナポレオン軒/都立大学 3月23日開店
https://www.instagram.com/napoleon_toritsudai/

「美味い麺ができたらスープと具はシンプルでいい」を具現化したような店。物価高によってそろそろラーメン一杯が1000円が見えてきた中、こういった「シンプル化によって出来る価格維持」が次に流行りそうな予感がする。

◆ボードゲーム
アンドーンテッド:ノルマンディー・プラス 完全日本語版 6月16日発売
https://arclightgames.jp/product/319246unur/

『ウォーチェスト』作者によるノルマンディー上陸作戦をテーマにしたボードゲーム。ちょっと敷居が高かったウォーゲームの複雑さを簡略化させて、さらにカードドローやダイス判定によって運要素も加味された。まだソロプレイしかしていないので、しっかりと2人戦をプレイして後日レビューしたい。

◆テレビゲーム
Into the Breach: Advance Edition 7月19日配信
https://subsetgames.com/itb_ae.html
厳密にはSteamなどですでに発売されているので今年発売のゲームではないが、Netflixに加入していると無料でプレイ出来る。

8x8マスにユニット3機を配置し、敵の全滅や施設を防衛するシミュレーションゲーム。事前に敵の行動が表示されているので、「あの敵があの位置であの攻撃するから、このユニットはここに配置してこう対処する」を数分考えてて実行していく。詰将棋やパズルが好きならハマることに違いない。

ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク 11月9日発売
https://www.playstation.com/ja-jp/games/god-of-war-ragnarok/
2018年に発売された『ゴッド・オブ・ウォー』の続編。あまりトロフィー取得にこだわらないのだが、珍しくプラチナまで獲得した。世間的なGOTYは『ELDEN RING』と言われているが、『ELDEN RING』にはない親切なゲーム設計も含めこの『ラグナロク』こそ個人的なGOTYである。

◆プロレスベストバウト
CINDERELLA TOURNAMENT 2022/準決勝・優勝決定戦 4月29日
ハイスピード選手権試合 30分1本勝負
王者:AZMvs挑戦者:駿河メイ
https://wwr-stardom.com/news/20220429otaku/

近年は他団体選手の参戦が少なく閉鎖的だったSTARDOMだが、今年初めにあったプロミネンスの襲来や若手主体の興行「NEW BLOOD」などによって他団体の選手参戦が活発化。中でも、我闘雲舞所属の駿河メイとAZMの試合が個人的にベストバウトだった。ハイスピードらしくリング内外を縦横無尽に駆け回り、試合内容もAZMと噛み合っていた。この試合以来、駿河メイはSTARDOMに参戦していないが、今度はAZMとのタッグを見てみたい。

新日本プロレスSTRONG SPIRITS Presents G1 CLIMAX 32/優勝決定戦 8月18日
第8試合 時間無制限1本勝負
『G1 CLIMAX 32』ファイナルトーナメント決勝戦
オカダ・カズチカvsウィル・オスプレイ
https://www.njpw.co.jp/card_result/374340

近年のG1決勝はあまり跳ねることはなかったが、今回はめちゃくちゃ面白かった。当然、東スポプロレス大賞ベストバウト賞も受賞。猪木を意識した延髄斬りや卍固めからの投げ技、スパイラル式の新技、そしてオスプレイは歴代のオカダを破ったレスラーの技を繰り広げ、オカダとオスプレイのフィジカルがスイングした。

TAKAみちのく30周年記念大会 タカタイチデスペマニア 9月12日
スペシャルシングルマッチ
https://www.njpw.co.jp/card_result/378424

「死にたいやつなんていない。本当は生きたかったのに死んでしまうヤツがごまんといるんだ」という試合後のマイクも含めめちゃくちゃ感動した試合。葛西純がデスマッチのカリスマと呼ばれる所以がよくわかるプロレスだと思う。

Historic X-over 11月20日
https://sp.njpw.jp/tornament/369838?showResult=1
また興行としては新日本プロレス×STARDOM合同興行「Historic X-over」が実際に見に行った興行の中で一番だった。有明アリーナという箱も見やすかったし、ミックスドマッチ自体に賛否あれど異性への攻撃禁止ルールなのに時折入る一撃が良いスパイスとなったり、メインの岩谷麻優vsKAIRIも面白かった。

◆格闘技
INOKI BOM-BA-YE × 巌流島 in 両国 12月28日
https://ganryujima.jp/archives/297858

世間的には、6月19日「THE MATCH 2022」の那須川天心vs武尊や、12月13日の井上尚弥4冠統一かもしれないが、あえて3年半ぶりに復活した「巌流島」をあげたい。後日、所感をnoteなどにてアップするがやっぱり「巌流島」は面白い。

◆ニュース
女児救ったオーカーンに警察から感謝状 駅構内で泥酔男を取り押さえ「余の正義を貫いたまでじゃ」 | 東スポWEB 4月1日配信
https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/168118

毎度、オーカーン関連の面白記事を掲載する東スポという媒体に加え、4月1日朝に掲載された記事だったから、最初は真偽が定かではなかった。しかし後日、本当に警察署から感謝状が送られるということで一気に他媒体やテレビ番組でも話題になったニュースでもある。

この受賞時のプロレスラーとしての立ち振舞いやメディアする受け答え、「パンケーキ食うか?」を初め数々の名言を残し、また、なぜか関係が深そうだった元新日本プロレス所属レスラーの北村克哉氏の死去後のバックステージコメントも涙を誘った。

こういったプロレス外の評価も考慮されたのか、東スポプロレス大賞タッグ部門も受賞。最近ではブリティッシュヘビー級の王座も巻いているが、来年こそは新日本管轄のベルト戴冠、そして「巌流島」への参戦も期待したい。


個人的な2022年の所感については後日

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