IR推進法について思うこと その4

そもそもIRとは、「Integrated Resort」=統合リゾートの意味である。話題の中心になりやすいからなのか、どうにもIR=カジノと思われているふしがあるので、今回はカジノ以外の施設を考えたい。

◆常駐格闘技場の併設を

大規模展示場、ホテルやショッピングモール、レジャー施設などの家族連れで来場できる非ギャンブルのハコは必須として、ラスベガスで開催されるような屋内スポーツ、とりわけ格闘技が観戦できるハコが欲しいところだ。

私は格闘技ファンでもあるので、IRを利用して格闘家の地位向上の思いもある。


◆一石二鳥の格闘家の雇用を

プロのリングに上がっている格闘家でも、格闘技事業一本で食えている選手はほんの一握りと聞く。

生活していくのにファイトマネーだけでは足りず、本業とはまったく関係がない事業(副業)をやらざるを得ない状況である。そこで、本人が希望するならば、IR施設内でプロ格闘家兼警備員として雇ってみてはどうだろうか。

屈強で悪質な客やトラブルに毅然と対応できる警備員である。とくに女性警備員は必要だ。男性警備員が女子トイレや女子更衣室などに入って巡回するのはさすがに無理筋なので、女性格闘家を警備員として常駐させるのだ。

そして、格闘技興行でのスポーツベッティングが出来るようにする。もし可能ならば不正を避けるためにも、ギャンブル施設内だけでベッティングをし、公営ギャンブルの騎手のように数日間は外部との接触・連絡のNGまで徹底すべきかもしれない。

また、その3で和風を押し出せと書いたが、施設内に「武道場」があっても面白いと思う。別項で書く予定だがこれは「武道ツーリズム」にも繋がってくる。

IRの職員として一定の給料が保証されるので、格闘家にとっても良い環境になってほしいものだ。


◆IR施設に「ウェアハウス川崎」を

格闘技が出来るハコの建立案以外に、もう一つアイディアがある。川崎駅に「ウェアハウス川崎」というゲオが運営しているゲームセンターがあった。惜しくも2019年11月17日をもって閉店してしまったが、「廃墟ゲームセンター」と言われるほど内装が凝っており、とにかく非日常感が味わえたゲームセンターだった。

現状、IRの誘致は横浜案が目立っている印象があるが、あのようなゲームセンター(日本の風営法に基づく通常のアミューズメント施設なので、金を賭けるマシンは一切置かない)が出来て欲しい。日本の優秀なエレメカ、アミューズメントマシンにプラスして、内装が特徴的なゲームセンターは世界に類を見ない施設になるはずだ。


なにかとネガティブなイメージがつくカジノだが、むしろ目を向けるべきは「統合リゾート」としてのカジノ施設以外の全施設であり、IR施設内こそ安心・安全な場所かつエンターテインメント要素あふれる施設でなければならないのだ。

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