初日は"ストレート"な開始とはならなかった! 『ポーカースタジアム』レビュー

◆まずは稼働を"チェック"

このゲームの存在は去年の夏ごろにたまたま知ったのだが、それと同時に本来の稼働日は去年の春頃スタートだったというのも知った。何があったのかは知らないが延期に延期を重ね、ようやく1月22日に稼働開始となった。

ちなみに、稼働初日は設置された各店舗でサーバーエラーが頻出し、プレイ出来なかった人が多かったようだ。

「テキサスホールデムポーカー」については、各々調べていただくとして、日本でポーカーと言えば、「ドローンポーカー」が主流だと思う。

おそらく、その理由は『ドラクエ』のカジノのポーカーが「ドローポーカー」だったから、と推測しているのだが、世界的にはこの「テキサスホールデムポーカー」が主流だ。ようやく日本でも、『龍が如く』のミニゲームで採用されていたり、Gacktのような著名人がプレイしていたりすることもあってか、流行の兆しが見えている。


◆煽り演出こそ"フラッシュ"バック

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上部のモニターには、相手プレイヤー5人の情報、プロップ(場のカード)、現在積み上がっているチップ枚数などの共通情報が表示されており、操作する必要は無い。

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下部モニターはスワイプやタップに反応するタッチパネルであり、配布されたカードをチラリとめくる操作やチップをベットする操作が出来るので、実際プレイしている感を味わうことができる。

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またオールインしたプレイヤー同士がぶつかりあうと、上部モニターに表示されたキャラクターがアップになり、ハンド勝率とともにプロップが1枚ずつめくられていく煽り演出と変化する。

実際、オールインしたときに、相手プレイヤーがすでにQのワンペアが完成されており、「ああ負けたな」思ったが、持っていた3のカードが次々とヒットし3カードになったときは脳から汁が出た。


◆常にルームは"コール"状態

シングルプレイ、全国オンラインプレイ、店内対戦がある。チュートリアルも搭載されていたが、「テキサスホールデムポーカー」のルールを知っていれば別にやらなくても良い。ルールさえ知っていれば、わかりやすいUIですぐプレイできるだろう。

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最初はどんなもんかとシングルプレイでスタート。チップを15,000枚獲得するのが目標と設定され、COM対戦となるのだが、後述する「時間」が足りなかったので目標は到達出来なかった。

こうしたCOM対戦のシングルプレイ専門の人もいるだろうが、やはりメインとなるモードは全国オンライン対戦だろう。

『麻雀格闘倶楽部』などのゲームではオンライン対戦をしたい場合、ルームが作成されプレイヤー同士がマッチングし、ゲームが開始されるのだが、『ポーカースタジアム』ではその様相が少し異なっている。

すでにマッチングが開始されているルームに入り、ルームが解散されることなく、チップ枚数が目標枚数に達したプレイヤー、0枚になったプレイヤーなどが出現するたびにルームを離脱していく。そして、新規プレイヤーがその離脱した席に入ってくるので、チップ枚数が各自違った状態でプレイされていくのだ。

こうしてずっとプレイしたくなるような、熱が冷めずに続けたくなるシステムなのは面白い作りと感じた。

自プレイヤーのチップが目標枚数に到達すると強制的にクリアとなり、成績が表示され、ユーザー登録していると、ランキングが変動する。


◆100円玉を"レイズ"するような作り

ゲームそのものはしっかり面白いので言うことは無いが、インカムが結構えげつない。1コインで1ゲームをプレイするというより、「秒数」を購入するイメージだ。プレイヤーのターンが回ると、秒数が減少していき、0になると秒数の購入画面へと切り替わる。

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50秒間ある持ち時間が1ターン回ってくるごとに4秒くらい消費されるので、1回のインサートで目標枚数に達したい場合は、最大12ターンのうちになんとかしなければならない。

この時間制度がとてもシビアだ。チップが大量にあるのにも関わらず、時間が足りない状況のときに、どうしてもコインを投入したくなる作りである。

相手をバーストさせると秒数が増える場合もあるが、細かくフォルドを繰り返し、長時間かけてチップを積み重ねていくというプレイには向いてない。


◆常に"フルハウス"の席を目指したい

ルールが確立されているゲームなので、ゲームバランス自体を調整しなくても良いのは長時間稼働していく上で強みである。今後、「テキサスホールデム」だけではなく、「オマハホールデム」や「セブンスタッド」などのルールも増えそうな予感がする。余談だが、やや複雑な「オマハホールデム」のほうが、より展開が異なってくる面白さがあるので、個人的にはこちらのルールのほうが好きである。

「ポーカーフェイス」という言葉があるとおり、手練のプレイヤーは相手の仕草・表情・言動でハンドの強弱を推理していくのだが、表示されるのはアバターであるためそこは把握しづらい。

それゆえ誰でも表情・仕草・言動を気にすることなくフラットな状態でプレイできるが、やはりセオリーを知っているプレイヤーが有利なのは否めない。いかに新参プレイヤーを増やすかがポイントだ。

現在、需要がどれくらいあるのかはわからないが、自分が行ったゲームセンターには3台しか置いてなかった。幸いなことに(?)、1台空席があってすぐプレイ出来たが、連コインしたくなるシステムなので、インカム率は高くてもプレイヤーの回転率は高くなさそうだ。席の譲り合い精神がより大事だろう。

これをきっかけに「テキサスホールデムポーカー」が流行し、麻雀の「Mリーグ」のように日本でポーカーの競技リーグが開催される日がくるのかもしれない。



有料記事では「信じるか信じないかはあなた次第です!」の都市伝説的な記事を掲載

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