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【複音ハーモニカ講座】強弱の練習法③(アクセント)

前回の低音と高音でのfとpの練習はいかがでしたでしょうか。

今回は、曲の中で強弱を表現する為に、アクセントを使った練習をご紹介します。
今回は特に難しい低音、高音の強弱の練習法をご紹介させていただきます。
私がいつも演奏で気を付けている事は「音の響き」です。吹き方に気を付けて、綺麗な音を響かせていただけたらと思います。

アクセント( > ):その音を特に強く

譜例1


アクセントの音:お腹の力を強くして歯切れよく出す。
アクセント以外の音:お腹の力を弱め軽く出す。
強弱がハッキリ出ているかよく聴いてみて下さい。音の響きに気を付けながら、低音、高音でも是非練習してみて下さい。

譜例2


譜例1と同じやり方で練習してみましょう。音に動きがあるので、ゆっくり吹いてみて下さい。


譜例3

クレッシェンド、デクレッシェンドやベース奏法も入った練習です。まずメロディーのみゆっくり吹き、出来たら強弱を入れてみましょう。最後にベースも入れて仕上げて下さい。

強弱のポイントは息の量だけでなく腹式呼吸などお腹の力を使う事にあると思います。
メリハリのある演奏を目指して練習してみて下さい。

(2023.4 ハーモニカライフ100号に掲載)

高橋早都子
-Profile-

間中勘氏の演奏「荒城の月」に感銘を受け小学校一年生か らハーモニカの道に入る。
その後齋藤寿孝氏に師事。
1995年 国際ハーモニカチャンピオンシップス、 複音ハーモニカソロ部門にて史上最年少で優勝。
ハーモニカトリオ「ミネストローネ」の複音、コードハーモニカを担当。
2007年第27回F.I.HJAPANハーモニカコンテスト・アンサンブル小編成部門で優勝。
現在、3児の母。子育てと演奏、指導の両立に奮闘中。
後進の指導やソロ活動も積極的に展開中。