見出し画像

奇跡のシンデレラ ステキなヌードはまだ早い

  自分の居場所がない、と知った私は、顔は笑っていたけれど、心中穏やかでなく泣いて怒っていました。
翌日には、
短大の教務課にすっ飛んで行きました(ほんとはJRを乗り継いで行きました)。

教務課のきれいメの事務員の人は、私を一別すると冷ややかに「何?」と聞きました。
「まだ就職先が決まっていないんです」
私はいかにもそれは教務課の責任であるよう言い放ちました。

すると教務課の人は負けてはいなくて
「壁をご覧ください。あと残っているのは一社だけです。三月ですから」と言いました。

まるで、あなた(生徒さんがが悪いから)、みたいな言い方です。

なんと、壁に貼ってあったのは、女性がヌードで出てくるので、有名な雑誌でした。
私はびっくりして身を縮めてしまいました。じっさいは私がヌードにされたわけではありません。

「むっ、無理です。
私のような正純で可愛い女性が行くところではありません。アダルト過ぎます」
強い拒否がわからぬように、英語を交えて断りました。

 相手もやりてデス。「残りの一社ですよ」とまた言いました。その出版社から多額のわいろでも、貰っていたのでしょうか?

 あれからOO十ねんを経過しました。「霊能者」とての宗優子」も取材されました。
その時のギャラは他社の10倍でした。すっかり大きく有名になったその会社に私は損した気分になりました。


この記事が参加している募集

#自己紹介

229,289件

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?