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奇跡のシンデレラ 絶望の淵を歩いて 

早咲きの桜が爛漫と散るすみだ川沿いを、体の小さな新卒生は絶望でいっぱいの心を抱いて歩いてた。ただし、日ごろから「ボインボイン」と揶揄されていた胸は大きく波打っていた。

振り返れば、同期の友達同様,大企業を目指したが、トホホ、、いきなり蹴落とされたっけ。そもそも大企業の割には.人材が不足してるんじゃない?

この私の優秀さがわからないなんて。一面前面に広告してたのにケチで10数名しか採用しなかったらしい。そ.の会社はあきらめてやった。

次にまた、.ほこりにまみれる物置から取り出した古新聞から、前の二分の一の求人広告の会社に応募した。

面接の時、前に数人、あとに数人だったから、(〆た! これは貰い!だ。合格するぞ)と思ったのに、時間差面接で、まえにも後にも数十人いたらしい。
そこも落とされた。

なんと二週間で20数社落ちたことになる。私がふるいに掛けられるなんて、円安だか、円高だか知らないけど、世界経済が間違っているんじゃない?

そしてとうとう、三行広告の会社に面接に来た。これ以上、小さい求人広告の会社は無い。

隅田川、絶望の淵を歩いてた。

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