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奇跡のシンデレラ 就活娘、今度こそ

履歴書を送ったら、すぐ返事来ました。さすが欧米人です。やることが早い。ところで私は英会話はまるでだめです。そういえば、英語科卒だと、卒業以来、はじめて意識しました。ペーパーなら何とかハウスとかチャイルドというワードなら聞こえるし、読めるんですが。しゃべれと言われたら丸でだめです。

面接は、国に帰っていた欧米人の社長の代わりに三人の日本人の秘書さんが面接しました。日本人はなぜか日本語だけでしゃべりました。助かったというわけですが欧米人の秘書さんたちは私同様英語が得意でなかったのかも、と思いました。後になり、お茶大卒や帰国子女と知り、びっくりしたものです。
その大都会の大きなビル、広いフロアをその会社は占めていました。。

面接をやったところは小さな部屋でした。それで応募者は30才までの男女、60人いたでしょう。ペーパー

テストはやさしいものでした。私は日本語で面接できたことに満足して帰ってきました。返事はすぐにすぐ来る、と言ったのです。

でも、その日のうちには来ませんでした。まあしょうがない。その日ということはほとんどないだろうと思いました。

ところが、翌日になっても来ません。その翌日になっても来ません。私はじりじりしてきました。

他の人はみんな、ペーパーテストに失敗してるに決まってる。英語の
文の意味が分かったのは私だけかも。絶対合格しているはず。

なぜか、他の人の顔をろくに見れはしなかったくせに、他の人は、へのへのもへじにしか、思い出せませんでした。みんなはフーリッシュ。
ところが、いつまで待っても返事が来ません。私の履歴書は、もしかしたら五階の開いていた窓から飛んでいってしきったののだろうか。あるいは秘書の人の誰かが私の履歴書の上でパンでも食べて、パン屑落として丸めて捨てちゃったのかしら?
など悪い想像を働かせました。

1週間たっても合否が来ません。とうとう10日たってしまいます。私はイライラしてきました。そんなはずないのに、、。



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