P.K.14 と1990年代南京ポストパンクシティ
中国のインディロックの基盤にポストパンクがあるという主張には、それなりの理由がある。
1980年代に始まった中国のロック音楽は、メタルとハードロックが権勢を振るう90年代を経て、21世紀に入ると突如として先進性と多様性を獲得する。地質学的とも言えるこの急激な変化は、あまり物事を単純に捉えるべきではないのだが、南京で1997年に結成された P.K.14 をその端緒としている。
この中国"初"のポストパンク・バンドは、この国とこの国のロックシーンに「アートフォームとしてのロック