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『知床』

北海道/自然遺産/2005/ix.x

日本で登録基準(x)が認められている遺産は知床のみである。

知床半島に人が住み始めたのはおよそ1万年前頃と考えられている。

アイヌ民族はシマフクロウやシャチ、ヒグマを神として崇敬する独自の信仰のもと、自然と共生した狩猟採集文化を育んだため、130年前まで手つかずの自然が保たれていた。

知床半島沿岸では、海氷の変化とダイナミックな食物連鎖によって、ほかの地域にはない海から陸へと連なる生態系が見られる。

冬になると海氷下で生じる低温の濃塩水(ブライン)の降下により活発化した対流によって、海中の下層や海底付近に蓄積されている栄養塩が海水面付近まで押し上げられる。

また、知床のヒグマの生息密度は世界一である。

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