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『小笠原諸島』

東京都/自然遺産/2011/ix

小笠原諸島は、日本列島からおよそ1000km離れた海上に位置する、大陸と一度も陸続きになったことがない海洋島である。

陸産貝類維管束植物の固有率が特に高く、日本本土や琉球諸島などのほかの地域と比較しても、例外的に高い固有率を示している。一方で哺乳類の固有種はオガサワラオオコオモリのみである。

自然分布する昆虫のうちの約25%、陸産貝類の94%が固有種である。特に固有種のカタマイマイは種族が多い。

小笠原諸島近海では、ザトウクジラやマッコウクジラなどをはじめとするクジラ類23種の生息が確認されており、世界に分布する海生のクジラ種のおよそ3割に達する。

小笠原群島の沿岸海域には、周年でミナミハンドウイルカやハシナガイルカが出現する。

グリーンアノールの駆除などの外来種の侵入、拡散の防止が課題である。

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