私的偏愛録 其の十 スピッツ「春の歌」
日々、感情が動いています。昨日はこう考えていたけれど、一晩たったらやっぱり違うな、なんてしょっちゅうで。
十代、二十代の頃よりも、見方も考え方も感じ方も色々知ってしまった三十代。そりゃあ感情も忙しいはずだよね。気づいちゃうし、分かっちゃうし、察しちゃうし。でも、周りには声を大にしては言えないし。
何も知らなかったあの頃。まだ自分が何者かになれるだなんて信じていたあの頃。聴きはじめたのはスピッツでした。
スピッツがいてよかった。新曲が聴けてよかった。あの頃、繰り返し繰り返し聴いていた曲たちが、今も聴けてよかった。
春がくるたびに、聴けてよかった。
わたしは今年も、心の底から叫ぶつもりでこの歌を聴いています。
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