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およそ7年の時を経て再燃しためいこい③ 神楽坂編


※この記事はめいこいの細かいネタバレを含みます。



森邸を終え、「めいこい、やっぱりいいな」と心地よい余韻に浸る中、神楽坂ルートへ。


音二郎…!!!!!!

序盤にかばうスチルが入ります。あ~~~!!!かっこいい~~~~!!!!!

このときの顔本当に本当にかっこいいんです。アプリのときからこのスチルはありました。私はもう一つ好きなスチルがあって、芽衣ちゃんを抱きしめて寝ているスチルが大好きなんです。

鏡花ちゃんのファインプレーで逃げ出し、ふらふらとたどり着いた神楽坂で音奴さんが拾ってくれる流れも好き。全てはここから始まるんだ…。

音奴さんが音二郎さんだと気づかずに着付け方を教えてもらう芽衣ちゃん、可愛い~~~!!!! 

のですが、ここ小さな疑問があって、おそらく下着姿を見せてしまってますよね。

現代と明治時代で下着って違ってたりしないのか?着付けしてて何も違和感なかったのか?

男女の距離感がある時代なのでそもそも女性の下着がどんなものかわからず気付かなかった…のでしょうか?

(そんなことを言ったら森邸でフミさんに着付けてもらうときも問題になってくるのでここは深く考えるべきではないんだろうけど…)

そして男性だと気づいてからの流れも見事なんですよね。厄介な客がいたら助けてくれるし、心配もしてくれる。鴎外さんとはまた違った優しさの人だなと思います。面倒見が良い。作中でも兄貴と表現されるので、本当にそれがぴったりなキャラクターですよね…。BIG LOVE…

着付けといい、同室といい、ヒゲのくだりといい、最初から物理的距離が近い。それに加えて公式美形設定があるので惚れないわけがないんだよなぁ…

彼のルートは芽衣ちゃんの恋愛感情の描写が他に比べてはっきりしているのも特徴ではないかと思います。作中で「好き」と心の中で強く自覚しているシーンが印象的でした。他のルートではこの気持ちを認めてはいけない、と自覚がありつつも「好き」という直接的なワードは飛び出てこないので…(私の記憶違いだったらどうしよう)


そして浅草デート、ここもいいんですよね〜!!!目玉はここなんじゃないかっていうくらい印象深いです。音二郎ルートは胸がいっぱいになりすぎて他のルートよりも時間がかかったので印象的なシーンが多い。

子ども扱い(ガキ呼ばわり)をしていた音二郎さんがここで距離を近づけてくるの、ずるい。

距離の詰め方が本当にずるい、というかうまい。面倒見の良い兄さんのままでいてくれよ…。

自分の数少ない恋愛経験の中で、自分は仲の良い友人から恋人に発展するタイプ(=元々心理的距離の近い人に恋愛感情を抱きやすい)ことが判明しているので音二郎さんとの距離感と、この距離の詰め方は現実の好みや恋愛傾向とリンクしてぶっ刺さってしまう。

極めつけはBGMです。プレイされた方はわかると思うのですが、めいこいはそれぞれみんな独自のテーマが3種類くらいありますよね。ピアノで音二郎のテーマが流れるともう駄目なんです。今も頭から離れず苦しい。つらい。胸が締め付けられる。

白雪に取り込まれてしまいそうになったときに芽衣ちゃんが、いかないでほしい、私は音二郎さんが好きなんだ、とはっきり気付くのも胸熱ですね。そこでお別れのタイミングがやってくるのも、本当に究極の選択でして…。


…と、このように私は最推し、音二郎さんルートを熱弁いたしております。やはり時を超えてもなお音二郎というキャラクターが好きです。

しかしどのエンディングが好きなのかといえば、実はどのエンドが良い、というのがなく、むしろ芽衣ちゃんは一人で現代に帰ってほしいとすら思うのです…。

これは私が音二郎の夢女だから、とかそんなものではないんです。そもそも自分はどちらかといえば芽衣ちゃんと明治好男子の恋愛模様を楽しんでいるので夢というと違う気もしますが…。音二郎というキャラクターはリアルの好みに近いから好きなんだけどリアルとの区別はしているので…。

話を戻して、なぜ一人で帰ってほしいと思うのかというと、良くも悪くも色男、だからです。

明治に残るエンドでは、彼らは海外にいってしまいます。そこで頼れるのは音二郎さんだけ。しかも前述したように恋してる自覚が他のルートより強いので、落差が怖い。音二郎さんは優しいです。もちろんきっと支えてくれるでしょうけど、彼しかいない状況下で芽衣ちゃんがすべてを思い出してしまったらつらくなってしまうのではないか、依存してしまうのではないか、そんな心配があります。

芽衣ちゃん自身が不安を抱えながらこれでいいんだと言い聞かせている様子が切ない。幸せになってくれ。

もしもトワキスのない世界線だったら、離れ離れになった方が幸せなんじゃないか?

一人で帰ったルートで残った鏡花ちゃんと音二郎さんのとらとらの様子を見てふとそう思いました。でもトワキスを積んでるのでやったら手のひらクルクルしそう。(この後トワキスをプレイして見事に手のひらクルクルしました、不安は飛びました笑)

現代に帰るルートは森邸が例外なだけで、私は基本的には相手には明治にいてほしいのでIFの世界線かなぁ、と。音二郎さんは明治で自由を求めて頑張っている方が輝いていると思いますし…。


そして音二郎ルートから、EDである星降ル夜、僕ノワルツが私を苦しめ始めます。

いい曲です、好き。最推しであることを再確認できたのはよかったものの、年を取り、良くも悪くも色男なお兄さんとの恋愛だと気づき、どの結末も筆舌に尽くしがたい思いで胸がいっぱいになっている中でこの曲です。胸がしめつけられる…


のですが、そのままあふれる感情を抱え、勢いにまかせて鏡花ちゃんルートへ。

実は鏡花ちゃんと八雲さんは積んでいたルートだったので、ちゃんとプレイしたのは初めてでした。鏡花ちゃんルートから、OPである東亰浪漫譚までも私をボコボコにし始めるのです。毎回OPとEDは流しているのでルートを重ねるごとに歌詞がよく聞こえるようになって重みが増すんですよね…。

「いたずらにただあいたくて きみの名前をよんだ」、「戻れない未来 あやめるように」、「ろまんをください 君が望まなくても」(※本来の歌詞の表記とは異なります)

つらい。

明治に残れば芽衣ちゃんがもどる未来(現代)はないし、相手が現代にくれば、相手に本来あるはずだった未来(歴史)も消えてしまう。つらい。そこまで考えているかは知らないけどそう解釈することもできる。切ない。


OPに感情をしっちゃかめっちゃかにされた状態で鏡花ちゃんルート、突入。

なに、この可愛い人?

中高生のころはグズと罵られるイメージが先行していて食わず嫌いしていたんですが、音二郎ルートの再プレイ時からこの子、可愛くない?いい味出してんな、と感じてはいました。期待値が高いわけでもなかったので、良い意味で期待を裏切られました。

彼のキャラクターとしての魅力を一言でいえばかわいい。うさぎグッズでこんな喜ぶ人いる…?犬や雷におびえるのも可愛い。建物に挟まっていたときの言い訳もかなり笑いました。満面の笑み、素敵だね…。

ただ可愛いだけではないのですが、いかんせん良い表現が見つからない。彼の性格はなかなかに素敵なのでぜひ私のような記憶が飛んでいる方、もう一度ゲームで体感してほしい。

彼のルートは魅力はそのキャラクター性のみならず物語もですね。物語も音二郎ルート並みにパートの分かれ方がわかりやすくて印象的でした。鏡花ちゃんはほとんどすべての要素を拾ってくれます。めいこいで一人だけならプレイしてもいいよ、と言われたら迷わず彼のルートを勧めたい。

めいこいのアイコン的存在であるうさぎもいるしね。物の怪についても、魂依についても、めいこいの世界観を堪能できます。

何よりも、芽衣ちゃんが現代から来たことを理解しているのが本当に大きいです。彼の物語がここまで私に満足感を与えてくれたのはこの部分が大きいかもしれない。

加えて、鏡花ちゃんのルートは物の怪に関わるシーンが幻想的で綺麗です。白雪との対峙のシーンやうさぎの行方。他のルートでは日常のワンシーンに物の怪が現れて非常にリアルな存在であるのがわかるんですが、鏡花ちゃんのルートでは夢を見ているかのような物の怪体験でした。ドラマチック。

茶屋のくだりも印象に残ります。茶屋が心を揺さぶってくる場所だったからでしょうか。

全エンドを回収したのですが、一人で帰るエンドを見たときにここまでなついてくれた鏡花ちゃんを一人ぼっちにしたくない気持ちでいっぱいに…。事情をすべて知っているからこそ、彼はもう二度と会えないのを確信しているんですよね…。

もちろん、全てを知っている鏡花ちゃんが現代にいったら?という好奇心も芽生えます。見たら音二郎について触れていて悲しくなってしまった。もう会えませんからね。なんなら時代的にもう亡くなってしまってますから、連絡なんて取れるわけがないんだ…。

携帯で連絡が取れたらどんなにいいことか…もう神楽坂組二人まとめて現代に連れて行ってくれよ…


というわけで、鏡花ちゃんルートは明治に残るエンドを爆推ししています。

消去法にも見えてしまいますが、本当に物語の着地の仕方が最高でした。「ああ、物語が終わってしまったんだ」という心地よい切なさと、満足感が残ります。鏡花ちゃんが芽衣ちゃんについて何でも知っているからこそ、秘密がないからこそ安心感があります。森邸とはまた違った安心感だね。物語としてはトップクラスで好き。

うさぎの落ちどころも良い。EDがうまく余韻を残してくれます。切なさにとどめを刺すのではなく、物語をまとめてくれるというか、映画館でエンドロールを見ているかのような気持ちになりました。

ついでに加えると、鏡花ちゃんルートでの音二郎さんの関わり方がとても好きです。距離感がとても良い。牛鍋のくだりは本当に笑いました。鏡花ちゃんルートは爆笑ポイントがたくさんあって楽しい。


…と、そんな感じで、とにかく神楽坂組の二人は多方面からクリティカルヒットの連続でした。

神楽坂組をプレイして思ったのは、昔から好みが変わってないんだな、と。むしろ昔よりもさらに好きになりました。乙女ゲームの魅力であるキャラクターの個性の強さだけでなく、物語の緩急がしっかりしている、メリハリのあるストーリーなのでそこでも楽しませてくれるのかもしれません。

森邸をロマンチックと評しましたが、こちらはドラマチックでしたね。

ドラマCDやグッズも神楽坂組のものを所持しているので、あのときのグッズほしかった…!とならなくてよかったです。自分の手元にあるの、最高だな…。


鏡花ちゃんのルートが終わったあと、複雑な感情に襲われ、ここまでの記事を書いたわけです。エンディングが頭から離れない。神楽坂での日々が脳裏にこびりついている。ツイートも止まらない。

こうやって振り返ることで少し落ち着いたので、八雲さんルートが終わり次第、また感想をまとめたいと思います。


④帝国編につづきます








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