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およそ7年の時を経て再燃しためいこい④ 帝国編


※この記事はめいこいのネタバレを含みます。

※話が続いているので前の記事も時間があればどうぞ。


来ました。帝国組。森邸・神楽坂とは打って変わって大人な二人ですね。

藤田さんルートも見事に記憶がすっぽり抜けていたので、盗難事件とかあったっけ?なんて思いながら進めました。

がっつり物の怪が絡むルートです。最初からのっぺらぼう君がこっちを見ているので森邸、神楽坂とは大きな差ですね。やっぱり森邸、神楽坂、帝国…の順に物の怪の存在感が大きくなっている。

自分が再プレイをするにあたって一番期待値が高い二人組でした。成人したからより物語が楽しめそう。


結論として、大人の恋愛というか、ほかのルートよりも話の内容に重みを感じました。一言で表すのは難しいかなぁ。八雲さんと藤田さんはお互いの雰囲気が異なるルートなので、ロマンチックだとかドラマチックだとか、聞こえの良い単語表現が思いつきませんでした。

藤田さんは恋愛ではあるんですけど重厚というか、愛情を感じるルートだったなと思います。堅物な性格だからかな。恋というよりは愛という印象。

作中で物の怪にここまで敵意を見せるのは藤田さんだけです。最初に藤田さんをプレイした人はまだしも、ほかのキャラを攻略した人は藤田さんの印象がそこまでよくないんじゃないかな。顔が怖いし。

藤田さんがオカンなのは覚えてたんですが、昔はプレイしてもそんなに好きになれないというか、ネタだけ拾って藤田さん自身には注目がいっていませんでした。今回は藤田さんというキャラクターをしっかりみれたんじゃないかなと思います。

誰にも助けてもらえず、そのまま連行される芽衣ちゃん。誰も助けてもらえないと帝国組ルートになりますが、事前に森邸組と神楽坂組に庇ってもらう展開を経験しているのでなんだか寂しかったです。

どっちかは助けてくれてもおかしくなさそうなのに傍観してるなんてことある〜!?と…誰も助けてくれなくて帝国組にいくのがリアルなのかもしれませんが。注目を浴びるより前に八雲さんがオイオイ、と助けてくれたんだと思うことにします。

藤田さんルートでは八雲さんはよく退場させられるのですが、物の怪という単語で目を輝かせてどこかにいく八雲さんはバイキンやイヌの話をされてどこかにいく鏡花ちゃんを連想させます。鏡花ちゃんと八雲さんは面白いところが特に多い。

神楽坂組のルートでは音二郎さん、鏡花ちゃんがお互いによく登場して花を添えてくれるというか、良いキャラしてんな〜と感じることが多かったのですが、藤田さんルートは藤田さんと一対一の印象が強かったです。八雲さんもそうかも。さほど仲が良いわけではないことと、それぞれ物の怪の話がメインなので話の中で関わることが少ないんでしょうね。

前置きがだいぶ長かったのですが、藤田さんルートの魅力は芽衣ちゃんが可愛いこと。個人的にはこれに尽きます。年の差はあるけど、一番年頃の女の子のように感じました。

藤田さんのキャラクターをしっかり見れたって書いたくせにそれはちがうのでは、とも言われそうなのですが、面倒見が良いとかオカンとか、散々言われてそうなのであえて私は可愛い芽衣ちゃんが見れることを強調したい。笑

もともと藤田さん自体が悪い人ではない、プラス記憶をなくして藤田さんの周りをうろちょろする小娘(ついでに食い意地をはっており、抜けているところがある)がいたからあそこまで面倒見の良いオカン的側面が引き出されたんじゃないかなぁと思います。

藤田邸に通う芽衣ちゃんがかわいい。食事の準備を手伝おうとして結局ご馳走してもらう流れも良い。剣士に育てようとするくだりでは笑いました。嫁に行けるのかと心配したり、剣士にはなれないぞと叱ったり、もうこんなこと言う時点でだいぶ藤田さんは気にかけてくれてるんだよなぁ。

そう考えると直接的なスキンシップや愛情表現ではなく、行動の変化で愛情を感じるので、奥ゆかしい恋愛とも言えるかもしれません。藤田さん、あったかい。

ストーリー上でいきなり距離を詰められたり、いつ好きになったん?となるようないきなり感がなく違和感がないのも良いところかも。(実は森邸や八雲さんではちょっとそう思うところがありました)

あとは藤田さんはなんといっても個人BGMが好きです。メロディーが純粋に好きです。ちょっと哀愁も感じる。耐久があれば聴きたいくらい。昔はお小遣い貯めて買っていたのでケチって通常盤にしちゃったんですよね。初回限定版買えばよかったなぁ。サントラのCDがついてたので…


エンディングに関しては、明治残留エンドを推します。現代エンドはちょっとちがうかな、と。警官×魂依の組み合わせなのでトワキスでの続きが気になる一人です。なんなら一番気になるかもしれない。ストーリーが一番面白そう。

一人帰還エンドでの別れ方も好きでした。これもアリ。切ないけどもしドラマならこういう別れ方をする、そして人気があったら劇場版とか2期が決まるやつね…笑
ただ明治時代で物の怪に関わる事件と対峙する藤芽の方が見てみたいなぁ、という気持ち。

一度プレイして面白かった!またやりたい!というほどではないのですが、どことなく自分にとってのスルメルートな気がするのでまた全ルートを周回するときにやりたいなと思いました。


続いて八雲さんルートです。藤田さんをプレイ後、少し日にちをあけてからプレイしました。

八雲さんは真相解明編&チャーリーへの布石でした。どうしても八雲さんが恋愛対象に見えなくて、恋愛模様についてはうまくコメントできる自信がないです。大変申し訳ない。八雲さんは面白すぎてそちらに気を取られてしまうので、ぜひ推している方の感想を見てほしいです。おそらく最初からの距離感がいまいち掴めなかったことに原因があると思います。スキンシップも多かったからタイミングがつかめず…。

森邸もいつ好きになったん?と違和感があったと前述していますが、あちらはライバルの存在(鴎外さんまたは春草)がいて取り合いみたいになっていたり、好きになる前後に多少のコントラストがあったので恋愛パートでも入り込めたのかな?と思います。ただし、八雲さんは森邸と違い、初見プレイだったのでプレイ回数で差が出ている可能性もあります。

それはさておき、藤田さんルートではわからなかったのっぺらぼう逢瀬の真相が、こちらで判明します。とてもすっきりする。しかもキャシーと言葉をやりとりして仲良くなるなんて、もう明治東亰恋伽という一連の作品の大事な部分をついてくるルート、というか、全貌が見える直前まで来るんですよね〜〜!!物の怪と"仲良くなる"テーマなのはこのルートだけです。鏡花ちゃんのウサギも当てはまりますが、あちらのテーマは白雪と魂依という存在だと思うので。

加えて、八雲さんが昔魂依であったことやそれにまつわる話を聞くことができます。私はチャーリーのネタバレを食らって積んでいた人間なので、八雲さんの発言の節々で、あ、これってまさか…と感じる部分が非常に多くありました。

あとは八雲さんルートに至るまでに登場した物の怪の存在にも触れてくれるので懐かしさも感じましたね。いや〜、よくできたゲーム。再プレイするなら本当に森邸、神楽坂、帝国、チャーリーの順にやってほしい。物語の深みが増していく。魚住先生大好きだ…。

恋愛面で感情移入はできなかったものの、八雲さんルートの魅力は八雲さんの背景を知ることができる点とそのぶっとびっぷりが楽しめる点だと思いました。飯テロもすごかったです。明治村の帝國ホテルでお茶したくなる。一番お茶したいのは八雲さんかも。

八雲さんはほかのルートでもたびたび物の怪大好きマンっぷりを発揮してきましたが、その理由を知ることができたのがよかったです。ほかのルートではそういう性格になった背景描写はなくて、最初からそういう人、という感じだったので。ただ単に変な人で終わらなくてよかった。

キャシーについてもここまで仲良くなれたのも、正体を突き止めることができたのも八雲さんのおかげです。ありがとうハーン先生。

そして八雲さんルートは声を上げて大爆笑したルートでもあります。カフェに行くと思った流れで藤田邸の背景が出てきて笑いが止まりませんでした。まさか八雲さんルートでもやるのか、と。藤田さんルートならわかるんです、芽衣ちゃん自身がそれをきっかけに藤田邸に通ってるし。デートの流れで藤田邸に侵入するのはなだいぶ斜め上で思い出すだけで笑顔になってしまう。

そういえば昔カフェフジタといってキャッキャしていた記憶があります。確かドラマCD(?)か何かでカフェフジタという文字並びを見た記憶があるのでカフェフジタという単語自体には馴染みがあったのですが、元ネタはここだったか…と。

鴎外さんの饅頭茶漬けや鏡花ちゃんにもたくさん笑わせてもらいましたが、腹を抱えて笑ったのは八雲さんただ一人です。墓地にいくのもびっくりしたな…。

あと印象に残ってるのはダンスパーティーのシーンでしょうか。踊っている時の描写が綺麗だったなぁ。

エンディングについては、八雲さんのルートも明治残留エンドかな。現代には日本らしいものもないし…。くっつくなら明治で暮らした方が2人とも幸せな気がする。単純に八雲さんにも芽衣ちゃんにも現代で暮らすメリットがないと思いました。チャーリールートを見るとなおさら。

ただ一つ気にくわないのは、一人帰還エンドですね。一人帰還はコンビを組んでいる二人共通のエンドで、森邸と神楽坂は共通エンドでも違和感がなかったのに、帝国は違和感がありました。
藤田さんルートではあれでいいんですが、八雲さんルートだとちょっとこれは違うんじゃない?と。八雲さんルートでは芽衣ちゃん漬物食べてないし、藤田さんは心配してくれるけど恋愛感情とはちがう感じがするし…。ここは不満があります…。


また、八雲さんのどれかのエンドで、チャーリーはどこにいったんだろう?といっているのが印象的でした。やっぱりチャーリールートへの布石にしか思えない。もしかしたら私が読み飛ばしてただけで他のルートでも触れていたかもしれないけど…。※追記 気のせいでした。意識しすぎたね。どのルートを最後にやってもチャーリールートの布石になるようにチャーリーはどこに?と入るのだろうと思います。


というわけで、八雲さんルートをプレイ後、即座にチャーリーをプレイしました。最後だし、と思って。
チャーリーのプレイ後、見事に放心状態になりましたが…。

チャーリーはまた次回の記事で、おまけコンテンツも全部見てからまとめようと思います。

⑤につづく。。。


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