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レベルファイブさん、ちょっと雰囲気変わりましたか?:発表ライブ感想



LEVEL5 VISION 2024 TO THE WORLD’S CHILDREN

みなさん見ましたか??
もう、すーーーごく、よかったですよね。
まだの方、ぜひ見てね。本当にワクワクする発表でした。

発表動画の興奮のままに、勢いで感想など色々綴ってみようと思います。

タイトルのCHILDRENには、「子供心を忘れていない大人たち」という意味もあるそう。

もうね、私もクリエイターの端くれなので、どんな時にパワーをもらえるかっていうと、やっぱり「すごいものを見た時」なんですよ。

こんなにすごいものがまだまだあるんだ!
私もがんばろう!いいもの作りたい!って思う。

で、今回のレベルファイブさんの発表は、
いちファンとしてもとっても楽しい気持ちになれるものでしたし、
クリエイターとしてもすごく元気をもらえる内容でした。

レベルファイブのみなさん、本当にありがとう!!
たぶん開発大変なこともたくさんあるかと思いますが、とっても楽しみにしております。




レベルファイブが築き上げてきたもの

さて。
配信を視聴して思ったのが、「レベルファイブさん、ちょっと雰囲気変わった?」でした。

いや、実際には最初から変わっていなかったのかもしれない。
私が汲み取れていなかっただけで。
けれどファン目線で受けた印象としては、「新しいステップに向かいはじめた」みたいな感じがしました。


レベルファイブのすごさ

さて、レベルファイブさん。
言わずと知れたヒットメーカーで、すごいところがたくさんなのですが、
あえて言うならやはり
「メディアミックス展開への貪欲さ」
が特に印象的な会社さんかなと思います。

会社の規模に対して発売タイトル数が多く、
初期の数作を除いては自社IPにこだわっている会社さんでもあります。

そして、とにかくメディアミックスが多い。
『イナズマイレブン』でゲーム発売後すぐにアニメを展開し、
その後の作品は『ダンボール戦機』『妖怪ウォッチ』など、
メディアミックスを前提としたゲーム制作への強いこだわりが垣間見えます。

また、さらに特徴的なのが、単にアニメ化だけでなく「手に取れる玩具」として落とし込むことも想定してゲームを設計している点だと思います。
『妖怪ウォッチ』などはまさにそうで、そういった玩具も含めての「メディアミックス」展開にこだわっている印象。

これは明確な強みであると同時に、レベルファイブが独自に築き上げてきた創作の一つの形でしょう。


レベルファイブが描いてきた「点」

さて、とにかく独自の作品を多く生み出している会社さんですが、
そのどれもが今までの印象としては、それぞれが「点」というか、ひとつのムーブメントとして完結している印象でした。

初期の作品でいうと、『レイトン教授』シリーズと、『スローンとマクヘールの謎の物語』。
『スローンとマクヘールの謎の物語』は、いわゆる「水平思考クイズ」を楽しめる作品です。
「ウミガメのスープ問題」などをはじめとする水平思考クイズは本来、出題者がいて成り立つものです。
『レイトン教授』で培ったナゾ解きのノウハウを活かしてか、こうした水平思考クイズを一人でも楽しめるよう見事にシステムに落とし込んでいて、新鮮な体験を提供してくれました。

また、『二ノ国』。
ゲームデータとは別に「魔法指南書」という実際の本が付属しており、これを使用して遊ぶという、画期的なものでした。
リッチな作りでこだわりの感じられる「魔法指南書」を手に取って、とてもわくわくしたことを覚えています。
メディアミックスのノウハウがあるレベルファイブならではの着眼点というか、それを実際に「遊び」として実現させたことに、改めてレベルファイブのすごさを感じます。

このように、貪欲なメディアミックス展開や様々なジャンルでのヒット作品を通じて、レベルファイブは独自の体験を生み出してきました。
その一方で、なんとなく「繋がっていかない」という印象もぬぐえなかった。

NEXT YO-KAI WATCH

『妖怪ウォッチ』はポケモンを越えるのか

さて、そんなレベルファイブ作品の中でも特に有名なのが、一世を風靡した『妖怪ウォッチ』。
根強いファンの多い作品ですよね。
とにかくブームになり、青春や子供時代の思い出深い時期を、あの作品とともに過ごした方も多いはず。

で、この作品はよく『ポケットモンスター』と比較されている印象があります。
最盛期には同時期に発売されたポケモン作品の売上本数を上回ったことも話題になり、妖怪ウォッチが「ポケモン越え」を果たすことを期待するファンも少なくなかったでしょう。

実際、私自身も「ポケモン越え」とまでは言わずとも、「ポケモンと比肩するIPが生まれた」という期待感はありました。
ゲームの黎明期をけん引してきた企業以外から、そうした「長く続くIP」が新たに生まれることはすごいことだと感じていました。

しかし、「妖怪ウォッチブーム」から数年たった今。
世間での評価は「妖怪ウォッチは結局、ポケモンを越えることができなかった」。

原因というか、理由と思しきものについては多くの方が考察されているのでここで触れることはしません。
そして、恥ずかしながら私も、妖怪ウォッチに対するイメージは「ポケモン越えを果たせなかった作品」というのが少なからずありました。

今回の発表を見るまでは。


『妖怪ウォッチ』のその先に

「NEXT YO-KAI WATCH」として、『ホーリーホラーマンション』が発表されましたね。

アップテンポなカッコいいPVでした!

作品のPVを見て、「いままでのレベルファイブが築き上げてきた良いところ」がたくさん見られた点が、とっても嬉しかったです。
なんというか良い意味で「雑多」で、ダンサーや芸人さんなどとにかく色々なプロと手を取り合って、良いものを生み出していこうという姿勢が強く見えましたよね。

ピコ太郎さんの登場もアツい

また、「多くのパートナー企業と連携した過去最大級のクロスメディアタイトル」となることも強調されました。

いままで様々なジャンルの作品を世に送り出し、メディアを越えた作品作りにこだわり続けたレベルファイブが次に向かう道が、「その道のすごい人たちを巻き込んで一つの作品を作り上げていく」というものであったことに、いちクリエイターとしてとにかく感銘を受けました。


レベルファイブが目指すIPの形

さて、今回のPVを見て、
「妖怪ウォッチはそもそも、ポケモンを目指していたわけではなかったのだ」と感じました。

「ポケモンのように普遍的な楽しさがあり、世代を超えて愛されるコンテンツとなること」を、妖怪ウォッチに期待したファンは多かったでしょう。
ポケモンは、もちろん大人になっても楽しめる作品ではありますが、子供の成長に寄り添ってくれる作品でもあります。
ポケモンとともに育ち、そして今度は育てる側になったときに、改めて「ポケモンと過ごした日々」に立ち返り、今ポケモンと過ごしている子供と向き合う、みたいな、そういう時間をくれる作品。

でも、『ホーリーホラーマンション』が提示したのはちょっと違う形です。
レベルファイブの作品は、「常に時代の中で変化しながら、今を生きるすべての人に寄り添うコンテンツとなること」を目指しているのだという印象を強く受けました。

「ポケモン」が「普遍的な体験を、世代を越えて共有する」ことを実現してきた一方で、
「妖怪ウォッチ」は「時代とともに変わりゆく体験を、今一緒に共有する」ことを目指していたのだと思います。

だから、時代性を反映している。
そして、変化していく中でそれでも変わらなかったものと対峙した時、それが普遍的なものだったのだといつか気づくこともあると思うのです。

妖怪ウォッチは、一大ブームであり、ムーブメントであり、ゆえに収束しました。
それはある種の必然だったのです。それでいいのです。
「次の妖怪ウォッチ」を常に生み出し続けることを、レベルファイブは選んだのだと思います。


さいごに

とにかく、いままでレベルファイブが積み上げてきたものが一つの集大成として向かっていくような印象を受けて、感動を覚えました。

私たちファンが感じ取っていた以上に深く、レベルファイブは幅広い経験をきちんと蓄積していて、大きな動きとして次につなげていく段階に入ったような印象を受けました。

また、改めて書いてみて、自分が思っていた以上にレベルファイブの作品に触れていたことに気が付きました。
どの作品も、良質で、素敵な思い出になっているものばかり。

今回の発表で知ったのですが、大好きなレイトン教授シリーズの新作で「QuizKnock」がナゾ開発しているというのも、大きなニュースでした。
さらに進化したナゾに触れるのが、いまからとっても楽しみです!


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