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農家への第一歩【 援農ボランティアのすすめ 】

近頃、農家になりたい人からの相談がちょこちょこきます。社会情勢の影響なのか、SNSでの私の発信が目に留まりやすくなったからなのか、詳しいデータがないのでわかりませんが、たくさんの方が農業に目を向け始めているのなら、農家として嬉しいことではあります。

そこで今回は、農家になりたい人が第一歩としてやるべき行動として、おすすめの【援農ボランティア】について解説、紹介していきます。

援農ボランティアとは?

援農ボランティアとは、その名の通り「農業のお手伝い」です。「いちご狩り」や「芋ほり体験」のような用意された農業体験とは少し毛色が違います。「いちご狩り」などは用意された農業体験であって、ある意味エンターテインメントです。収穫用のカップが用意されていて、いちごの実も収穫しやすいように農家によって調整されているのです。

それに比べると「援農ボランティア」はガチ農業と言っていいでしょう。雑草や虫たちの中をかき分けて野菜を収穫したり、泥を落としたり、袋詰めをして店舗の棚に置くところまで体験できます。「いちご狩り」のようにハイヒールでできるようなものではなく、がっつり長靴でやるものだと考えておくとよいでしょう。

何が学べるのか?

農業をやってみたいと思ったら、まずはネットなどで情報を集めるでしょう。今や、YouTubeでもたくさんの農園さんが農家の仕事を公開しています。しかしながら、カメラや文章だけでは切り取った一部分しかお伝えできませんし、動画映えするもの、写真映えするものにフォーカスしがちです。現実の農業現場はもっと汚いし、泥臭いし、キツイこともたくさんあるのです。

援農ボランティアでは農業のリアルを知ることができます。寒風吹きすさぶ中、重いダイコンを収穫し、冷たい水で洗う。一連の作業の中で農業の辛さを知ることになるでしょう。また、採りたてダイコンを炊いて食べたときの、その美味しさは一生記憶に残るかもしれません。そのように、農家の大変さも楽しさも身体と心で感じられるのです。

当初頭で描いていた農業のイメージとはまったく違う、と思われるかもしれません。あなたが本気なのか、そうでないのか、問われることになるでしょう。情報だけではなく、実体験したうえで、ご自身の進路を判断されるべきだと思います。

大阪でおすすめ農園

どうですか?ちょっと興味湧いてきましたか?
ここで2つの農園ボランティアをご紹介します。大阪市内から電車で30分程で行けますので、ぜひチェックしてみてください。

〇藤井農園
私の出身農園です。特徴は従業員と同じ仕事ができます。当時従業員だった私は、ボランティアさんにはキツイだろうなといつも思ってました。しかし、みなさん喜んでやっていたのを記憶しています。また、農園主の人柄が優しく、質問などあればきっと答えてくれると思います。詳しくはホームページでご確認ください。

〇農labo泉州
農園というより農業グループです。援農ボランティア以外に、農福連携、子供の食育など活動範囲がとても広いです。お子様連れ、学生さんの参加が多いのも特徴です。また、実際に収穫したものを袋詰めして店舗に並べることまでできるので、農家がどうやって収入を得ているのかが実体験できます。詳しくはホームページでご確認ください。


農家になるための第一ステップとして「援農ボランティア」を活用して、より具体的なイメージをつかんでいただければと思います。
みなさまの挑戦をおまちしております。


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