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農業って儲かるの?みんなに聞かれるからお答えします

代々続いている農家さんと新規就農者の違い

農家と言っても様々な形態があります。今回のテーマでいえば、代々続いている農家さんと、新たに参入してきた農家さんとは分けて考えた方がわかりやすいです。代々続いている農家さんは、畑があり、作り方のルーティンがあり、販路もある状態ですので、一定の収入は見込める環境ができていると考えていいでしょう。極端に言うと、儲かっているから代々続いていると思います。

一方新規就農者は、すべてが0スタートです。新たに借りる畑はどんな特性があるのか、作物は何ができるのか、販路はどのように開拓していくのか、すべてを1から創り出していく必要があります。そりゃあ、1年目から利益を出すのは難しいですよね。

そこで、農業って儲かるの?という質問には、私自身の独立4年半の実体験からお話したいので、新規就農者はどうなの?という観点からお伝えします。

独立3年目までの経緯

正直、農業だけでは生活できませんでした。
1年目は耕作放棄地の開拓に失敗し、少量多品目を栽培してましたが、売り先は直売所メインで収益は安定せず、冬季にはバイトをすることに。
2年目は作物を絞り、販路開拓のため営業に力をいれました。
3年目は作物の品質を上げて、より付加価値をつけ単価を上げることに注力しました。
大まかにいうと、3年目まではこのような取り組みをしてきたわけですが、ちょうど、独立後2年半の時にYouTubeで解説しているので、ごらんください。

独立4年目に光が見えてきた

独立4年目になり、注力したのが農園のブランディングです。具体的に言うと、InstagramとYouTubeでの情報発信です。直売所で売れずに下げられていく自分の野菜が、不憫でかわいそうで、情けなくて、申し訳なく、全量お客様の食卓に並んでほしいと願うようになりました。そのために農園の認知度を上げ、ファンをつくり、指名で買っていただけるように、農園のブランディングを行いました。

YouTubeでの顔出し発信は勇気がいりましたよ(笑)こんなおっさんが受け入れられるのか?と。しかし、大好きな農業を続けていくためには「恥」は捨てました。主にYouTubeではミニトマト栽培に関して、プロの技や考え方などを配信しました。これが大きな当たりだったのです。
例えば【ミニトマトの追肥、タイミングの見極め方と肥料】この動画は30万回以上再生されました。


ちょうど世の中がコロナ騒動に揺れている時期。おそらく自粛の間、家で家庭菜園を始めた方が多かったのでしょう。ミニトマトは初心者でも育てやすく、人気の作物です。そんなニーズもあり、ミニトマト動画の再生数がみるみる上昇したのです。コメント欄はミニトマト栽培の質問であふれ、やがてミニトマトの注文を直接いただくようになったのです。これこそが、私の求めていた指名買いでした。

農業という固定概念は捨てよう

2020年、独立4年目は情報発信によって収入の安定化に成功しました。もう冬季にバイトする必要はありません。
農家になる前は、農業とは、畑で美味しい野菜をつくり、それを販売していけばいいものだ、と思っていました。その固定概念に縛られていたら、おそらく農家を続けていくのは難しかったかもしれません。農業とは「農」を使った「なりわい」なわけで、「農」を使って「マネタイズ」するということだとも言えるわけです。私がYouTubeで取り組んだのは、家庭菜園初心者にミニトマトの作り方を教えたということです。「農」×「教育」ともいえるわけです。そのコンテンツに企業さんが広告を付けるようになり、広告収入を得ることになりました。

農業はまだまだ秘められた可能性があるのではないでしょうか?どんなに畑にこもって、素晴らしい野菜を作ったとしても、マネタイズできなければ続けていけないのです。その素晴らしい野菜を誰にどのように食べてほしいですか?作り方のノウハウは売れませんか?デジタルコンテンツにして資産になりませんか?農業という固定概念をぶっ壊して、新しい可能性を模索してみると、「農業って儲かるよ」とお答えできるのかもしれません。

「農業は儲かるよ」と言えるように

とはいえ現状農業は儲かりにくいです。構造的問題による収益性の低さや、気候変動、社会情勢などの要因にも左右されてしまいます。企業さんが参入しては撤退しています。じゃあ農家はどうしたらええねん?きっと答えは農園により様々だと思うのですが、特に新規就農者の場合は、前職で培ったスキル、知識を農業で活かすことがポイントになるのではないでしょうか。

私の場合は情報発信がポイントになります。YouTube、Instagram、stand.fm、noteなどのプラットフォームでひたすらデジタルコンテンツを蓄積していきます。家庭菜園でうまくいかない方、これから農業したい方、農業でうまくいかない方とって有益な情報をひたすら発信していきます。それがデジタル資産となり、安定した農業経営につながるからです。

「百姓は大変やね」畑で作業していると、お年寄りからしょっちゅう言われる言葉です。もちろん悪意のない言葉で、応援の意味でおっしゃっていただいているのですが、何か違和感を覚えます。いやいや「全然大変じゃないよ、なんなら儲かってしょうがないっす」と言えるような農業界にしていきたいですね。農家のみなさん、農業界の空気を変えていきましょう。

何かみなさんの参考になれば幸いです!


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