見出し画像

ビジョナリーカンパニー

こんにちは。とまちゃんです。

読書感想文です。『ビジョナリーカンパニー』という本を読みました。

きっかけは、凄い方(抽象的)からの紹介。オワコンと言われている農業ビジネス市場で右肩上がりに成長している農業法人の経営者のみなさんの話を聞いてみたらこの書籍名がめちゃくちゃ出てくる。

先輩農業経営者のみなさんの話を聞いている最中も興奮しっぱなしだったが、絶対に読んだ方がいいと言われたこの本を読み始めたらこの興奮にさらにエンジンがかかった。読み終わった今、早く何か行動を始めくなっている。何を大事にするか、芯に持っているものを早く言語化したい。そしてそこに向かって全力で駆け続けたい。

(読書感想文なので、これから何がよかったか私に何が響いたかだけをつらつらと書き連ねますね。本書の解説とかないです。すみません。でもとてもいい本ですよ。おすすめです。)


まず、目の前の利益を追求していた自分に失望した。
代表を引き継いで1年間の私といえば、とにかく会社存続のため、無駄遣いを省き、自分が動けるところは動き、1円でも多く売上を上げる。労務費がかからないように従業員の残業はなるべくさせない。安いものを使う。より利益率が高い場所で売る。不作でトマトがとれなくなってしまったら、ちょっとゆったりした。閑散期は、なんとなく感じる危機感からセミナーや飲み会に足を運んだ。

一体何が大事なのか分かっていなかった。

いや、何が大事なのか、何のためにこの会社はあるのか、どんな未来を実現したくて今は苦しくてもこの会社を存続したいのか。私は、何のためにこの会社の代表になったのか。ひとりじゃなくて、会社で、みんなで、やる意味はなんなのか。

言われたこと、決められたことじゃなくて、真にそう思うことが絶対的に必要だと、本書を通してそう感じた。個人事業を始めた人や起業家は、もしかしたらそんなことは当たり前に思うかもしれない。それを考えずには開始するのがおかしいと思うかもしれない。しかし、承継社長は、箱を作らずとも既にあるから、そういうことを思わずもなれてしまっていた。遅かったけど、1年で、まだ早いうちに気づけて良かった。そう前向きに捉えたい。

夢を固める。こういう世界がいい。そんな世界を自分の会社を通して作る。もしかしたら長年かかるかもしれない。それでも飽くことなく挑戦し続ける。絶対にそれを信じ続ける。

これが、ビジョナリーカンパニーが言いたかったことなんじゃないかと思う。

会社はおカネのための場所ではないらしい。かなえたい未来を作るための場所。ビジョナリーカンパニーは、比較する同じ業界の企業と比べて、最初は利益で負けていたことがほとんどらしい。でも、かなえたいビジョンに向かって諦めずしつこく探し続け行動し続けた結果、比較企業が頑張っても届かないような財を築いている。でも、おカネのために動いたわけではない。ビジョンをかなえるために利益が必要だから、その投資のための利益を大きくし続けているだけにすぎない。皮肉だけど、そういう結果。

私が尊敬する新潟出身の経営者、MBさんがよくご自身のVoicyチャンネルで言っているのが、「お金稼ぎのためにやる事業はうまくいかない。最初は嘘だと思うけど、誰かの役に立つことで、自分の強みを活用してできることを真剣に考えて、それをやること。その対価としてお金をもらう。すると、お金のためにやっていないのに、いつの間にかお金が稼げている。」ということ。多分毎日更新している回で3回に1回はこの話が出てくる。

MBさんは、こういうこともよく言っている。「ほかの人と比較して得られる幸福感は真の幸せではなく優越感。優越感は劣等感と隣り合わせだからずっと幸せになれない。競争の場に身を置くと、常に下がいるし、常に上がいる。真の幸せは、自分がどんな状態が幸せか時間をとって考えて見つけるもの。他人と比較することではない。」

今思い返すと、MBさん、めっちゃビジョナリーカンパニーじゃんと思う。ちなみにMBさんはドラッカーをよく勉強している。ビジョナリーカンパニーを書いたジム・コリンズさんは、ドラッカーの後継者と言われているそう。根幹が似ているのかも。ちなみに、競争の例を男に振り回され、知らない誰かよりも綺麗にならないと、知らない誰かよりも彼に気に入られないと、ともがく女の子に例えるとめちゃくちゃ納得しやすい。我ながらこんなにしっくりくる例えをよく思いついたなぁと思う。そんな子には、彼に評価されることよりも自分自身の幸せを考えることを教えたいけど、多くの場合「恋は盲目」中なので、あまり話を聞いてくれない。

話がそれましたが…

『ビジョナリーカンパニー』が言うには、この幸せな状態は、私ひとりのものだけではない。世界がどんな状態がよいのか、つまりは社会のためにこの会社が何ができるのかを考えた方がよさそうだ。

今の会社に配属された時、私が思ったことは、「農業界やばいじゃん、オワコンじゃん」。どうすればいいんだろうと、かなり焦った。

それが解決しきった状態、そこがビジョンであり、その手段はその時々で変えていけばいいと思う。なんなら、いくつものことを同時進行でも。うまくいかないものがあれば捨てていって。ビジョナリーカンパニーはめちゃくちゃ多くのことをやり、めちゃくちゃ多くの失敗をし、うまくいったものだけ残している。一つ一つを成功させることに会社があるのではない。このことは、ビジョンをかなえられるものか?を真剣に考え、やってみて、違うと思ったらすぐに身を引く。諦めないのは夢で、やり方ではない。

そして、そのことに対しとにかくしつこく追及していく。おそらく代表は常にそのことに対して考え続けることになるだろうし、それに賛同し一緒に考え続け、動き続けてくれる仲間を集める必要がありそう。めちゃくちゃ働く。「猛烈に働く」という言葉が出てきて、このワードにかなり奮い立たされた。絶対大変なはずなのに、なぜかワクワクする。

そのためには、雇用する従業員にも絶対に妥協してはならないし、入ってから一緒になってビジョンに向かって駆けてくれる人を見つける必要があって、そうじゃなかったら、潔く。苦しい決断かもしれないけど、これは、その人が「良い」か「悪い」かではなく、あくまでこの会社がかなえたいビジョンに「合う」か「合わない」か。マッチングの問題。従業員がここに向かえるかどうかは、掲げる理念、基本的価値を徹底的に周知すること。つまり、代表である私が常に炎を燃やし、それをしっかり伝えることが重要ということ。

そして、ビジョンをかなえるためにどうやらこの方法、方向性がよさそうとわかったら、具体的に数値や目標を決め、それを達成すべく必死に動く。この目標が「BHAG」というものらしい。これは、間違っている、時代に合わないと思ったら変えていい変動的なもの。変えないものはビジョン。


思いつくままに書き連ねてしまったが、ここから私がすることは、仲間とビジョンを決めること。そのための方法を決めること。BHAGを決めることだと思う。時間がないからとにかくハイスピードで進めたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?