花へ捧ぐ:103期


 キャストさんを中心に103期蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブを振り返ろう的な文章です。



藤島慈役:月音こな

 愛している。
 クリクリ大きな目と透き通った色白お肌。カメラに抜かれるタイミングを寸分狂わず把握し徹底された角度で放つウィンク。自由奔放でルールなど無く本当に猫のような気まぐれ。生放送中に靴を脱ぐ。それらすべてが愛おしい。
 どうしてもこの人に惚れてしまったらしい。6月『ハクチューアラモード』のパフォーマンスを初めて見たあの日から。画面に映る顔が全て美しくて、歌う声が可憐で綺麗で、この世界で最も自由なんじゃないかというぐらい縛られない。一度ハマったらずっと考えてしまう、そんな魅力の持ち主。
 パフォーマンス中にせよ動画にせよ写真にせよ、本当に自分の映り方をよく理解していると思う。それが本能的なのか自覚していることなのかは分からない。ただこの人が上げる自身の写真なんかを見ていると、商材となる自分の容姿と相当長い時間をかけて向き合って研究してきた上で今の「見せ方」に至ったのではないかとは思う。どこかで聞いた訳でも何を知っている訳でもないので断定もできないが、そういう「見せない努力」の上で今の人気があるのだと思うし、見せないところがこの人のかっこいいところだと勝手に思っている。
 自分の思いを真面目に語るのがあまり得意ではなさそう。言葉にできないことを気にしている節もある。私からすれば、そんなのどっちだっていい。いつも示してくれているからだ。ステージで誰よりも可愛くあろうと舞う姿は、藤島慈の気持ちを全て背負って歌う表情は、どこまでも魅力的でかつ見る人の心を打つものになっている。その姿は言葉よりも雄弁に藤島慈への思いを伝えてくれている。ちゃんとラブライブ!してる。それは私以外の多くの人間も知っていることだ。
 月音こなを通して藤島慈のことを考える時、何故藤島慈に着いていきたいと思うのかよく理解できる。配信でもステージでも、自分のことを目にした人間を全て自分の渦中に巻き込もうとする豪快さが藤島慈の好きなところ。月音こな自身がそうかは分からないが、少なくとも藤島慈を背負っている時はそんな感じ。背負う時のその割り切りがまたかっこいい。
 2ndライブパンフレットにて、『めぐちゃんは憧れの子』と語っていた。藤島慈であろうとする、というよりむしろ少し下から見上げて慈を立てようとする言動が比較的多い。その辺のスタイルも本当に好きなようにやってくれればいい。言いたいのは、月音こなと一緒になって藤島慈を盛り上げる日常が凄く楽しいということ、そして藤島慈の相棒が月音こなで良かったと心から思っている、ということだ。
 月音こな、私が今までの人生で最も惚れた相手となった。なぜここまで好きになったのか正直に分かっていない。その理由はどこかで見つけられるかもしれないし、ずっと分からないままかもしれない。どっちでもいい。その理由よりも、今好きでいることの方が大事だと分かった。好きに高尚な理由なんか無くてもいい。この人から学んだことだ。だって今どうしようもなく好きだからだ。そこにそれらしい理由を付けてもいいけど、その理由だけで説明できる気持ちじゃない、という感覚があるのだ。
 これがいつまで続くかは分からないが、馬鹿みたいに好きでいる「今」が心底嬉しくて楽しいので、できる限り長く続けばいいとは思ってる。私も勝手に自由にやるので、あなたもこれからも自由で居て欲しいと願う。そんなあなたが好きなのだ。この好きは、今しか刻めないリズムとビートなのだ。あなたと一緒に作りたいのだ。愛してる。いつもありがとう。大好きです。


大沢瑠璃乃役:菅叶和

 超絶奇想天外で面白いが真心に溢れていて温かい。ドでかい笑い声を聞くと安心する。見ているだけで元気になれる、太陽のような存在。誰からも愛されて当然だと思う。
 類まれなるスタイルと歌声の持ち主でもある。ライブで一度聞けばずっと耳に残るような特徴的な声で、かつそれを持て余さない技術で確かに歌を紡ぐ。普段の天真爛漫さとは少し異なる、パフォーマンス時のみに見せる儚さ妖艶さ精悍さ、どれも魅力的。
 歌唱においてアレンジが相当に多い。ステージでのテンションそのままに節を変えてくる姿は、「楽しい」を追い求めるみらくらぱーく!をそのまま体現している。時には相方も交えて、いつもこちらを驚かせてボルテージを上げてくれる。『On your mark』アウトロギリギリまで伸ばすロングシャウト、『Trick & Cute』ラスサビ「ご自由にどうぞ(↺)」、『ド!ド!ド!』Dメロ「い き ま す か(♡)」、この辺が特に好きです。
 藤島慈が”全”に対して己が渦に巻き込む人間なら、大沢瑠璃乃は”個”に対して寄り添える温かさを持つ人間なのだと思う。その温かさは、菅叶和からも十分に見て取れる。メンバーに対してもファンに対しても、いつも思いやりを持って接してくれていると分かる。私たちは応援しているだけなのに、そんなに気を遣ってくれて恐縮なぐらいだ。その辺の大沢瑠璃乃故の「温かさ」を、『Colorfulness』のステージで骨身に沁みる程見せてくれたと思う。結局二回しか見られてないけど、あのステージはきっと一生忘れない。
 1st愛知で一人一人に投げかけた「その役はあなたにしかできない!」という言葉も、2nd兵庫で新入生キャストにただひたすらドでかく言い放った歓迎の言葉も、いずれもこの人の人間的な魅力が詰まっているものだった。真っ直ぐに、何も飾られていない言葉で、大きな声で思いを伝える。これが簡単に出来ないから人間は難しい。だが菅叶和にはそれができる。そういうこと。
 こんなに面白い人を知ることが出来て、こんなに温かい人と関わりが出来て、本当に良かったと思う。これからもその笑い声を聞かせて欲しい。カンじたままに進んで欲しい。あなたが見せてくれる世界はきっと楽しくて、カラフルな色で溢れている。OKもうすでに楽しいね。幅めっちゃあるじゃん…。


みらくらぱーく!

 イカレたエンターテイナー。「楽しい」の追求者。バカみたいに騒げる時もあればくらくらするぐらい可愛くていきなりかっこいい。何も予想できない。それが楽しい。
 「特攻隊長」の二つ名よろしく、3ユニットで何かする時はトップバッターを任されたことが多い。それはFes×LIVEやラブライブ!予選でもそうだし、異次元フェスやユニット甲子園でも同じだった。メンバーの二人にもキャストに二人にも、先鋒を頼みたくなる背中の逞しさみたいなものがあったのだろう。どのステージでも変わらず轟かせたイカレた「楽しさ」は、爽快でかっこよかった。
 そんなユニットにロイヤリティを感じている私としても、この先ももっと楽しませて欲しいと願っている。今まで散々味わってきたけど、もっとだ。もっとミラクルな体験がしたい。もっとくらくらさせて欲しい。藤島慈も言っていたけど、千葉のネズミなんかに負けないで欲しい。いや千葉でいいのか?ダメだろ。そんなところで満足するな。パリのネズミもフロリダのネズミも越えろ。全部越えろ。このユニットが世界で一番楽しい場所になって欲しい。だからもっと楽しもう。まだまだいける。他山とはいえチャンピオン経験者が加わるわけだし、そのキャストは十分な実力者だ。頼れるニューカマーが加わる訳だ。ならきっと最強になれる。
 こちら側の準備は整っている。104期みらくらぱーく!、己が思う「楽しい」に向かってどこまでも走り続けろ。ドンと来いだよ。



夕霧綴理役:佐々木琴子

 泰然お姉さん。いつも余裕があって頼りになる。ふわふわした喋りから急に飛び出すキツめの言葉が癖になる。でも楽しいことは好きなようで、ノリ良く他メンバーを弄っている姿がなんだか微笑ましい。
 どこから撮ってもどの瞬間でもお顔の造形が崩れない、圧倒的な美麗をお持ちでおられる。スラっと長いスタイルもステージだと尚映える。立っているだけで美しい画になる。むしろ安心感すら覚える程のその美しさは、私たちの誇りのようなものだ。
 普段から能面な人ではないが、パフォーマンス中は夕霧綴理を意識して口を閉じていることが多い。その貫き具合が素晴らしい。口を閉じた顔は精悍に見えやすいから、DOLLCHESTRAのクールな楽曲中にふとモニターに映るこの人の表情を見ると圧倒されるのだ。きっと夕霧綴理のパフォーマンスを生で見た人間は同じような感覚に陥るのだろう。
 それでも曲によっては様々な表情が見られる。それは夕霧綴理を崩している訳ではなく、相方を想う時の慈愛、「みんな」と和気あいあいが出来ている時の嬉しさ、誰かを想う時の、その胸の内の温かさなど、いろいろな夕霧綴理を、その内側から外側までしっかり示してくれているのだと思う。天才パフォーマーとしての夕霧綴理の魅力は集中して舞う時の”凄み”にあるが、人間としての夕霧綴理はちゃんとその年代の女の子らしくいろいろな表情を持っていて、それ全てが素敵なんだと、佐々木琴子を通じてそんなことを思う。
 『ツバサ・ラ・リベルテ』、私はこの曲が好きだ。私以外のファンも皆それぞれ思い出深い曲なのだと思う。この曲でセンターを飾る佐々木琴子の姿が、本当に好きだ。綴理が大切な人から受け取った万感の想い、少しだけ遠くにいるその人を慕う綴理自身の想い、それ全部を背負って真ん中で歌い踊る佐々木琴子の姿が、簡単に言葉にできない程、強かで綺麗だった。集中して踊りつつも、間奏でふと零れる笑顔がいつも胸を刺す。雨が降ればこの曲を思い出すし、この曲を想えば6人の真ん中で凛と立つ佐々木琴子の姿がすぐに浮かぶのだろう。素敵なステージを残してくれてありがとう。
 2nd兵庫day1、MCでDOLLCHESTRAの二人の後輩に言った「先輩として誇らしいです!」という言葉、いつ思い出しても涙が出そうになる。そういう真心を普段から分かりやすく表に出す人ではないからこそ、却ってその言葉は言われた人間の中に強く刺さるのではないかと、勝手にそんなことを思ってしまう。今、三年生の役にこの人がいてくれて良かったと、心からそう感じた。
 スクールアイドル最終学年を進む夕霧綴理の、その隣を歩くことこのこと、細かい所作やちょっとした発言といったささいなことまで、ちゃんと見ていたい。背負ったツバサで、高く高く舞い上がってください。



村野さやか役:野中ここな

 高校ご卒業おめでとうございます。傑物最年少。活動初めから信じられないくらい落ち着いていて、確か過ぎる経験を感じる。経歴を聞けばある程度納得できるものではあるけれど、それを差し引いても実年齢離れしている大物感。またとんでもない才能がラブライブ!に加わったんだなと、初めて知った時から驚かされてばかりである。
 パフォーマンスにおいても、蓮ノ空のエースナンバーと言っても過言ではないだろう。安定感と爆発力を併せ持つ歌声、パワフルだが技術に溢れているダンス、そのいずれも恒常的なので知らないうちに見ている私の中にも大きな信頼が生まれていた。フェスで越境時には必ず難しい曲を他グループの実力者と競演する。決して負けていないその姿は私たちの自慢なのだ。
 心堅石穿を掲げ目標へ一直線な村野さやかに対して、相当大きなリスペクトを持っていると感じる。さやかはアスリートだから、細部までこだわり抜いて自分を高めるプロ意識を持っていると思うが、野中ここなもまさにそんな感じ。そんな野中ここなを見て私も同じように尊敬の念を抱いている。いつもかっこよくて、その徹底ぶりが眩しい。
 神戸での『Runway』が凄まじかった。一曲に全ての感情を乗せて、それ全てを背負いきって、余すことなく表出していた。表現者としての真髄を見たような気になった。村野さやかが何故一人で立ったのか、あの時何を思っていたのか、それだけでなく野中ここな自身がこの曲に何を賭けるのか、村野さやかという存在に対してどう向き合うのか、言葉にはできない感覚として全て私の中に伝わってきた。身が震えるぐらいの体験だった。この人に対して信頼も期待も大きなものを持っているつもりだけど、この人はそれを簡単に越えてくる。だから見ていたいと思うのだ。
 ずっと大人っぽいという訳でもなく、少女らしくキャッキャッとしている姿も沢山見られた。大好きな姉たちに囲まれて嬉しそうにしているとこっちまで嬉しくなる。結構意味分からなくなるし様子もおかしくなったりするけど、その辺も見てて本当に面白い。そのままでいてくれたらと思う。
 豊洲で泣いた日と『Runway』で少しだけ立ち止まった日、奇しくも一年周期だった。負けず嫌いなこの人はそういう姿を表で見せるのに少し抵抗があるのだと思う。しかしこの人は有言実行の人でもあるので、誓った言葉は必ず守るし、背負った期待はそのまま力に変える。いつもそうだ。どんな時でもそうなので、多少のことでこの信頼が揺らぐはずがない。何があっても乗り越えられると知っている。だからまた少し止まる時があってもいいから、これからもいろいろな姿を見せてくれると嬉しい。
 門出を迎えたこの人の未来はきっと前途洋々なのだと思う。行けるところまで行って欲しい。日に日に大きくなっていくあなたに対して、私の方からも「側に居させて」と言いたい。いやそれを決めるのは自分か。よく私たちファンに寄り添うような言葉をかけてくれるけど、その関係を一方向で終わらせるつもりは無いよ。こっちも側にいるからな。期待してね。



DOLLCHESTRA

 クールでスタイリッシュ。夕霧綴理によって作られる独特の世界観に村野さやかが挑み続ける。その環境に見応えがあり、見ている人間に確かな跡を刻み付ける。
 多分に、他ユニット2つと比べて分かりやすいキャッチ―さという部分は薄いのだと思う。それでもブレずにやり続け、回を重ねる毎にアップデートされるパフォーマンスは胸を熱くさせるものだった。見る度にこちらの期待が膨らむ、そんなユニット。
 異次元フェスday2で任された順番、ユニット甲子園day2で回ってきた役目、いずれも他ユニット/グループが高めたボルテージを引き継ぐところに置かれた二人だったが、そのいずれでも、点いている火を更に激しく炎上させるような、誇らしくてかっこよくて熱いステージだった。『KNOT』ならもうどこでも戦える。ちゃんと示した。デビューから一番若いグループのユニットにも拘わらずどこに対しても負けずに舞う姿、好き好きクラブの皆にとってどれだけ誇らしいものだったかと、しっかり喧伝しておきたい。本当にかっこよかった。
 これからもずっと期待し続けたい。互いに煌めき合って作るステージはもうこのユニットにしか作れない劇場のようなもの。新たに加わったがむしゃらな明るい黄色と共に、よりアップデートされた姿を見るのが今から楽しみだ。
 この存在のおかげで頑張れる。本人たちにとっても見る側にとっても、DOLLCHESTRAはもうそんな”居場所”になっていると思う。だから何も怖くない。未知を照らそう。




乙宗梢役:花宮初奈

 エレガントで浮世離れしている我らが部長。使う言葉も立ち振る舞いもどこまでも上品でお美しい。その中身にはお茶目な心も溢れていて、同ユニットの後輩に対して私欲を振りかざして無法に好き勝手する姿が面白くて好き。これからも思うがままに暴れてくださいね。
 どうしたってスタイルが良いので何をやっていても映えるし、様々な舞踊を通した経験のおかげかその美しさに負けない程に動きが綺麗で、艶やかでもあり、魅力に溢れている。目尻が細く切れ長ですぐ下にほくろが添われたこの人の目は、カメラを通すと強烈なほど煽情的になり、少し怖くなるぐらいの威圧感を放つ。普段の淑やかさからのギャップが良い。丁寧な人だと思っていたら突然寝首を搔かれるような、これからもそんなパフォーマンスに驚かされ続けたい。
 伸びやかな歌声がとても身に染みわたる。全員曲でもユニット曲でも、乙宗梢という人間のポジション的に2番以降にかけて重要なパートをソロで任されることも多いけど、その全てが美しく強かな声で発声されているから、聞いているこちら側からしても曲に懸ける想いが更にブーストされる感覚になる。万感の想いが宿るのだ。『眩耀夜行』の「困らせそうだ……」『素顔のピクセル』の「夢に逢うまでは」が特に好きです。
 努力家で完璧主義で素直になれない乙宗梢という存在は、この人にとっても共感できる人間性なのではないかと思う。丁寧に、時に大胆に、花宮初奈が思い描く通りの表現がそのまま乙宗梢の表現になっていたし、これからもそうなるのだろう。そのぐらいこの二人は似ている。乙宗梢も花宮初奈も、弄られつつもメンバー皆から頼りにされているのが見ていてよく分かる。3月が終わるまでは、この二人で一人の部長が進む方向に着いていきたい。そんな幸せな”今”を噛み締めながら進んでいきたい。
 大好きなメンバーと絡んで幸せそうにしている姿、懇切丁寧に表現に向かっている姿、どんな瞬間も愛おしいと思う。蓮ノ空のライブには最初のMCで特有の「こんばんわ」合戦があるが、豊洲と神戸で同じように「上出来です」と言ってもらえて、なんだか嬉しかった。きっとこの人のことだから覚えていた上でやったことではないかと勝手に予想する。そんな小さな思い出も大事にしていきたい。花束みたいな世界の中で、あなたを見つけられて良かった。




日野下花帆役:楡井希実

 可愛すぎる。表情に残るあどけなさと快活な笑顔が眩しくて守りたくなる。私たちの良心、それが楡井希実。サイズ感とか動きまで全て可愛くて、居るだけで場が明るくなるような清らかさもある。
 しかし、ただ可愛いだけの人だとは私も思わない。デビューからずっと6人のリーダーとして真ん中で気丈に立ちそびえている。進行役になることも多いから、経験していく中で話のまとめ方や展開の仕方などもみるみる上達していき、今ではこの人が回していると安心するようになった。異次元フェスやユニット甲子園で喋る時も、熱に浮かされつつも堂々たる振る舞いで代表として前に出ていた。かっこよかった。
 声はよく通るし明瞭で聞きやすい。主役に似つかわしい声だと思う。パフォーマンス中の動きは躍動感に溢れ、日野下花帆の明るさを余さず表現できているように見える。腕や足の爽快な動きを見ていると見ているこちらまで清々しい気分になれる。明るい魅力を持っている。
 パフォーマンス中の表情は可憐なものも多いが、それだけでなく精悍にクールだったり別人のように煽情的だったり、かなりいろいろ顔を持っていて面白い。テンションに乗じてまるで出てくる自分が変わってくるようで、”生きた”パフォーマンスをするんだなと驚かされる。満足が行った時は曲終わりに両目を瞑るのが好きです。
 日野下花帆はこの物語の主人公である。蓮ノ空は各メンバーへの焦点が当たりやすい構造になっているから他グループに比べてその辺がいい意味であやふやだけど、それでも日野下花帆が中心であることは間違いではないだろう。楡井希実もそれをちゃんと理解していて、真ん中で凛としている。頼れるリーダー。あなたがいないと始まらない。日野下花帆と楡井希実の関係、二人三脚という言葉がよく似合う。この二人もまた似ているからかも。一番近くで歩んでいて欲しい。それが私たちの進む道でもある。
 武蔵野の森で一人だけ泣いた時もあれば、神戸では誕生日を祝われる声で涙ぐむなど、偶に零れるあどけなさも大好き。気丈でかっこいい人だともう知っているけど、そういう素顔も全部愛せる。誇らしいリーダー。あなたが居てくれて良かった。出会えて良かったと心から思う。真ん中に楡井希実が立っていてこそ蓮ノ空なのだ。これからも蓮ノ空を引っ張って行って欲しい。全方向に爆発して行こう。一緒に、花咲きたい。



スリーズブーケ

 キャッチーで可愛くて王道。耳触りの良い曲調が多くてどうしたって好きになる。人間なら逃れられない。当たり前に好き。
 ”二人”の情緒を感じさせる歌詞で彩られた世界観が好き。イチャついてたり結婚してたり時に悲恋のような切なさもあったり、季節を経るごとに動く感情を曲中へリアルに落とし込んでくれたおかげで、いろいろ沢山考えることができた。本当に二人が作ってるんだな…と思える曲が多い。他のユニットもやってるけど、このコンテンツの武器である”実在性”を、曲の存在そのもので表現しようとしてくれる姿勢が素晴らしい。意味を考えるのは楽しいからね。
 個人的な感覚だけど、このユニットの魅力の真髄は、激しさに頼らない滑らかさ、柔らかさだと思っている。2ndツアー『千変万華』→『水彩世界』の流れでそれをより理解した。肩肘を張らずも決して緩やかではなく、神経が一番先端まで行き届いた腕や足の動きが、二人揃えば揃うほど綺麗に見える。心地の良い音を耳に入れながらその動きを見ていると、勝手に心が満たされる。激情とは違う柔らかな気持ち。これはスリーズブーケだけの強みだと思う。
 このユニットが愛されているのは王道だから、ではない。ちゃんと二人の色が濃く描かれていたからだ。日野下花帆と乙宗梢がいて、その良さを楡井希実と花宮初奈が確かに表出しているから皆好きになったのだ。当たり前の話。いつも変わらない安心感とちょっとしたドキドキ。いろんな気持ちを教えてくれてありがとう。
 加わる新入部員は、蓮ノ空女学院の伝統とは何かということを、私たちに対して理解させるような存在にもうなり始めている。そんな人物が主格であるこのユニットに加われば、また様々な”意味”がこのユニットに乗るのだろう。それらは全て綺麗に彩られることを私たちはもう知っているし、また多くのことを考えていきたいと思ってる。全て見届けたい。ちゃんとこの目に入れたい。忘れたりしない、すぐに思い出せるような思い出を、スリーズブーケと一緒に作っていきたい。いくつでも。




蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ

 眩しいほどの兆しにワクワクした豊洲の夜。これこの後夜公演もあるの…?と慄いたパシフィコ。もみくちゃになった真夏の六本木に想像を悠に越える構成にひたすら驚いた小倉でのこと。直近初披露された曲が追加されていたアンコールでまた驚かされた武蔵野の森と、ダブルアンコールで泣いた常滑でのこと。確かな手応えと急浮上のきっかけを掴んだ東京ドーム、上がった評判に全く屈しなかったKアリーナ。流れそのままに爆発した千葉、万感の想いで締めて、改めてスタートを切った兵庫。
 そして上記以外の日常を紡ぐ活動記録やWith×MEETS、Fes×LIVEなど、幸運なことに私はその大概を見て、楽しむことが出来た。これは人生の誇りだ。大したこともできない人間だけど、私は蓮ノ空女学院スクールアイドルを見てきた。私は蓮ノ空のこと好き好きクラブの皆さんの一員だ。その事実が誇らしい。大きな自慢になり得る。この愛を持てていることが幸せで仕方ない。だから絶対に忘れない。ありがたいことにラブライブ!は私に対してそういう思い出を数多く残してくれている。蓮ノ空での出来事も同じだ。出会えて良かった。好きになって良かった。今が恐ろしいほどに楽しいからそう思うのだ。
 今挙げた思い出は、103期の6人との思い出達だ。9人でのこれからも楽しみだけど、この文章で語ったのは6人に対して愛のつもり。103期蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブは、素敵な6人のメンバーと素敵な6人のキャストによって作られていた。私はそれを見ていた。見られて嬉しかった。6人への想いはこれからも私の中に残り続ける。きっと私だけじゃないだろう。103期の一年が最高の一年だったこと、永遠に覚えていよう。
 夢を信じるこの人たちを信じてる。だからこれからも大丈夫。蓮ノ空は絶対に楽しい。もう知ってる。信頼してる。この「夢を信じる物語」を、信じ続けて遊び尽くしたい。最後まで見届けたい。自分の人生を意味のある人生にしたいと思ったら、今はこれが一番だと思った。最強になろう蓮ノ空。もっと最強に。一緒に見たい。消えない夢を。信じる。

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