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スナップショット編 新緑の木蔭や憩ふ 乳母車 吉田きみえ 新緑や補助輪はづす 父と子…
※ 悴む(かじかむ) 「あるある」編 悴みて 大阪駅に迷ひけり 樺山翠 一見すると…
寒雀 群れより一羽 吾が前へ 松崎鉄之介 喪明けとはさみし 餌に寄る寒雀 服部幸 …
風を踏み 日ざしを踏みて 寒雀 村山秀雄 寒い時期、誰だって日向がいい。でも、建物の…
被災者の方々にお見舞いを申し上げます。 . 福引や 見知らぬ人に拍手され 今井春生 福…
「ぼろ市」は十二月中旬と一月中旬の行事。時期がズレてしまいました。 そのことと「暮らし…
走り書きも 想ひはありや 古日記 いしだゆか 普通に考えると「走り書き」は「心が雑」な状態。しかし生きていれば、いろんな出来事がいっぺんに押し寄せてくることもあるし、感情が先走って問題をかえってややこしくしてしまうことも。 それは未熟といえば未熟ですが、おいしい経験は未熟な季節にこそ降り注ぐものかも。それが人生の「旬」だったりして。 だとすれば、「走り書き」は「雑」ではなく「即興のパフォーマンス」。「想ひはありや」というのは、そこに気づいたということでしょう。
※心の弱っている方は、お読みにならないで下さい。 「死」や「あの世」にふれています。 …
茸誕生 老婆が影を かぶせるとき 堀内一郎 雰囲気は何となく伝わってきますが、意味を…
のどか編 柿の空 男のシャツを 叩き干す ふけとしこ 秋晴れ、柿もそろそろ色づいてき…
偲ぶ編 いつもなら 祖母が剥いてる つるし柿 保坂加津夫 「サザエさん」で梅干し漬けた…
大人編 木洩れ日を踏んで 団栗拾ひかな 白石正躬 子どもの目に映っていたのは、おそ…
集まった客が、虫売りのパフォーマンスに夢中になっている最中にも、 俳人はさめた視線を走…
今年の猛暑、うちでは紫蘇が壊滅的に。 七月のはじめくらいまでは例年通りだったと思います。梅漬けに使いましたから。その後、気づいたら日陰にわずか二本。いつもなら、実を採って佃煮にするところですがさみしい…… よき日和と 香りを褒めて 紫蘇の実摘む 笹原ひろむ 紫蘇の実を 庭から摘んで 朝の卓 庄中健吉 紫蘇の実を 噛み日のあたる畳かな 西田美智子 紫蘇の実や 姑の暮しの身について 保坂さよ いいなあと思いつつ、自分の暮らしとつい比較してしまいました。紫