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MIDNIGHT MOTEL 再編集記

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『MIDNIGHT MOTEL'22 "ROUGE VEROURS"』再演に向けた記録。
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おすすめスポット【京都編】|MIDNIGHT MOTEL 再編集記 <#箸休め>

泊まれる演劇は1泊2日の宿泊型イマーシブシアター。遠方からお越しいただく方も多い中で、泊まれる演劇への旅をよりお楽しみいただくための「周辺おすすめスポット」を完全独断でお伝えしてゆきます。 初回・京都編の本日は、泊まれる演劇でクリエイティブディレクターを務めております、花岡が担当します。それでは、早速参りましょう! 1. ブライアン・イーノ展 『MIDNIGHT MOTEL’22 “ROUGE VELOURS”』公演初日の6月3日(金)から同時にスタートする、アンビエン

お土産もルージュにおめかし。|MIDNIGHT MOTEL 再編集記 <#5>

今年はスーベニアのラインナップも充実! 物語から飛び出してきたキュートなルームキーやTシャツ💞💞💞 新商品も加わってみ〜んな可愛い😮‍💨 パーティー終了後にフロントで販売してるので、ぜひ覗いてみてね。 📕巻末広告 ▼『MIDNIGHT MOTEL’22 “ROUGE VELOURS”』、チケット一般発売中。

真夜中のダイナーで語り合お。|MIDNIGHT MOTEL 再編集記 <#4>

「演劇」や「物語体験」だけでは『ROUGE VELOURS』は語り尽くせません。 館内に流れるジャズミュージック、空間デザイン、お部屋のアートポスター、スタッフのネイルカラーまで、そのすべてが”架空のモーテル”を演出しています。 モーテルと言えばアメリカン・ダイナーですよね。 映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』やNetflixオリジナル『ストレンジャー・シングス 未知の世界』など、ミッドセンチュリーを舞台にした名作を観て「カラフルなアイスクリーム…。チーズたっぷりなホッ

2021年初演の感想まとめ|MIDNIGHT MOTEL 再編集記 <#箸休め>

みなさん、どうもこんにちは。noteでは初登場、泊まれる演劇の飯嶋です。 今年2月に入社しまして、早2ヶ月が経ちました。時が経つのはあっという間ですね。きっとあっという間に6月になってROUGE VELOURSが開幕して、あっという間に千秋楽になっちゃうんだろうな…。そんな感じで既に感慨深くなってます。何しろ僕にとっては入社後初の公演ですからね!昨年とは立場が違いますから、思い入れも気合も人一倍強くなっちゃいますよ。年末くらいまで追加公演したいもんです。 さて、この再編集記

香りをとじ込めた招待状。|MIDNIGHT MOTEL 再編集記 <#3>

そろそろゲストの皆さまのご自宅に、Motel Anemoneからの招待状が届く時期になりました。是非、ポストの中を覗いてみてください。 深紅の封筒にゴールドの封蝋のシックなデザインで、パーティーまでの高揚感を演出しています。封蝋は一つ一つ、愛を溶かすように押しています。そのため、完全に形が同じものはこの世になく、すべてが世界に一つだけの招待状になっています。 私たちの日常のコミュニケーションは、ほとんどがデジタルで完結しています。このnoteも、SNSのコトバも、WEBサ

ルージュ・ベロアーズって?|MIDNIGHT MOTEL 再編集記 <#2>

演劇作品に限らず、映画やドラマなどの映像作品をオリジナルで制作する際、まず初めにプロットと呼ばれるストーリーの骨子のようなものを考えるのが一般的です。しかし泊まれる演劇では、まず舞台となる空間コンセプトの定義をおこないます。それはイマーシブシアターのシステムゆえでもありますが、コンテンツの魅力を最大限に高めるためには、「会場(泊まれる演劇の場合はホテル)の空気感と相乗効果が生まれるコンセプト」がなにより重要だと考えるからです。 空間には、その場特有の魅力があります。それはホ

再演すべきでない作品を再演するために。|MIDNIGHT MOTEL 再編集記 <#1>

MIDNIGHT MOTELという作品は、当初泊まれる演劇の旗揚げ公演として2020年に上演予定でした。よく泊まれる演劇はコロナ禍で不況に陥ったホテルが苦肉の策として立ち上げたプロジェクトだと誤解されてるんですが、それは違って、たまたま旗揚げとコロナの煽りが被ってしまっただけ。だからコロナがなければMIDNIGHT MOTELは2020年の6月に上演予定でしたし、物語や世界観設定、「モーテル・アネモネ」という名称もまったく別のものになっていた。良くも悪くも、天災に振り回され、