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私のダンナが辞めるまで(20)

交友関係

夫は仕事は真面目だが、プライベートは面倒くさがりな一面があった。
特定のコミュニティに属さず、SNSもやらない。
みんなに聞くと言ったが、"みんな"の絶対数が人より少なく、ましてや相談できる相手は片手もいなかった。

夫が誰に話すかは、大体予想が出来た。
まず、親友の女性2人。あとは、交際が公になるまでは唯一私たちの関係を知っていた同僚あたりだろう。

数日後、親友へのアンケート調査が終わったらしく、夫が家に来た。
「○○ちゃん(私)のために転職するなんて、カッコイイ!とかぬかしやがった。女の意見は参考にならん。」

(何のために相談したんだよ!)

「お前は間違ってる!男なら絶対反対する!」

亀裂

私はその場にいるのが辛くなり、とうとう声を上げてしまった。
-間違ってる、間違ってない、なんてどうでもいいよ!!!
何なの?男は正しくて女は間違ってる?
貴方何様のつもり?
私は2人と、もしかしたら増えるかもしれない家族が安心して暮らしていくために最善の方法を考えてるだけ。
感情だけで動かないで!
しばらく会いたくない!

「じゃあ出てけよ!」

(ここは私の家だけど? ああもう嫌。)
-わかった。出てく。勝手にして。

私は夫の顔も見ず、家を出た。

やるせない!情けない!家がない!

どうする?

つづく…


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