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【Edge Rank 835】マイナス36度の雪原でオーロラを観る【TOMAKI】

さて、暦の上ではもう春ですね。でも、まだまだやっぱり寒い日も。

冬と春を分ける境界線、「季ける」という意味を持つ節分の日。今年はなんと節分が2月2日でしたね。節分ってひな祭りや子どもの日同様、ずっと2月3日って日にちが決まっているものとばかり思ってましたよ。年によって違う場合もあるってのは知りませんでした。調べてみたら、2月2日が節分になるのは、124年ぶりらしいですね。ちなみに、僕が10歳の頃、1984年の節分は2月4日だったそうですが、全然覚えてない……。

今月のEdge Rankの共通テーマは「寒い日のおすすめ」です。

人生で一番寒かった日

寒さが限界を超えると、「寒い」ではなく「痛い」んですよね。露出している皮膚がピリピリと刺すように痛い。吐く息で、まつ毛が凍ったり。

カナダの極北の街、ユーコン準州のホワイトホースを訪れたのは2013年の12月。空港を出た瞬間、外気があまりにも冷たくて、息を吸ったらむせて咳込むほど。その時点で、すでにマイナス24度でした。「えらいところに来てしまったなー」と思いましたが、内心ワクワクもあり。

カナダ観光局さんから「オーロラ王国ブロガー観光大使」に選んでもらい、カナダでオーロラを観る一人旅。その日はどんどん気温が下がり、深夜に屋外でオーロラ鑑賞をしてた時は、なんとマイナス36度まで下がりました。そこで目にしたオーロラは、美しさゆえに妖しさもあり。肉眼で見るオーロラは、あわく乳白色で、それはそれは引き込まれるような神秘的な美しさでした。

極寒のオーロラを撮影するには?

さて、オーロラを撮影しよう」と一眼レフを取り出したら、あまりの寒さにレンズが凍り付いて故障してしまいました。寒さの中でのカメラの取り扱いについては事前にきちんと情報をもらっていたのですが、やっぱり壊れるときは壊れるのだな、と。

不幸中の幸いだったのは、その旅行の直前に買って持参したキヤノン製のコンパクトデジタルカメラが意外と優秀で。オーロラは綺麗に映るし、タイムラプスも撮影で来たりもして、大満足でした。

オーロラを撮り始めた初日は、満充電したバッテリーパック1つにつき、せいぜい3枚か4枚くらいしか撮れず。バッテリーが寒さでやられてしまうのですね。なので、ポケットの中に使い捨ての携帯カイロを何個も入れて、そこに予備のバッテリーをはさむようにして温めつつ、少しでもバッテリーが復活したらカメラに入れ替えて使う、なんてことをしてました。その後、カメラを携帯カイロで包むという技を覚えたので、それからは比較的順調に撮影することができました。30分くらいかけて撮影したタイムラプス映像なども、この方法で撮りました。

というわけで、マイナス36度の世界でオーロラを撮影する際の「寒い日のおすすめ」は、複数の携帯カイロで機材を温めながら使う、ってことですね。北極圏に近い街に行って、コンパクトデジタルカメラで撮影をする際は、ぜひ試してみてください。もし、そんな機会があれば。

ちょっとだけ後日譚

カナダには、5日間ほど滞在していました。地元の人が言ってたんですけど、「マイナス5度くらいの日よりも、いっそマイナス15度くらい寒い日の方が、過ごしやすいんだよ」と。これを聞いて、びっくりしました。でも、詳しく話を伺ったら、納得。

気温がマイナス5度くらいだと、雪がべとついて、防寒着が溶けた雪で濡れたりするんですね。その点、マイナス15度くらいまで寒くなると、雪がさらっさらの状態なので、服についてもすぐに手ではらって落とすことができる。なるほどな、と。

日本に帰ってきてしばらくは、冬の寒さが生ぬるい感じで。特に、東京に住んでいると、あのカナダで感じたような極限的な寒さとは全く無縁なのですね。なので、なんかいつもちょっと物足りないような気がしつつ。寒いことは寒いのですが、あの息もできないような限界突破の寒さが、懐かしいなという気持ちで。

いつかまた、あの極限の寒さを体験してみたいですね。

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今月のテーマは #寒い日のおすすめ です。身体が冷える、心が冷える、乾燥する……。そんな寒い冬の日に、あなたは何をし、どのように過ごしますか?温まる・潤う何かを教えてください!
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編集後記

ちょっとした思い付きで、原稿一本分の報酬をまるまる使って、今までお世話になった方々や団体に寄付や支援をするっていうプロジェクトをひとりで勝手にやってました。1万円っていう、ささやかな金額なのですが。それを5つの団体と7名の個人の方々に分けて寄付したので、それぞれがかなり少額になってしまって申し訳ないのですが。このささやかな額を寄付しつつ、そのお世話になった方とのエピソードや、応援したい理由などをnoteの方に書いていきました。こんなご時世なので、みんなで一緒に頑張りましょう。

今回も、お読みいただきありがとうございました。
次号は2月23日(火)の配信です。「東京散歩ぽ」の中川マナブさんの「寒い日のおすすめ」とは?お楽しみに!

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「日曜アーティスト」を名乗って、くだらないことに本気で取り組みつつ、趣味の創作活動をしています。みんなで遊ぶと楽しいですよね。