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7月の日曜アーティスト活動振り返り

さて、今日は7月の最終日。ということで、7月の個人的な趣味の活動を振り返ってみます。まず、7月1日は「アーバンアルピニスト」を名乗る自分にとっては非常に大事な日で。というのもこの日は「お山開き」の日なので、都内近郊で普段は登れない富士塚がこの日だけ特別に登れたりするのですよ。なので私は、ここ数年はしっかり有給を取って一日にいくつも富士塚をハシゴして登っていたのですが。

今年は、7月1日にどうしてもはずせない仕事の撮影の立ち合いが入ってしまい、あえなくお山開きの登山を断念。きちんと有給を申請していたんですけどね。「日曜アーティスト」を名乗ってはいますが、基本しがない会社員なので、そこらへんの自由はきかず。高等遊民に憧れますが、サラリーマンの悲哀といったところ。

6月28日から7月2日までの5日間、電子工作で楽器をつくるというワークショップに参加していました。耳が聞こえない人でも音楽が愉しめるような楽器をつくるというのがテーマの、ものづくりハッカソン。聴覚だけでなく、嗅覚や触覚、視覚なども使って音楽を演奏できる楽器のワーキングプロトタイプをみんなでつくりました。「空」「雨」「花」「水」という四つの「音階」を設定して、ボタンを押すといろんな感覚器官に訴えかける音楽を奏でられる、と。面白かったですよ。完成した作品は、東京都美術館に展示しました。

前述のワークショップは、「だれもが文化でつながる国際会議」のイベントの一部だったのですが。それ以外にも基調講演やトークイベントなどもいろいろあって、私も国立博物館で開催されたトークセッションを聴講しました。「テクノロジーとクリエイティビティで切り拓く、社会の課題と人々の価値観」という、自分にとってど真ん中の興味あるテーマ。私の個人主催の「大人もできるかな」という勉強会は、「テクノロジーとクリエイティビティ」をテーマに、みんなで知識を持ち寄って遊びながら学ぶというものなので。

トークセッションでは、分身ロボットカフェを立ち上げた株式会社オリィの鈴木メイザさんが登壇。実際にリモートから、分身ロボットを使った実演もあったりして。この分身ロボットカフェについては以前から話は聞いていたので、行ってみたくなりました。

7月2日までみっちりとワークショップに参加した後、7月3日はキッズ向けの工作ワークショップの先生役を担当しました。3331 Arts Chiyodaのメインギャラリーで、「かえっこバザール」が開催され、たくさんの親子連れがおもちゃのかえっこ交換会を楽しみました。私が一番最初にかえっこのワークショップコーナーを担当したのは今から10年前の2012年7月。ここ最近はワークショップを開催することができず、今回2年ぶりの工作ワークショップ講師となりました。「メタボリズムな紙箱づくり」というテーマで、中銀カプセルタワーのデザインをした5センチの立方体の箱をつくるというもの。完成した箱には、自由に会場のおもちゃを入れて持って帰ってよいということにしています。箱をつくりながら、その箱の中身の空間を思い描き、そこに入るおもちゃを見つけるというところまでがワークショップです。22人の子供たちが参加してくれました。

6月中、北千住のBUoY Cafeで、アーティスト イン カフェというプログラムに参加して、「恩送りアートカフェ」という実験的なアートプロジェクトをやってました。500円で自分の作品を売って、売れたお金が次に来る見知らぬお客さんのコーヒー代になるという、恩送りの企画。

その、私のアートプロジェクトが終わった後に、7月の滞在制作アーティストとして榎倉冴香さんが「YOU TAKEN BY YOU」というプロジェクトをやると聞き、さっそく参加させてもらいました。参加者がセルフポートレイトを撮り、それをもとに榎倉さんがキャンバスに絵を描くというもの。ブルーを基調に、寒色がメインなのにどこか温かみのある絵。とても素敵です。

で、私が6月に、500円で作品を販売して次のお客さんにコーヒー代を渡すという「恩送りアートカフェ」をしていた時、お釣りの小銭がわりとたくさん必要だったのですね。もし作品を販売した時に千円札で支払いがあると、作品購入のお釣りとして500円をお客様にお渡しして、さらにコーヒー代として次のお客さんにも500円を渡さなければならない。というわけで、500円玉と100円玉を急遽たくさん集める必要がありました。なので、買い物をするたびになるべくお釣りを多くもらうためにお札を使ったり。さらに自動販売機でも千円札で購入し、お釣りを受け取ったりなど。

そんな中、ある自動販売機で千円札を入れたら、400円しかお釣りが出てこなかった。そこで、自動販売機に書いてあるカスタマーセンターの電話番号に連絡しようとしたら、ちょうど営業時間外だった。というわけで、その日は連絡ができないまま。そのうち、なんだかめんどくさくなってそのままにしてたんだけど、やっぱりなんか気になる。その自販機の前を通るたびに、なんか思い出しちゃうんですよね。なので、ちょっと長めの手紙を書いてみることにしました。その、お釣りが必要になった、私のアートプロジェクトのことについても含めて、結構な文字数の手紙を。

そしたら、ある日現金書留が送られてきました。中には、500円玉と、一枚の手紙。私が送った手紙について何か言及があるかと思ったら、特に何もなく。なんか、拍子抜けでしたが。

でもまぁ、なんとなく自分がやっていた「恩送り」の企画の続きみたいな感じで、自販機の企業から500円が送られてきたのはなんか面白いな、とも思います。

さて、この500円をつかって、今度はどんな恩送りをしてみようか。

「日曜アーティスト」を名乗って、くだらないことに本気で取り組みつつ、趣味の創作活動をしています。みんなで遊ぶと楽しいですよね。