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nl/minato 提出用レポート

さて、今日は大晦日。先ほど、「アンバサダー」をテーマにした記事を書き上げて公開した。それに続いて、年内に提出しなければならない、市民参加型のリサーチプロジェクトの活動レポートを仕上げて提出した。せっかくなので、こちらの振り返りの記録にも載せておく。

タイトル(20字以内):
生物多様性をみんなで学ぶ

日付:2023.05.10 - 12.20
筆者名:前田 とまき
イントロ:
今回のnl/minatoのテーマが「生物多様性」であると聞いて、正直ちょっと「困ったな」と思いました。あまりにも、テーマの範囲が広すぎて、イメージがつかないのです。身の回りにある木々や草花、昆虫、鳥や動物。水の中の魚や藻、プランクトン。土の中のミミズや微生物。キノコやカビ、バクテリアなど。もちろん人間も含めて、地球上にはものすごい数と種類の生き物が存在しています。さて、それら生き物たちの多様性をテーマになにをどう考えて、形にすべきなのか。

幸い、この市民参加型のリサーチプロジェクトは、みんなで学びながら、考えながら、悩みながら進めることができる。わからないことはわからないままでもよい。理解する努力をすることが重要なのだと気づきました。2023年5月にnl/minato 2023のキックオフを行い、そこから年末までの半年以上、メンバーみんなと学びながら、最終的に成果物として「生物多様性のアイデアキット」をみんなでつくりました。

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生物多様性に関する学びと体験
今回のプロジェクトでは、参加者のみんなが月に数回集まって、「生物多様性」をテーマに事例や知見などを学んでいきました。私が「面白いな」と思ったのは、台北で行政と市民が協力して街を緑化してコミュニティをつくったという「OPEN GREEN」のプロジェクト事例について。街に存在する使われていない建物や空き地をリノベーションして、地元の人たちが集まる緑の空間をつくるという試みについてお話を伺った際に、活用できる空間を30種類に分類して開拓していく手法であったり、地域ごとにプロジェクトを進めていく分散型の手法であったり、また行政と協力して助成金を得るなど、日本でも実現できれば面白そうだと思いました。

また、大阪の水辺を活用するための「ベータ本町橋」というプロジェクトや、建築家の安部良さんのレクチャーも興味深かったです。こういった魅力があって結果も出しているプロジェクトに共通しているのは、目標をきちんと事前に「ビジュアル化」ができているなと感じました。ラフスケッチでもよいので、コンセプト画があると、目標を共有しやすくなる。夢を広げることができる。勉強になりました。

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学んだことを形にする
プロジェクトの前半は、主に情報のインプット。そして後半は学んだことを形にしていきます。我々は、生物多様性をテーマにした「アイデアキット」をつくることにしました。もっと身の回りの生き物について考え、学び、そしてそれを社会課題の解決に活かすには?

芝浦三丁目周辺のフィールドワークで体験したことも参考にしつつ、みんなが遊べるシンプルなカードデックを作成しました。基本的に、遊び方は自由です。みんなで考えながら、対話をしながら、楽しみながらプレイします。

このプロジェクトに参加して、街を歩きながら見る景色がちょっと変わりました。空き地を見つけると、その場所にどんな生き物がいて、どんな遊びができるかなんてことを考えます。屋上や壁を緑化する方法とか、街の隙間に畑をつくるには、など。

今回のプロジェクトはもうすぐ終了しますが、我々の生物多様性についての学びはこれからも続きます。

略歴:
前田 とまき
1998年ネバダ州立大学リノ校アート学部陶芸彫刻学科卒。ロサンゼルスで写真の仕事をした後、帰国後はウェブデザイナーとして外資系多国籍企業のウェブ制作案件を担当。現在は広告代理店でデジタルマーケティングのプロジェクトマネージメントを行う。趣味は、週末の創作活動と登らない山登り。
https://tomaki.com

以上

「日曜アーティスト」を名乗って、くだらないことに本気で取り組みつつ、趣味の創作活動をしています。みんなで遊ぶと楽しいですよね。