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しっかり使えるようになる中国語勉強法

最も多くの人が学んでいるのは英語ですが、その一方で中国語の需要はどんどん高まってきています。 今や中国は世界第二位の経済大国であり、また日本とも地理的に近く、何かと関係することが多いからです。 それに加えてシンガポールなどアジア諸国でも多くの中国語ユーザーがおり、使用者数としても英語に次いで第二位の言語となっています。

  • 大学で第二外国語に選択した

  • 会社からの要求

  • 中国に転勤することになった

  • 中国で一旗揚げようと決意した

さまざまな動機があると思いますが、英語と大きく異なるのは、一から始める人がほとんどである、ということです。 英語は義務教育に組み込まれているので、勉強の開始時期はかなり早いです。僕の時代は中学からスタートでしたが、それでも中学+高校の6年間は学ぶことになります。 一方で、中国語学習は文法も何も知らない状態からスタートします。何をしたらよいのか分からない!!という方も多いと思います。 そこで僕の経験をもとに、どのように学べばしっかり使えるモノになるのか、解説をしていきます。  

HSKを目指すか?会話を重要視するか?

詳細に触れていく前に、まずは僕の状況について簡単に説明します。

  • 中国に転勤して、中国語の学習を始めた

  • HSK四級に0.5年、五級に1年、六級に1.5年かかった

  • 日常生活には問題ないレベルで聞く、話すができる

  • ビジネスで使うにはまだ足りない

順を追って説明をしていきます。  

中国にいることのアドバンテージ

中国で中国語を勉強する、ということはもちろん恵まれています。 仕事をしていても、道を歩いていても、聞こえてくるのは中国語です。 一方で、この記事を読んでくださっている方には、「日本で中国語を勉強する」という方が多いと思います。では、僕が中国にいることのアドバンテージはどれくらいか?というと・・・ 3割くらい、だと思っています。なぜかというと、僕はそもそもがネクラな性格なので、中国人の同僚や部下であっても、なかなか話しかけられないんですね。彼らが話していることは理解していて、それに対する返事も浮かんでいますが、「伝わらなかったら迷惑かな」と思って、つい通訳さんを頼ってしまいます。 逆に強メンタルで、話しかけまくれる人とかは上達が早いのだと思います。 勉強法については後述しますが、中国語教室に通って、あとは家で勉強する、というスタイルです。この部分は日本で勉強する場合でも、大差はないはずです。 ただし、日々の生活がリスニング垂れ流しみたいな状況ですから、そこで3割くらい得をしているかな、と感じています。  

HSKと会話能力の関係について

まずHSKについて説明します。 HSK(漢語水平試験)は最もメジャーな中国語検定です。日本でも毎月実施しているので、いつでも受けることが出来ます。 1級~6級まで分かれており、その合格目安は以下の通りとなります。

出典:HSK 各級の紹介

満点が300点です。「リスニング」「読解」「作文」それぞれに100点ずつ割り振られています。180点以上で合格となります。 ただし、5級と6級には合格という概念がありません。180点以上でレベルは達している、という解釈になるそうですが、かたくなに「合格」とは言ってくれない”謎仕様”です。
中国語に限ったことではありませんが、”資格を取るための勉強”と”会話能力のための勉強”が一致しない、ということはよくあります。HSKもその傾向はやはりあります。 そこで僕のおススメは、「とりあえず5級までは取る」ということです。逆にいうと会話を重視する方は、6級は不要です。 6級で必要となる文法や単語は難解すぎるし、日常会話でも使われないものが多いんです。6級の勉強は苦痛でした・・・

どの級から始めるか?

おススメは3級から始めることです!! 過去問を見て「簡単だな」と思う方は4級から挑戦しましょう。 僕はそもそも3級から受験をする予定でしたが、ちょうどコロナが流行って試験が中止になってしまいました。試験が再開されたころには、「もう4級でいいよ」と先生に勧められたので、結果として4級から受けることになりました。  

中国語の勉強法

教室、オンラインレッスンに通いましょう

一から中国語を始める場合、独学は厳しいです。 そのもっとも大きな理由は、発音です。 中国語は発音(声調)が違うとまったく伝わりません。意地悪してる?ってくらい、ほんとうに伝わらないです。英語とはかなり違う印象を受けるはずです。ある程度のレベルに達した後であれば独学もできますが、最初はやはり通学する、もしくはオンラインレッスンを受け、発音を先生にチェックしてもらったほうがいいでしょう。 教科書については、教室等で提供されるもので充分です。音源がついているのが望ましいです。   日本の本屋で見たなかでは、「耳が喜ぶ中国語」がおススメです。僕はまずひたすら教科書の音源を聞くことにより、中国語に耳を慣れさせました。そのためには「良い」例文をたくさん聞ける、というポイントで参考書を選ぶことが大事です。  

 

(参考にならない)matoが使用した参考書

僕は中国で教室に通っているので、教科書も中国で出版されたものを使っています。 日本で買えないか?と思い検索したところ、見つけました。 ただ・・・結構ぼったくってるので直リンクは避けます(笑) Googleの検索結果をリンクしておくので、興味のある方はご覧ください。中国で買うと58元です(だいたい1,000円ちょっと)。

具体的な勉強法について

  • 授業の復習は当日or翌日にする(必要であれば予習も)

  • 通勤時間等を利用して、ひたすら音源を聞く

まず復習をすぐやる、というのは、どの勉強も関わらず、僕がずっと主張してきているものです。   次にひたすら音源を聞く、です。これは中国語の勉強をしていて、とても効果がありました。 出勤・退社で往復1.5時間バスに乗っていますが、ずっと聞いていました。聞き方としては、そのとき勉強している部分を延々とリピートしていました。 ひとつのチャプターが10分程度の音源なので、それを何度も繰り返していました。そうすると、1日に8回リピートすることになり、自然と単語や文章も覚えることができます。意識しなくても、複雑な発音の違いが分かるようになります。さらに慣れてきたら、シャドーイングもしていました。 そのうち「聞いている会話が、自然と漢字で脳内に流れる」ようになります。そのうち、と書きましたが1年くらいかかっています。でもこのレベルまでくると、中国語の映画などで言っていることがなんとなく分かるし、その後の上達も加速度的に速くなります!!  

語学交換アプリについて

最後に、語学交換アプリについて紹介します。

  • Hellotalk(ハロートーク)

  • Tandem(タンデム)

基本は似たようなアプリです。細かい使い勝手が違うので、好みの問題だと思います。 この2つが良いのは、語学交換が目的なので、(たぶん)サクラがいないことです。たまにがっつり出会い目的で使ってくる中国人もいますが、それはスルーすればいいだけです。(どうしても私は日本人の男性と結婚したいんだ、ってメールくれた方もいました) 特にHellotalkは、制作会社が中国の会社なので、中国人の登録が多いです。 また、中国人にとって日本語は人気の高いスキルなので、「日本語を勉強したい、中国語を教えられます」という人はめちゃくちゃいます。よい勉強相手を見つけられれば、無料でいつまでも勉強できるので、使わない手はないですね。 さらっと「英語ペラペラ」の中国人も混ざっていることも多いです。ついでに英語も教えてもらえれば、一石二鳥です!!  

まとめ:中国語はまず耳慣れから始めよう!!

中国語の勉強法についてご紹介しました!!

  • HSKでも会話でも、勉強法は変わらない

  • HSK5級までは取りたい

  • 教室に通ったほうがいい

  • 復習+音源リピートしまくって耳慣れする

  • 語学交換アプリを効果的に使う

細かい体験談とかを書くと長くなってしまうので省略しました。雑記記事で補足していきたいと思っています。

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