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日本が取り入れたほうがいい中国要素

中国に住んで3年が経過しました。 「中国」となると色々な意見・想いがあると思います。 ただそういうのを全部無視したうえで・・・あれ?これって日本にあったらいいのになぁ、そう思うことを記事にしていきます。(気楽にご覧ください!!)

QRコード決済が実質2種類

中国のQRコード決済は「支付宝」「微信」の2種類です。 難しいことは考えずにこの2つを入れておけば、どこでも払えます。ちなみにどちらも「デビットカード」タイプのものです。つまり使用した金額が即座に銀行から引き落とされます。 僕が知りうる範囲では、領事館での支払いは現金のみ、というレアケースがありました。でもこれは日常生活ではないので無視です、無視。
だいたいのサービスは「支付宝」「微信」の両方、もしくはどちらかで支払いが可能です。レストランでの注文もQRコードが多くなってきました。 店員にメニューを要求すると、「そのQRコード読み取って、注文して下さい」と言われたりします。そのまま支払いもできるので、確かに便利です。   ところでQRコード決済を使うためには、まず中国の銀行口座が必要です。このときに登録する名前に気を付けてください!! というのも日本人は外国人なので、パスポートにある名前で登録がされます。 このとき登録されるルールが、銀行によって微妙に違います。

  • YAMADA TAROU

  • YAMADATAROU

  • TAROU  YAMADA

  • TAROUYAMADA

銀行によって違うので、こちらからは指定できません。 気を付ける必要があるのは、「支付宝」「微信」に登録する名前が銀行の名前と異なると連携ができず、QR決済ができなくなる、ということです。 新しく中国に来た方が設定に失敗する理由の大半は、この名前の部分に由来していると言えます。  

健康カード、PCR検査記録、ワクチンパスポート

コロナの流行により様々な変化がありました。 中国はいまだに(22年4月)ゼロコロナを方針として掲げ、厳しい管理がされています。 コロナの流行開始時期は中国政府も手探りでした。たとえば個人に専用の紙を渡して、それに毎日の体温を記録する。それをマンションやショッピングモールの入り口で見せる、こういう感じです。 めんどくさいですよね。 中国のすごいところは、こういうのがすぐに何でもスマホ対応になる、ということです。めちゃ便利です。   こちらはPCR検査結果です。緑色の字は「陰性」と書いてあります。

中国のPCR検査結果履歴
中国のPCR検査結果履歴

  ワクチンの接種履歴です。

中国のワクチン接種履歴
中国のワクチン接種履歴

中国のワクチンが効くか効かないかは、僕に聞かないでください・・・

ベストエフォート型とギャランティ型

こういう話をすると、必ず出るのが・・・「スマホを持っていない人はどうするの?」こういう質問です。当然だと思います。でも中国は「そんなの関係ねえ」スタイルです。 共産主義の国、ということもありますが、「とりあえずこうするので、あとはなんとか対応してください」というのが基本姿勢です。 実際にお年寄りのスマホ所持率はかなり高いです。使いこなしてはいませんが、最低限の生活はスマホでこなしています。   ここで浮かぶのが以前ビジネス記事で読んだ、テスラのベストエフォート型とトヨタのギャランティ型の違いです。

ベストエフォート型
ソフトウェアの開発などで主流の考え方です。 製品にはある程度の欠陥があることは飲み込んで、とりあえず市場に出してしまう、そして消費者からのフィードバックを受けて改善をし、完成度を高める、という手法です。 消費者に対して不完全なものを届ける、というデメリット・リスクがあるものの、開発期間が短縮される・消費者が求めるものに近づきやすい、というメリットがあります。
ギャランティ型
消費者に対して完全なものを届ける、という概念です。 もちろんそれは大きなメリットですが、開発期間が長くなる・過剰な品質となる(消費者はそこまで求めていない)というデメリットがあります。   中国の生活にはベストエフォート型があふれています。 それでも皆さん、愚痴を言いながらなんだかんだ対応しています。   日本はギャランティ型に走りすぎてるんじゃないかな?と思います。 それこそワクチンパスポートとか、マイナンバーとか、なかなか進んでいませんよね。 「うるせぇ、ついてこい」くらいのが、もう少しあってもいいかな、と思います。  

まとめ:中国のほうが進んでいる、こともある

別に僕はどちらの国が優れている、ということを伝えたいのではありません。 中国で暮らしてみて「やっぱり文化が違うな」と思うことがあります。それは僕の大切な経験です。 その発見を自分の生活や仕事に前向きに活かせていけたらいい、と考えています。この記事も、どこかの誰かの刺激になればいいな、と思い書きました。 そうなれば僕はとてもうれしいです。

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