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【中国から日本へ送金】中国駐在者必見!!人民元を日本へ送る方法

本記事では”元を日本へ送る方法”について紹介します。
会社の給与規定によって、給料のもらい方は様々だと思います。僕の会社の場合、最低2万元は中国の銀行口座に振り込み、残りを日本の銀行口座に振り込むというルールになっています。 この2万元が生活費を超えているので、どんどん元が貯まってしまう状況です。 いずれ日本に帰るときにすべての元を日本へ送るつもりですが、最近(22年5月)はやたらと円安になっていますし、帰る直前になって「コロナで銀行閉まってます」みたいになっても嫌なので、とりあえず送ってみることにしました。 使ったのは中国工商銀行です。ただの給与の受け取り口座です。 「中国は元が国外に出ていくのを嫌がる」という記事を読んだり、送金について詳細に書いている記事が見つからなかったりして、なんだか不安な気持ちで銀行に行きましたが、意外とあっさり終わりました。 ひとつずつ解説していきます!!

事前に準備しておく書類

  1. 納税証明書

  2. 在職証明書

  3. 給与の振り込み証明

  4. 送金先の情報

納税証明書は税務署で取得することになります。総務に依頼するといいですね。 在職証明書は会社で作成し、社印を捺せばOKです。これも総務に依頼しましょう。 給与の振り込み証明については、銀行のATMで出力できるので、事前の準備は不要です(してもいいです)。 送金先の情報については、必須ではありません。ただし国際送金は、英文字で全ての手続きを進めることになります。外国人同士がお互いに慣れない言語で処理をしていくため、スムーズに進めるためにも準備を強くお勧めします!!

  • 送金先銀行の名前、住所

  • 送金先銀行のSWIFTコード

  • 受取人の名前、住所、口座番号

以上の情報を、すべて英語(ローマ字)表記して持参しましょう。住所とか口頭で伝えるの地獄ですからね。  

納税証明書の取得期間に注意

中国では「給料として稼いだ金額分」を上限として円に換えることが許されます。その期間は納税証明書が基準となります。 つまり納税証明書の取得期間を1年で準備した場合、1年で得た手取り収入が上限となります。もしそれを超える金額を円に換えたいのであれば、納税証明書の取得期間をさらにさかのぼる、という配慮が必要です。実際に僕は30万元を送りたかったのですが、納税証明書を1年分しか用意しなかったので、上限が24万元です、と言われてしまいました。

銀行での手続きについて

ここまで「元を日本へ送金」とざっくり書いていましたが、厳密にいうと「元を円に変換 ⇒ 円を日本へ送る」という手続きになります。窓口も2つをはしごしました。  

元を円に換える手続き

ここで上述した”事前準備資料”の1~3を使用します。 つまり厳しく確認してくるのは、やはり元を円に変える手続きということですね。「正当に稼いだ金しか換えさせないぞ」という強い意志を感じます。こちらの意図さえ伝われば特段難しいことはなく、30分くらいで済みました。手続きが終わったあとスマホで確認したら、たしかに工商銀行の口座内に円が産まれていました。  

円を日本へ送る手続き

次に外貨絡みの窓口に行って日本への送金手続きをしました。 ここで事前準備した”送金先情報”が大活躍しました。ほとんどしゃべらずに手続きが終わりました。ここも30分くらいでしたので、トータル1時間くらいの簡単なお仕事でした。  

日本での受け取り手続きについて

中国からの送金は拍子抜けするくらい楽でしたが、むしろ日本での受け取りで苦労をしました。 マネーロンダリングの防止等の目的で、その送金が正当かどうか?怪しい金じゃないのか?というのを厳しくチェックされるようです。 ケースバイケースで必要な書類は変わるそうですが、僕の場合は以下の証明を求められました。ちなみに今回は母親にソニー銀行の口座を開設してもらい、そこへ送金しました。

  • 僕と母親の関係を示す書類 : 戸籍謄本

  • お金が正当に稼いだものであることを証明する書類 : 銀行の給与入金記録

  • 送金目的を証明する書類 : 余ったお金を送ることは証明できない、と言って論破

証明書についてはメールでソニー銀行へ送り、2日後には無事に着金していました。 ちなみに外貨送金の受け取りは、マイナンバーの紐づけが済んでいる口座に限られるそうです。なかなかハードル上げてきますね。海外駐在者はマイナンバーが無いので、自分の口座へは送金できない、となってしまいそうな気がします。  

手数料はどれくらい???

中国から日本へ送金する際の手数料については以下の通りです。

  • 中国工商銀行へ支払う送金手数料:0.1%

  • 中継銀行へ支払う手数料:0.05%

  • 送金先銀行へ支払う手数料:0円

合計して0.15%の手数料となりました。500万円を送って7,500円です。 ここでお伝えしたいのは、自分でコントロールできるのは3つめの手数料だけ、ということです。”被仕向け送金手数料”と呼びますが、これは銀行によってかなり違います。概してメガバンクは高いようです(3000円くらい)。またゆうちょ銀行は「外貨しか受け取れない」という謎仕様でした。 ソニー銀行は驚きの0円なので、そのためだけに口座開設をする価値がありますね!!  

まとめ:意外と簡単!ソニー銀行がベスト!!

今回ご紹介した方法は、”2番目に手数料の安い方法”といえます。 最も手数料がかからない方法は、手持ちで帰る方法です。中国国内で元を円に換え、それを持ち帰るので手数料は「0」です。ただしこれは5000ドル(約60万円)が上限と定められています。 もし本帰国時に60万円を超える金額を所持している場合は、どうにかして送る必要があるわけです。その場合、今回ご紹介した方法が最もお得に送金できる方法ということになります。   よくよく考えれば、この送金は2つのステップに分かれています。「元から円への変換」と「円の送金」です。銀行に行くのが億劫でなければ、円安のタイミングで「元から円への変換」だけ行っておいて、最終的に本帰国をする前に「円の送金」をすればいいな、と思いました。

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