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国立大の授業料を引き上げるべきか

毎日、気になった日経新聞の記事を取り上げています。
本日は「国立大15校、授業料上げ「選択肢」 東大に続き和歌山大など検討」です。

気になった記事の要約

全国の国立大学のうち3校が授業料引き上げを検討中で、12校が今後検討する可能性があると、日本経済新聞のアンケートで判明しました。主な理由は教育研究環境の改善と財源確保です。多くの大学は約20年間授業料を据え置いてきましたが、東京大学の引き上げ検討を契機に同様の動きが広がりつつあります。
国立大学の財政は厳しく、運営費交付金の減少と光熱費や人件費の増加が財政を圧迫しています。教育の質向上とデジタルトランスフォーメーションへの対応が急務です。授業料引き上げに関する議論が進む中、奨学金制度の見直しやコスト分担についても議論が必要とされています。

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO82229730S4A720C2MM8000/

所見

私は国立大の授業料を引き上げるべきだと思います。


学生に良質な教育サービスを提供するためには、人件費や設備費など投資するための資金が必要

世の中がインフレに向かう中、大学が直面している環境も厳しさを増しています。


限られた交付金で足りなければ授業料引き上げもやむを得ないでしょう。


大事なのは単なる引き上げではなく、質の向上も伴うことで値上げしても学生に選ばれる価値提供ができるかです。


公正な競争は教育サービスや研究活動の質向上をもたらす

これまで政府が標準授業料を決めてきましたが、弾力的に値決めできる権限を大学に与えることで公正な競争を生み出すことが重要です。


正直、東京大学と地方の大学では提供しているサービスの質は異なるでしょう。


民間企業同様に、需要と供給で価格が決まるメカニズムを取り入れてはどうでしょうか。


もちろん経済的に困難な学生には奨学金を拡充するなど政府としての取り組みとセットであることが必要です。

国立大学の値上げによって、私立大学の授業料も適正化され、大学全体の淘汰が進む

私立か国立か決める要素に当然学費のことがあるでしょう。


国立大学の授業料が上がれば、私立大学との差が縮小されます。


競争力のある私立大学なら授業料の値上げをしやすくなります。


競争力がない場合は、値上げしにくいでしょう。


こうして過剰な大学数が適正化されていく方向になれば、国全体としては余計な交付金の削減や、教育の質向上につながっていくでしょう。


本日も健やかな一日を過ごしましょう!

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