見出し画像

最終的には、力技で自然な話し方に近づけてみました。

前回、ひらがなばかりの文章を音声合成してみました。文章を漢字やカタカナに修正することで、単語の区切りやイントネーションが自然な話し方に近くなったと思います。

ですが、漢字やカタカナに直しても、一部の単語のイントネーションが不自然な部分があります。そのあたりを修正してみました。

最初に修正したのは、会話の部分です。
カギカッコの部分は、他の部分よりも抑揚がつくのですが、疑問文などは「?」を入れると語尾が若干上がります。なので、会話がもう少し自然に聞こえるように語尾に記号をいれてみました。

また、前回も書きましたが、「あかとら」は「赤虎」にしても、「アカ虎」にしても、「あ↑かとら」というように、「あ」にアクセントがついてしまいます。これは、「赤」という単語は「あ」にアクセントがあるからなのでしょうね。「あか」の後ろに虎がついているので、「あか」はひらがなのテキストでも、色の「赤」に変換されているのかな?と予想しています。

でも、なんとなく「あ↑かとら」は不自然な感じがして、「あ→かとら」とアクセントのないような音声にしたいです。そこで「垢虎」としてみました。「垢」は「か」にアクセントがつきます。
これで試してみたところ、みごと「あ」にはアクセントの付かない「あかとら」の音声ができました。

同じような現象は、物語の後半に出てくる「馬鹿にする」というフレーズでもみられました。「ばかにする」は、ひらがなでも漢字でも、「ば」にアクセントがついてしまいます。「馬鹿」という単語のアクセントにしたがっているのでしょう。
ちょっと聞いてみてください。

少し違和感があります。
そこで、「あかとら」と同じように、別の漢字に置き換えることにしました。この時は、どんな漢字をいれてもあまりうまくいかず、変換に出てくる漢字を片っ端から試しました。そして見つけたのは「芭かにする」でした。
このフレーズだと、「ば」にアクセントがつかない音声ができました。

Amazon Pollyでは、レキシコンというファイルをアップロードして発音を調整することができるそうです。現在は日本語にも対応しているようですが、今の私には、わからない事が多すぎるので、おいおい勉強していきたいと思います。

今回は、90秒のお話を音声合成してみるという実験だったので、違う漢字を入れるという力技で自然な話し言葉に近づけてみました。

最後に、「みけの ごうがいやさん」の全文を掲載します。Amazon Pollyで作成した音声は販売しても良いということなので、有料にさせていただきました。
アマゾンのサポートさんに確認したところ、テキストが第三者の著作物である場合は許可が必要ですが、今回は著作権が切れているものなので、大丈夫なようです。

ご興味のあるかたは、よかったらのぞいてみてください。

Photo by Aziz Acharki on Unsplash

ご覧いただきありがとうございます! いただきましたサポートは、アプリやスキル向上のために活用させていただきます。