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トリッカーズを履く

英国靴の老舗のひとつトリッカーズのカントリーブーツをおろした。
実は5年前にイギリス・ノーザンプトンに行ったときに、トリッカーズのファクトリーに行きそびれた。

クロケット&ジョーンズとジョンロブには行ったが、そのあとトリッカーズのファクトリーの場所がどうにも見つけられず、体力に限界がきて諦めた。
正直、その頃はスタンダードな短靴に興味があったため、まあ行けたらいいか程度の気持ちだったのでよかった。

しかし、このところトリッカーズを履くことに魅力を感じてきた。
その理由はとにかく革が硬いという情報から。そしてそれが馴染んだときに極上の履き心地になるということにワクワクした。
基本的に私は革靴を買うことは体験を買うことだと思っている。

モノを買って使うだけでなく、時間をかけて慣らしやメンテナンスを行うことができる、経年変化を楽しむ体験だと思っている。
それにはこの馴染むのに時間がかかるトリッカーズはうってつけじゃないかと考えた。

Tricker`s のSTOW

カラーやサイズ感、デザインを試行錯誤し、やはりカントリーブーツのストウに決めた。
カラーは一般的にはエイコーンかもしれないが、自分の服装の好みなどからエスプレッソにした。
深い渋みがあり、かと言って真っ黒でもない色味に重厚さと色気を感じたからだ。


グッと締め付けてくる心地よい感覚
横顔もいい感じ

プレメンテナンスを行い、初めて足入れしたとき、たしかに硬いが心地よく包み込んでくれる感覚もあった。
歴史あるブーツが、齢40代の自分に対して、まだまだこれからだよって言っている気もする。
丁寧にメンテナンスをしつつも、カントリーブーツらしく無骨に履く、両方の魅力を併せ持つこの靴をジジイになっても履こうと思っている。

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