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ピックアップについて

はじめに

皆様こんにちは。
今日は前回、前々回の続きに近い形になりますが、ギターのピックアップにおけるパッシブとアクティブについて書いてみようと思います。
お時間あればお付き合い下さい。

前回↓
https://note.com/tolataka/n/n2e9c7f0be40e

前々回↓
https://note.com/tolataka/n/n8aa86ea36150

ピックアップについて

エレキギターやエレキベースには、2種類のピックアップ(ギターに載ってるマイクとなる部分)があります。
それがパッシブピックアップアクティブピックアップです。
それぞれの特徴をざっっっくり書くと、

パッシブ:ピックアップの出力をほぼそのままアンプに送るので、そのギターの音がそのまま送れる
アクティブ:ピックアップにプリアンプを内蔵することで、出力をより強めたりノイズに強い信号を送れる

特徴を雑に説明するとこんな感じになります。
アクティブの説明については、エレキギターだと「ピックアップにプリアンプ内蔵」ですが、ベースやエレアコだと「ギター(またはベース)本体にピックアップ搭載」とした方がわかりやすいかもしれません(この辺の説明、認識が間違っていたら申し訳ないです)。
以下パッシブ、アクティブについてそれぞれ説明していきます。


パッシブについて

子供の無慈悲な洗礼を受けるSSH(全てパッシブ)のギター

今現在販売されている多くのエレキギターやエレキベースに載っているピックアップだと言っていいとおもいます。
コイルで弦の振動を拾い、それを電気信号へ変換するわかりやすい構造です。
その為ギターやピックアップ本来の音をそのまま出力できる傾向にあるんですが、シンプルだからこそノイズが出やすい、外来ノイズにはあまり強いとは言いにくいです(特にシングルコイル)。
シングルコイルとは別で、コイルを2つ使ってダブルコイルにして、波形ノイズをぶつけてノイズを抑えているハムバッキングのピックアップでも、どうしてもノイズは出ます。


アクティブについて

リアピックアップにEMGが載っています

以前のインピーダンスの記事で、「ハイよりローの方がノイズに強い」と書きました。
それならギター(もしくはベース)からローインピーダンスで出るようにしてやればいいという考えも出てくると思います。
しかしハイインピーダンスをローインピーダンスにするには、何かしら回路を通さないと変換されてくれません。 
そこで、ピックアップにプリアンプ(増幅の回路)を搭載し、ハイインピーダンスからローインピーダンスに変換してくれるものがアクティブピックアップです。

ノイズも軽減してくれるしローインピーダンスにしてくれるっていいことしかないように感じますが、物事には表裏があるものです。
まずプリアンプを搭載している為、それを駆動させるための電源、9v電池が必要です。
ピックガードのあるストラトの場合なら、外して中に入れればよいのですが、バッテリーボックスがないようなギターだと少し困るかと思います。元から搭載されているギターなら問題ないですが、後で載せ替えするとなると大事なところです。
またプリアンプの回路を通っている為、パッシブの様なギター本来の音から離れてしまう可能性もあります。俗に言うアクティブくささ、とも言えるかもしれません(勿論搭載されているプリアンプによると思います)。

しかしこれらを踏まえても、アクティブピックアップは魅力的だと思います。
個人的にノイズの少なさはびっくりしました。上の写真で写っているリアにEMGを載せたG&Lのテレキャスですが、元々はパッシブでした。

EMGってすごい(経験談)

買った時の状態 見た目はこの方が好きなんですがね…

このギターは元々メタルコアをバンドでやるために買ったんですが、この手のジャンルをやるとなれば当然かなり歪ませるわけです。
音自体は気に入ってたんですが、歪ませた代償にハウリングがとにかく酷かったです。
自分なりにノイズリダクション入れたり、ブレイクの時はボリュームペダル使って音量下げたりしたんですがどうにも納得いかず、EMGに載せ替えてみました。

……………

すごい………

ノイズほとんど無いやん………

いや本当に。
革命でした。
EMGとかド定番すぎてちょっととか思ってましたごめんなさい。

それくらいすごかったです。
前述の様にアクティブのデメリットらしきところを挙げましたが、それを取っ払えるくらいには自分にはいいものでした。
ただこれがNeo-soulやR&Bだとまたちょっと違うかもしれません。
メタルコアにはモダンというかハイファイな音が合っていると思うので、EMGはバッチリはまっていました。
しかしNeo-soulやR&Bにはどちらかというとビンテージ寄りな音がマッチしそうです(ここはプレイヤーの音作りのセンスや、機材によると思います)。
自分がハイパワーなアクティブピックアップしかあまりわからないのでそう感じるのかも…
パッシブに比べると音が整っている印象も受けるので、ノイズに悩んでいたりパッシブの荒削り(もしくは純朴、ピックアップにもよる)な音が苦手という人は選択肢に入れてもいいと思います。

終わりに

ということで今回はピックアップについてでした。
どちらも一長一短、こっちが優れていてこっちは劣っている、というものではないと思います。
前回も書きましたが、どの機材使っても自分の気持ちいい音を出せればそれでよいのです(バンドで演奏するときはアンサンブルを考慮した音作りを心掛けましょう)。
次書くとしたらノイズについてかな、と思ってますがここ数日毎日書いてるのでどこかで休憩します。
楽しいんですけどね、こういう文章書くために色々調べたりするの。

ここまで読んで下さった方、ありがとうございました。
それでは、また。


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