見出し画像

インピーダンスとバッファについて

はじめに

皆様おはようございます。
今回は前回のちょっとした続き、インピーダンスとバッファについて自分がわかってる範囲の事を書いてみようと思います。
結構わかりにくいというか、派手さがある話題ではないですが地味に大切なことじゃないかな、と思っております。

前回の記事はこちらです↓

https://note.com/tolataka/n/ncff6fce6bfe2


インピーダンス

まずはインピーダンスから。
インターフェースの記事でも少し触れた、ハイインピーダンス、ローインピーダンスの事ですね。インピーダンスとは、電気抵抗の事です。

ハイインピーダンス:抵抗値が高い
ローインピーダンス:抵抗値が低い

のですが、これだけではよくわかりませんね・・・
ここでギターからアンプまでの流れを書いてみると、

エレキギター→シールド→アンプ

なんですがここで気にかけておきたいのが、
ギターは弦振動をピックアップで電気信号に変換して、ボリューム等通ってジャックから出力しています。
この電気信号がシールドを通ってアンプに入る
電気信号ってのがポイントです。ギターから出るのは電気信号なので、
ハイインピーダンス(抵抗値が高い)だと電気が流れにくい
ローインピーダンス(抵抗値が低い)だと電気が流れやすい
ということになります。
電気が流れにくいということは、ノイズの影響を受けやすかったり、音質の劣化がしやすい、ということになります。
逆に電気が流れやすいということは、ノイズの影響を受けにくく、音質の劣化もしにくい、ということですね。
(このハイが電気的に弱くてローが電気的に強いってなんかややこしい気がするんですが僕だけでしょうか)

「ハイインピーダンスはノイズに弱く、ローインピーダンスはノイズに強いのはわかったけど、じゃあハイからローにインピーダンスを下げるにはどうしたらいいんだ?」

となる方もいると思います。
ここで一つ先に例を挙げてみましょう。



バッファ


バッファ(バッファアンプ)という言葉を聞いたことはありますか?
エフェクター単体でも売られているし、エフェクターの中にバッファが入ってるものもありますね(Bossのエフェクター等)。
簡単に言ってしまうと、バッファを通せばギターの信号はローインピーダンスになってくれます。

「それならとりあえずバッファを通しておけばええんやないか?ノイズにも強いんやし。」

と思われるかもしれませんが、ここで少し考えてほしいことがあります。
エレキギターやエレキベース、これらの弦楽器を使うなかで上述のBossのエフェクターを使ったことある方は多いと思います。
人それぞれだと思いますが、bossのエフェクター通した後の音が
「bossくさい音」
に感じて好きではない、という方が一定数はいるのではないかと思うんですが、いかがでしょうか。
実はこのbossくさい音というのにバッファが大きく関わっている
というのはよく聞く話です。
つまり、
バッファは電気的信号は強くしてくれるが音質に変化ももたらすもの
ということになります。
ここが厄介なところというか、探求しがいがあるところですね。
バッファ単体のエフェクターは勿論、エフェクター内のバッファも。使われているバッファによって音の変化もそれぞれです。
売り文句に、「高品質なバッファを搭載」とか「音質変化が少ない(ナチュラルな)バッファ」のような記述があるものは、音質変化に自信がある(もしくは原音からかけ離れていない)モデルかもしれません。



知名度が高いバッファ搭載エフェクターの一例


バッファが高品質(というよりバッファ通った音が好まれている)なエフェクターで認知度が高いのは、KLON KTRじゃないかなと思っています。
なにせKTRは側面にバッファのオンオフ切り替えスイッチがあるんですが、そこに
Almost Always Better(バッファオン)
Almost Always Worse(バッファオフ)
なんてご丁寧に書いてあるくらいなので(しかも基盤とかケース内部とかじゃなく、本体表側の側面に)、バッファオンが推奨だよってメーカーから示してますね。
尚これの基になった市場価格が高騰しまくっているケンタウルスはバッファ通る仕様だったようです。
ケンタウルスやKTRのバッファが優れているというか好きな方が多い事の裏付け(?)として、なんとケンタウルスのバッファ部分だけのエフェクターも出たりしています。
それだけケンタウルスのサウンドにはバッファは避けて通れないくらい重要な役割なんですね。
参考記事です↓。

https://www.digimart.net/magazine/article/2017092202754.html


一応の注釈として、基本的にエフェクターをオンにするとバッファの回路は通るんですが、オフの時通るか通らないか、も重要なポイントです。
これについては次回の記事で書きます。



終わりに

今回は少し長くなってしまいました・・・
あんまり長くなりすぎると読みにくくなってしまうと思うので今日はこの辺りで。
次回はエフェクターにおけるバッファについてもう少し書いていけたらと思います。

長くなってしまいましたが、ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。
誰かのお役に立てたら幸いです。
それではまた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?