JFA第27回全日本U-15フットサル選手権神奈川県大会　準決勝/決勝　10/24（日）

東急SレイエスFC

2021年10月27日 12:57

ゲーム概要

フットサルのU15年代においては日本最大の大会で勝ち進めば全国大会へと繋がる大会である。
前日にトーナメントの2回戦までが行われ、ベスト4が出揃った。

準決勝はこちらのカードとなった。
東急SレイエスFC U15 vs P.T.S.Cロンドリーナセグンド
P.T.S.Cロンドリーナ U15 vs FC湘南JY ホワイト

レイエスはフットサルチーム創設メンバーが最高学年となって挑む。
創設当初からの目標をこの大会の全国大会出場と定めて、日々のトレーニングを積んできた。
これまでの成果を存分に発揮して、目標へと歩みを進める事が出来るのか⁉︎

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東急SレイエスFC 選手紹介↓↓↓

戦況/結果

東急SレイエスFC vs P.S.T.Cロンドリーナセグンド
スターティングメンバー

準決　並び

東急SレイエスFC
1伊藤蒼馬　14吉田達哉　6由井要　8北村遼　15飯塚悠斗

サブメンバー
3窪田響　4石井乃亜　5大西塁　7工藤莱　9坂野生樹　
10加山嬉人　11細川大遙　12熊澤凛太郎　17葛島歓咲

監督　冨成弘之

前半

緊張感漂う中始まったこのゲーム。
最初のシュートはレイエス。自陣右サイドからのキックインのボールを14吉田が1タッチでピヴォの8北村へ送る。8北村はうまくボールを収めて反転からシュートするも相手のゴレイロに弾かれる。
ここから相手陣内に押し込み立て続けにシュートを放つが、得点は奪えず。

前半2分、ロンドリーナは自陣でボールを奪って素早くカウンター。
右サイドをフリーで抜け出した20がそのまま運び逆サイドへシュート。セカンドポストに7が走るが、レイエスゴレイロ1伊藤がなんとかセーブ。

レイエスがボールを握ってうまくピヴォへボールを入れながら相手陣内でチャンスを創ろうとするが、ロンドリーナも自陣でうまく守備態勢を整え、危険なエリアに入らせない。

前半6分、右サイドでボールを受けた8北村が3人の相手を突破して、シュート。ゴール前に9坂野も詰めるが、ボールはピッチの外へ。

前半8分、ロンドリーナが自陣からカウンターを仕掛けるが、レイエスゴレイロ1伊藤が前に出て処理する。そこから1伊藤はセンターサークル付近の11細川へパスをするが、このボールをインターセプトしたロンドリーナの選手がそのまま無人のゴールへシュートを放つが、ボールにカーブがかかり左に逸れる。

終始レイエスのペースでゲームが進めて21本のシュートを放つが、ゴールまでは及ばず。ロンドリーナは自陣でのプレーが長くなったが、カウンターでチャンスを作り出す前半となった。

　後半

前半同様、レイエスがボールを握るゲーム展開。前半と少し立ち位置とボールの動かし方を変えながらゴールを狙う。

後半3分、レイエスは15飯塚がコートを横断するように右から左へドリブルして左にいる9坂野へパス。ボールを受けた9坂野は狭い隙間から逆サイドへシュート。セカンドポストには8北村が詰めていたが触れることができずそのままラインを割る。

後半5分、レイエスは相手陣内中央から17葛島が左サイドにいた7工藤へパス。7工藤は相手との間合いを計りながらうまくズラして3人を置き去りにするパスを出す。右サイドから中央へ流れてきた10加山がボールを受け、反転から左足シュート。このシュートがゴールネットを揺らし、レイエスが先制。

先制後も追加点を狙いアグレッシブに戦うレイエスに対して、残り5分のところでロンドリーナはたまらずタイムアウトを要求。

後半9分、レイエスは自陣右サイドのキックインから6由井が8北村のコンビネーションから右サイドの相手陣深くまで侵入してシュート。
このシュートは相手ゴレイロに弾かれるが、15飯塚が詰めて勝利へ大きく近づく2点目をゲットする。

後がなくなったロンドリーナは直後のキックオフからパワープレーに出る。
これが功を奏し、OGによって1点を返す。

レイエスもここでタイムアウトを取り、残り2分間の戦い方を整理する。

ロンドリーナはパワープレーと前線からプレスを掛けて1点を奪おうとするが、レイエスは落ち着いて対抗。
ハーフラインからの間接フリーキックをレイエス8北村がヘディングでクリアしてゲームは終了。

レイエスは苦しみながらも2-1で勝利を収め、決勝進出を決めた。

結果

マッチレポート　FU15全日本選手権準決勝　結果

マッチレポート　FU15全日本選手権準決勝　スタッツ

決勝戦はFC湘南に勝利したP.S.T.Cロンドリーナ U15と対戦へ。
そして選手は試合終了後に監督から重大な発表を受ける。

大会の直前に関東大会への出場枠が「2」に変更されていたが、緊張感を意地するために、あえて選手には伝えていなかった。

決勝の相手は昨年度チャンピオンのP.S.T.Cロンドリーナ U15。
昨年度のチャンピオンを倒して、レイエスが新しい歴史を創ることができるのか⁉︎

決勝
東急SレイエスFC vs P.S.T.Cロンドリーナ U15
スターティングメンバー

決勝ならび

東急SレイエスFC
12熊澤凛太郎　11細川大遙　7工藤莱　17葛島歓咲　10加山嬉人

サブメンバー
1伊藤蒼馬　3窪田響　4石井乃亜　5大西塁　6由井要
8北村遼　9坂野生樹　14吉田達哉　15飯塚悠斗　

監督　冨成弘之

前半

関東大会の出場権を得た両チームは程よい緊張感でゲームに入る。
レイエスは準決勝とは違うメンバーでスタート。

ゲームは序盤から両チームアグレッシブにプレスを掛け、主導権を握りにいく。
すると前半2分、レイエスは左サイドでボールを持った7工藤がうまく相手を引きつけて、さらに外側を回ってきた5大西へパス。5大西は1タッチでそのまま強烈なシュート。これがゴールに突き刺さり、目が覚めるような5大西のゴラッソでレイエスが先制点を奪う。

前半6分、再び5大西がビッグチャンスを迎える。自陣から11細川との大きな壁パスで抜け出した5大西がゴレイロと1vs1の状況となるが、これはロンドリーナゴレイロ9に軍配が上がる。

その直後、ロンドリーナは相手陣内でボールを奪ってゴレイロと1vs1を作るが、これはレイエスゴレイロ12熊澤がセーブ。
その後ロンドリーナが立て続けに相手陣内でボールを奪い、シュートまで持ち込むが、ゴールとはならず。

前半8分、レイエスは前線からのプレスから14吉田がボールを奪い、15飯塚→8北村へと繋がり、8北村は迷わず右足を振り、貴重な2点目を打ち込んだ。

前半9分、ロンドリーナは相手陣内ゴールから約10m中央左の位置でFKを得る。このFKはデザインされたプレーでレイエスの守備陣形を崩し、最後は46が押し込み1点を返す。

前半11分、レイエスはゴレイロ12熊澤がキャッチしたところからカウンターを開始。12熊澤は左に走った15飯塚へボールを送る。15飯塚は並走していた8北村と壁パスから1タッチシュートでゴールへ流し込み再び点差を広げる。

前半13分、レイエスは左CKを獲得。このCKは10加山がボレーシュートし損ねるが、そのままコントロールから強いシュートを打つ。ゴール前に詰めていた11細川が相手DFと競り合いながら押し込みリードを3点に広げる。

ロンドリーナも得点を奪おうと前に出ようとするが、レイエスがうまくゲームを運び、4-1と3点リードのまま前半を終える。

後半

リードを許したロンドリーナは後半頭からパワープレーを仕掛ける。
後半1分にはポスト直撃のシュートを放つなど勢いに乗る。
レイエスはパワープレーに対して、引かずに前に出て圧力を掛けて対抗する。

時間が経つにつれて、焦りの気持ちが見えるロンドリーナは相手陣内へ入るもののなかなか精度が上がらずゴールを奪えない。
レイエスは良い形で奪うシーンは作るが、そこからの攻撃の精度を欠いてしまい、追加点はならず。

後半7分、レイエスは相手のパワープレーに対して自陣の守備からボールを奪い、9坂野が無人のゴールへ蹴り込むが必死に戻ってきたロンドリーナキャプテン12がハンドでこれを阻止。軌道的にはそのままだったらゴールインしてた為致し方ないプレーであったが、このプレーにより12は退場となり、レイエスは1人多い状況でプレーが再開。

後半9分、レイエスは数的優位な状況で相手陣内に押し込み、15飯塚がシュート。シュートはブロックされるが、こぼれ球を9坂野がきちっと詰めてゴール。
キックオフ後、再び相手のパワープレーからボールを奪い、自陣からパワープレー返しで6由井が自陣からゴールを決め、勝利を大きく手繰り寄せる2点を1分間の間に決める。

後半12分、ロンドリーナはパワープレーからゴレイロの9がゴールを決めて1点を返す。

ロンドリーナもなんとか得点を奪おうとプレーするが、最後までアグレッシブに戦うレイエスがゲームをコントロールし、6-2でゲーム終了。

レイエスが初優勝を掴み取った。

結果

マッチレポート　FU15全日本選手権決勝　結果

マッチレポート　FU15全日本選手権決勝　スタッツ

監督コメント

東急SレイエスFC
冨成弘之　監督

■レイエスフットサルチームの創設メンバーが中学生年代における最高学年となって挑む今大会はどのような想いで迎えましたか？

1期生として、フットサルとして何も実績がないクラブでしたが、そこにチャレンジしてくれた選手たちに改めて感謝しています。
選手、そして保護者にレイエスフットサルを選んでくれたことを誇りに思ってもらえるように、最善を尽くそうと強い覚悟を持って臨みました。

■目標を「全日本U-15 全国大会出場」と決めて、どのようなプロセスを経てきたのでしょうか？

まずクラブとしての目標を自分たちで設定しようと2019年夏に1期生と掲げたのが「全日本U-15 全国大会出場」でした。
選手と話して決めた目標は、フットサルとして実績の無いクラブとしてはあまりにも設定が高く、困難であることは説明しました。
それでも、選手たちは目標に向けて取り組んでいく意志を確認できたので、全員で突き進んで行こうと決意しました。
その後、2期生、3期生と選手が増え、素晴らしいコーチングスタッフも加わり、現在に至ります。
常に上の学年との試合が続き、なかなか良い結果は出せてきていませんでしたが、その分、多くの経験値を獲得することができていると思っています。その経験を最高学年となった今に遺憾なく発揮してくれていると思います。

■この3年間で積み上げてきたものは今日のゲームでどのように発揮されていましたか？

フットサルにおける全ての局面に触れてきました。
多岐に渡るトレーニングが彼らの引き出しとなり、あらゆる場面で効果的に出ていたかと思います。
実際に今日訪れた特殊局面（パワープレー）、退場局面に関しても一切動じることなく、再現性高く対抗してくれたと思います。

■今大会の中でレイエスが表現してきたフットサルの魅力とはどんな所ですか？

【ゴール前を制する】というアグレッシブなフットサルを目指しています。プレスラインを下げることなく、相手のゴール前からボールを奪い、自分たちのボールになれば相手ゴール前で脅威を与え続ける。
それぞれの個性を最大限活かし能動的にフットサルを展開する。
こういったことがレイエスフットサルの最大の魅力だと感じています。

■関東大会に向けて一言お願いします！

目指す場所は全国大会です。
最大限の準備をして新しい歴史を刻んでいきます。

P.S.T.Cロンドリーナ U-15
阿久津監督

■この大会にはどのような準備をして臨まれましたか？

中学3年間の中で、全国大会までつながる大会がサッカーのクラブユース、高円宮杯そして全日本フットサル選手権とこの3つあり、最後の大会ということでメンタル的にも準備してきました。

■前日に勝ち上がりから今日は対戦相手などを考慮して、どのようにプランを練って臨まれましたか？

間がない連日連戦での大会なので、準決勝のFC湘南戦を越えないと次がないので、FC湘南に対しての準備というところは入念にやってきた感覚はあります。とはいえ自分たちの上手くいっていないところをしっかりと整えるというところにより時間を割いてきました。

■決勝戦についてお伺いします。ゲームの中でどこが勝負の分岐点だったとお考えですか？

うちの2年生とレイエスさんが準決勝でやったと思うんですけど、2年生はコレクティブな感じでやっていて、3年生の方が良くいうと個々の良さはあると思うのですが、　悪くいうとタイミングなどバラバラなところがあって、そういった悪い面がもろに出てしまったなというのが、正直なところです。
力が同等の相手であればなんとか誤魔化しながらできるのですが、やっぱりそこでフットサルをやってくるチームだとそこを突かれてしまうし、そういうスポーツだと思うので、そういった面が顕著に出てしまった決勝かなと思っています。

■監督さんから見て、レイエスというのはどんなチームですか？

3年間懸けて、この大会を狙ってプロジェクトを立てていたと思うので、そういったところでいうと非常に計画的に選手をしっかりと育てやってきてるなと思います。
しかもレイエスといえばサッカーというイメージがまだ強い中で、所詮フットサルでしょと思う人もいるかもしれませんが、しっかりと熱量持ってスタッフ陣が関わって、フットサルというスポーツのステータスを上げる為に、フットサルの魅力を多く発信してくれるクラブの一つなんじゃないかなと思っています。