東京駅で馬車を見てつぶやいたら、色々なことがわかった話。
先日丸の内を歩いていたら、信任状捧呈式のリハーサルに出会しました。
その時は「わー馬車だ、素敵」くらいに思っていたのですが、その時に撮った写真をよく見てみると、とあることに気がつきました。
「競走馬っぽい」
なぜ競走馬っぽいと思ったのかは、まず体つきです。競走馬は脂肪が殆どなく筋肉質です。人間で例えるならボディビルダー並みに脂肪がありません。体つきを見るに、脂肪が殆ど無く筋肉質です。おまけに足もシュッとしています。
警視庁の警察官が警備をしていたので、警視庁に騎馬隊でもあるのかなと思い、「警視庁 競走馬」と検索してみると、次のページが出てきました。
なるほど、引退した競走馬が警視庁の騎馬隊として活躍しているのかと思い、てっきり東京駅で見た馬も警視庁の騎馬隊だと思ってしまいました。
競走馬にそのようなセカンドキャリアがあることを全く知らなかったのでそのことについてもつぶやいたところ、なかなかの反応がありました。どうやらこち亀でもそのような話があったようですね。
あー疑問が晴れためでたし、めでたしと思っていたのですが、次のようなコメントを頂きました。
なるほど、どうやら警視庁の騎馬隊ではなさそうです。また、次のようなコメントも頂きました。
確かに競走馬に馬車を輓かせるのは違う気がしてきました。そこで調べてみると、次のようなページがありました。
なるほど、私は無知でした。馬車を輓く馬には特定の種類がいるようです。ちょっと調べてみると馬車を輓く馬は種類としてはペルシュロン、ブルトン、シャイアー、クライズデール、そしてペルジャンなどの馬種があるそうです。ちなみに北海道のばんえい競馬ではペルシュロン系の馬が活躍されているそうです。
どの馬も体つきが大きく、脚も短めです。サラブレッドの体つきとは全然違います。サラブレッドは足が細いですから、そのような馬に馬車を輓貸せるのは無理でしょう。
疑問は深まるばかりです、なにせ信任状捧呈式の馬車の馬はサラブレッドに姿形がそっくりです。でも、サラブレッドに馬車は輓かせないし…と色々検索していたら、次のような記事を見つけました。
どうやら、クリーブランド・ベイ系の品種の馬が馬車を輓いているそうです。クリーブランド・ベイはイギリス王室の馬車を輓くのに使われている馬です。
このクリーブランド・ベイや他の馬種を組み合わせて、品種改良したのがサラブレッドでした。謎が解けました。どうりで東京駅で見た馬が似たような姿をしているわけです。
まとめると、引退した元競走馬のサラブレッドが周りを護衛していて、馬車を輓くのが牧場から引き取ってきた馬車用の馬で、それはサラブレッドの元になった品種でした。
東京駅でなんとなく見た馬車列から色々なことがわかりました。また、引退した競走馬の様々なセカンドキャリアについても知ることができました。警視庁や宮内庁などで引退した競走馬はセカンドキャリアを歩んでいるようでした。
なんとなく見かけた東京駅の馬車でしたが、こんなにも色々なバックグラウンドがあるとは思いませんでした。
知識がなければ、そもそも認識することができない。そこに何があるのかが見えない。実際、ことの初めは「競走馬っぽいな」と思ったのがはじまりですしね。
知識があれば、見えるものがある。わかることがある。
Twitterで教えてくださった、親切な皆さん。ありがとうございます。
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