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東京夜光録2022.7.15(川名)

こんばんは、川名です。特に東京夜光として何かやっていたり、やっていなかったりな日々。それでも東京夜光の人々の記録として、このnoteを書いていけたらと思っています。よかったらお付き合いいただければ幸いです。

演劇人として、公演中止のニュースが飛び込んでくる度に、本当に自分のことのように胸が苦しい。東京夜光で「BLACK OUT」という作品をやったとき、あれは2020年の夏に上演して、物語は、2020年3月稽古、4月本番の舞台の稽古1ヶ月のキャストスタッフのあれやこれやの話でした。当然、中止になる舞台の稽古のお話。まさに今、中止の際に起こってるであろう感情のぐちゃぐちゃを作品にしたつもりです。あのとき、本当に公演再開の走りのような時期で、でもそれから2年経って、2年も経ったのに、やっぱり全然慣れない。毎回、中止のニュースは身を引き裂かれる思いです。

あの頃、読み漁った資料のひとつで、日本経済新聞の内田洋一さんの書いた『危機と劇場』(晩成書房 2016年)を今も時々、パラパラめくったりします。「祈り」という言葉がなんだかスッと身体に入ってきて、別に応援されてるわけでもないけど、頑張らなきゃなぁ、と思ったりします。

100%、安全で安心なことになればいいのに。だけど本当にそうなったら、それはそれで違和感といえば違和感がある気もする、とふと思い始めて昨年書いたのが「奇跡を待つ人々」でした。もうちょうど1年前の、東京と仙台の日々。仙台からハイエースで荷物を運んでて、高速道路がオリンピックの影響で通行規制がかかってて、なんだか「時代を生きてる」ってゾッとしたっけ。

そういえば、今、”宗教”というワードが飛び交っていて、2018年に東京夜光で公演した『世界の終わりで目をつむる』のとき遮二無二読んでた資料の著者の方々がワイドショーに引っ張りだこ状態で、なんだか個人的に、勝手に有名人に会えた感覚。脚本書いたり、お芝居作ったりするのって、これだから面白いって思う瞬間だったりします。世界の見え方が少し変わったりする。あとこの写真、個人的に好きでついついいろんなとこで使っちゃう。

「悪魔と永遠」のことは散々しゃべった気がする。

バラバラとなんの話でしたっけ。振り返りみたいになってきちゃいました。雑文お許しください。

さて次は何を書こうか。
毎回、何か生み出す前段階のこの時期が、不安だったり、ちょっと好きだったりします。
今、いろんなことが混沌とありすぎて、死ぬまでに書き切れるんでしょうかね。切れないか、たぶん。

2022.7.15 川名幸宏

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