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「囀る鳥は羽ばたかない」 明日発売される第50話について
ベッドで矢代を押さえつけた百目鬼が、「こうして欲しかったから、俺を選んだんですよね」と言う1ページのチラ見せだけで、私は苦しくて胸が張り裂けそうだ。
寝ても覚めても「囀る」のことが頭から離れなくなってつらい。
明日第50話を読んでから、じっくり感想を書くつもりだったが、このつらさをわずかでも紛らわすために、発売前日の今日も私は文章を書くしかない。
矢代が思わず吐露した本音「やっぱ、お前でいい」に、
「神谷じゃなくて俺を選んだのは、ヤるためですよね」
と百目鬼が返すのは予想していた。
でも、私はこのセリフが出てくるのは、もう少し後の場面だと思っていたのだ。事後とか。
これから最新話が発表された後に「こうなると思っていた」と書くのは格好悪いので、この際なんとなく予想していたことを書いておく。
50話に向けてでは、この場面で百目鬼が嫌がる矢代に手を出そうとするのは、井波に対する嫉妬があるからだろうと書いた。
私は、第50話冒頭の百目鬼のセリフは「井波はいいのに、俺は拒むんですね」だろうと予想していた。
それが、「こうして欲しかったから、俺を選んだんですよね」だった。
「性的な相手として利用するために、神谷ではなく俺を選んだんでしょう?」と。
百目鬼にこう言われてしまうと、矢代が追い詰められるのはわかっていた。
果たして矢代は、百目鬼に側にいてほしいという本音を隠したまま、これまでのように「ああ、そうだ」と答えて突っ張っていられるのだろうか。
矢代が本音を嘘で覆えば、このまま百目鬼は矢代の体に触れるだろう。
そうなった場合、どこまでするだろうか。
第46話では百目鬼が矢代のペニスをしごき、アナルに指を差し入れて、一方的に矢代をイかせて終わった。
今回二人が性的に接触するなら、それではすまない予感がする。
以前から考えているのだが、矢代が「挿れろよ」と言った時、百目鬼はどうするのだろうか。
(まさか、矢代相手に「勃たない」なんてことはないだろうと信じているが。生理現象すら強固な意志の力でコントロール…!?)
こんな気持ちのまま、二人は形だけのセックスをしてしまうのか。
体だけの繋がりになってしまったら、矢代はますます苦しむだろう。
矢代が再生していくための苦難の道のり、と第46話以来考えているものの、私はとてもつらい。
どこかでオアシス(膝枕、百目鬼の本音が垣間見える、など)がなければ耐え抜けない…。
おそらく矢代とした後、百目鬼は
「俺が護衛につくなら、井波(や他の男)とはもう会わせません」
と言うのではないかと思っている。
その代わり、「俺があなたの相手をします」と。
そんな事情があるとは知らず、矢代とヤりたくてのこのこ現れた井波を百目鬼が追い払った時に、「お前もそんなインポとよくヤるよな」と井波が矢代の秘密をばらすのではないだろうか。
しかし、矢代は百目鬼相手なら、むしろ早すぎるくらい勃起も射精もするのだ。
百目鬼は「? もしかして、矢代さんは俺のことが…」と気づくかどうか。
いや、百目鬼はそこまでは思わないかな…と漠然と考えている。
それにしても、矢代が好きで、矢代と同じ世界にいるために極道の世界に残ることを選んだ百目鬼なのに、なぜここまで矢代を追い詰めるのか。
矢代に捨てられたことを恨んでいて仕返ししたいならともかく(まさかそうなの? そんなことないでしょ!?)、好きな人によくこんな冷たいことが言えるな、と私は驚き、矢代と一緒に傷ついている。
50話を読むまであと1日半、私はずっと「囀る」のことを考えて、傷つき続ける。
もうすでに、昨夜はよく眠れなかった。
46話と同じ展開には決してならない、と信じていたが、むしろ46話を超えるほどつらい状態になったら、私は耐えられるだろうか。
少しでも救いの光が見える展開になることを切に願っている。
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