元奨励会員、学童保育指導員になる

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 私は、中学生の頃半年程度奨励会にいた経験があり(奨励会を退会した頃のことについては、「心の中に住み着いた「将棋君」が暴れだす その7~その17」に書いてあります)、その後大学生の頃にも将棋に熱中して関東学生名人やアマチュア名人戦東京代表になったことがあります。
 でも、現在は全然強くなくて将棋ウォーズ3~4段程度。
 大学卒業後は、主に高校及び特別支援学校の教員の仕事をしていたのですが、教員の仕事に関してはあんまり才能がないなと思って比較的早期に退職し、現在は学童保育の指導員をしています。
 学童保育の仕事をしていると、わりと小学校低学年の子どもと将棋を指す機会が多く、以前奨励会や学生将棋などで指していた経験がそれなりに生きているように思われます。
 この仕事を始めた頃は、最初普通に平手で指して、自分が圧勝してしまい、次に、こちらが王様と歩が9枚だけで相手は全部の駒がいる(10枚落ち)というハンデで指して、またしてもこちらが圧勝し、そしてその子は面白くないと思ったのか別の遊びに移ってしまう、ということもありました。
 その後、「将棋は自分よりちょっとだけ強い人と指すのが面白いし上達する」という言葉を思い出し、子どもよりもちょっとだけ強い棋力で指すように心がけました。
 例えば、子どもが8級くらいだと思ったら、最初から最後まで7級とか7.5級くらいの手を指し続けるというやり方です。
 でもこれは、かなり注意深くやらないとなかなか1局ずっと続けることは難しく、また、子どもにとっても、少しずつ少しずつ悪くなっていって最後に負ける、と言う感じでどうもあまり面白くないようでした。
 そこで少しやり方を変え、子どもが8級くらいだったら、たまに12級くらいの手を指して「いけね、失敗した」なんて言ってから、6級~7級くらいの手を連発して形勢を挽回し、少しこちらがよくなってきたら再び12級くらいのひどい手を指す。といったメリハリをつけた指し方を心掛けたところ子どもも自分も楽しく指せるようになりました。
 まだ、学童保育の仕事を始めて1年程度ですが、少し小学校低学年の子どもと将棋を指すコツとか楽しさがわかってきたような気がしています。
 「しばらくは、こんな感じでやっていこうかな」と思っています。

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