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【支援機関向け】「面談のポイント~信頼関係の構築に必要なこと~」

いつもnoteをご覧いただき、ありがとうございます。

11月中旬ごろから、気温が急激に下がる日も多くなり、慌てて冬支度をされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ほど良い秋の気候もあまりなく、夏から一足飛びに冬へ入ってしまいそうな気配です。
寒くなってくると、体調やメンタル面での不調を訴える利用者が増える傾向にあります。
日々の相談機会も多くなってくるかもしれません。
相談・面談では、支援者と利用者の関係構築が重要となります。

そこで、今回のテーマは。
「面談のポイント~信頼関係の構築に必要なこと~」

信頼関係を築くためには、当然ながら日頃からのコミュニケーションが重要となります。
日々の訓練をする時、日常会話の場面、支援者と利用者がどんなスタンスであるべきか、考えながら行動をすることが必要ではないでしょうか。

支援者と利用者の関係

支援者と利用者。
ともすると、主従の関係、教師と生徒、お世話する人される人、のような関係になってしまう可能性があります。
勿論、指導の場面もありますし、対等な関係にはならないかと思いますが、利用者の年齢や経験、考え方や障害特性によっては、支援者に上から目線で指示された、というように受け取ってしまう場合もあるかもしれません。
逆に、熱心に対応してくれる支援者に対して、利用者が頼り切ってしまい依存してしまう、というケースもあるでしょう。
あくまで、支援者は利用者の自立をサポートするのが職務であって、介助でも介護でも指導者でもないと思います。
適度な距離感を保ちつつ、円滑な信頼関係を構築していくには、注意しなければならないポイントがあります。
特に、相談・面談の場面では、より信頼関係が築かれているかどうかが、その後に大きく影響してきます。

ここで、アメリカの社会福祉学者のバイステック氏が定義した相談援助技術の基本を見てみましょう。

バイステックの7原則


バイステックの7原則 (相談者=クライエント、支援者=援助者)
1.クライエントを個人として捉える
クライエントの抱える困難や問題は、どれだけ似たようなものであっても、人それぞれの問題であり、同じ問題は存在しません。
過去の事例と比較してカテゴライズしてしまうことなく、個々の事例ととらえましょう。
2.クライエントの感情表現を大切にする
否定的な感情や独善的な感情など、まずは表出させることでクライエント自身の心の 枷かせを取り払い、逆にクライエント自身が自らを取り巻く外的・内心的状況を俯瞰しやすくする事を意識しましょう。
3.援助者は自分の感情を自覚して吟味する
クライエントを正確にかつ問題無くケース解決に導くため援助者自身がクライエントの心を理解し、自らの感情を統制して接していくことが重要です。4.受け止める
クライエントの考えは、そのクライエントの人生経験や必死の思考から来るものであり、クライエント自身の『個性』であるため、を決して頭から否定せず、どうしてそういう考え方になるかを理解しましょう。
5.クライエントを一方的に非難しない
あくまでも援助者ははサポートであり、現実にはクライエント自身が自らのケースを解決せねばならないため、その善悪の判断もクライエント自身が行うのが理想とされます。
6.クライエントの自己決定を促して尊重する
問題に対する解決の主体はクライエントであり、この事によってクライエントの成長と今後起こりうる同様のケースにおけるクライエント一人での解決を目指すことが可能となります。援助者は、望ましい方向性を促す程度が望ましいでしょう。
7.秘密を保持して信頼感を醸成する
クライエントの個人的情報・プライバシーは絶対に他方にもらしてはなりません。
仮に支援機関内で情報共有をする場合、クライエントにもその旨を事前に確認することが必要ですし、その行動が信頼関係を築く大きな要因ともなります。

日頃から、上記の点について支援者の皆さんは意識されているとは思いますが、改めて自身の対応について考える機会になればと思い、お伝えしました。
支援者との信頼関係がしっかりしている障がい者の方は、採用選考においてもメリットとなるでしょう。
それは就職後の定着が安定することが見込めるためです。

そのためにも、支援者と利用者のより良い関係性を築いて頂きたいと思います。

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