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【支援機関向け】「支援者に必要なこと~企業目線と信頼関係~」

いつもnoteをご覧いただき、ありがとうございます。

今年も残りわずか。いよいよ年の瀬が感じられる時期ですね。
面談のスケジュール調整や休暇中の過ごし方について、利用者の皆さんと話し合うなど長期休みに向けて準備している支援機関も多いことでしょう。

さて、今年最後のテーマは。
「支援者に必要なこと~企業目線と信頼関係~」

年末年始は支援機関もお休みになると思いますが、この機会に支援者として必要なことについて、振り返ってみるのはいかがでしょうか。
これまでにも、支援者としてのポイントをいくつかご紹介してきましたが、今回はそれをまとめてみたいと思います。

支援者としてのポイントその1:就労支援で必要なのは…

まず、就労支援をする上で必要なのは「企業目線」です。
支援者は利用者を支援するのが仕事ですので、担当している利用者がどうしたら働くことができるか、働き続けることができるかを考えます。
しかし、ともすると利用者の側に寄りすぎてしまい、雇用側の悩みや意見に寄り添うことが疎かになってしまうことがないでしょうか。
円満に働くためには、障がい者と雇用者の双方が納得することが不可欠です。
専門家として支援者は企業側の考えも聞き、どうしたらどちらともが不満の無い職場にしていけるかを考えていかなければなりません。
そのためにも「企業目線」、雇用側の考え方を理解することが大切です。

「企業目線」を持っていると、就職活動でのサポートでも役に立つことができます。
企業が何を求めているかをわかっていることで、利用者に対しての指導・支援も変わってきますし、面接などの対策も、採用に向けた戦略を立てることができるでしょう。
どんな人材を求めているか、面接でどう伝えることで採用に結び付きやすくなるか、採用後にどんな支援をしていけばよいか。
企業と障がい者の中間の立場で、上手に「調整」をしていただきたいと思います。

支援者のポイントその2:求められるサポートとは…

また、サポートをするためには利用者との信頼関係を築くことが重要です。
信頼関係が無ければ、一生懸命サポートしてもその気持ちは相手に伝わりませんし、大事な時に指導を受け入れてもらえないかもしれません。
信頼関係を築くには、相手を一個人として尊重する気持ちが基本となります。
「支援者」と「支援される者」、「教える者」と「教えられる者」といった上下関係のような感覚を支援側が持ってしまうと、人によっては反発心を覚えてしまうこともあります。
同じ「人間」として見ているかどうか、は相手に伝わります。
自身の根本的な考え方、立ち振る舞い方が相手にどう捉えられているかを意識して対応をすることが大切なのです。
指導についても、「教える」が一方的では納得できない人もいます。
なぜそうなるのか、どうしてそうしなければならないのか、論理的に伝え、相手が理解納得することが正しい「指導」ではないでしょうか。
そのためにも、相手の障害特性や個性をしっかりと把握した上で、伝え方を考えなければなりません。
人は皆、一人ひとり違います。
同じ障害名でも必要な対応が全く異なることも多々あるでしょう。
改めて、体系的に見るのではなく、個々を捉えることを意識してのサポートが求められています。

支援者としての知識と意識への考えを深めていただき、より良い支援で多くの障がいがある方の就労を支えていただければと思います。

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皆さま、よい年末年始をお迎えください。
来年もよろしくお願いいたします。

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