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MOTHER

こんにちは、タケウチです。

映画「MOTHER」

映画館で公開されているときにも、見に行ったのですが、Netflixで鑑賞可能になったのでもう一回見てみました。

単刀直入に言うと、嫌いです。

概要だけちょっと述べます。

2014年に川口祖父母殺人事件が基になった映画である。

役者は実力派ばかりで長澤まさみや阿部サダヲ、夏帆など

長澤まさみが演じる母親(秋子)が息子(周平)を幼いころから使いまわし、男遊びやお酒のためにお金を集めてくるように指示し、親戚や離婚した父親、母親が仲良くする男などから集め、生活を送る。ホストに通うようになった母親はそこで仲良くなった阿部サダヲを演じるホスト(遼)と再婚し、子供を授かる。しかし、すぐに別れ、三人での生活がスタート。そこから、映画では五年が経ち、息子が働きながら生活を営むが、そのお金は全て母親が使ってしまう。会社から前借りを繰り返し、遂に会社からの前借りも断たれ、金庫に手を付けてしまう。そして、生活できる収益源がなくなり、事件が起きてしまう。

殺人事件を起こしてしまった息子(周平)視点から話を進めていきたい

周平は優しさや母親への愛、勉強意欲も高く、本当にいい子供だと思ったが、その反面、優しさや母親の愛を利用され、母親からの指示には常にイエスと答える。それは母親のためなのか?妹のためなのか?それとも自分がやらないと終わらない?自己犠牲なのか?

時より見せる周平の反抗と自我心にグサッと悲しみを感じさせられた。

フリースクールに通いたいというシーンを紹介します。

児童相談所に勤務する夏帆が演じる亜矢がフリースクールに通わないか?と周平に尋ねる。そして、周平は通い始め、友達や勉強の面白さを感じ、母親の価値観で生きてきた周平が家族以外の価値観に触れ、初めて楽しそうな笑顔が見られた場面があった。生活保護施設に遼の借金取りが来ると母親や遼が逃げ出そうする場面で初めて周平が勉強したい、学校に通いたいとだから僕はここに残りたいと強く母親に伝える。それがこの映画唯一、周平が反抗し、自我が芽生えた印象的なシーンであった。

しかし、このシーンでも周平は母親と遼に言いくるめられ、学校に行くことは叶わなかった。そのように、周平は悪行に対して常に彼自身の中に葛藤があったと思う。周平はその想いを押しこらえながら常にイエスと答え、行動し続けてしまった。

母親と周平の共依存が故に彼の勇気を振り絞った行動や言動が母親に押し殺される場面は本当に歯がゆい。

僕が今までの人生で見た映画でこんなにも悲しく、心苦しさを感じた作品はない。

親子愛とは何か?共依存とは何なのか?周平の心情は?秋子の心情は?などを考えていると本当に悲しい気持ちでいっぱいです。

ぜひ、見てほしいとは正直言えないです。
気が向いたら見てください

おわり

タケウチ

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