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目の見えない祖母は若い。ビジュアライズしない世界を考える

「3dプリンターでどうやって家を建てるのかな。」
祖母との最近の会話がこちら。最先端が好きな私たちはいつだって友達みたいだ。

彼女は過労で視力を失って35年。
ラジオかテレビの音声だけが情報源で生きてるだけなんだけど不思議と博識で。
視覚情報がない世界なんて情報社会のいまは考えられない。
デザイナーを生業としている私は致命傷になってしまう。
でも祖母を見ていると、生きる幸せって見ることだけじゃないのかもと思う。人は五感を一つ失うとそれ以外の感覚で補おうとする素晴らしい構造をしている。
彼女の場合、聴覚が長けていて私が元気がないとき電話口だけで察したときは目を見開いた。誰も気がつかなかったのに。
私の成長は触って、肩幅がしっかりしてきたねとか筋肉ついたねとか
だから大人になって会うときも基本挨拶はハグなんだ。(アメリカンスタイルねw)

ラジオだけの情報でわからない情報を教えるのが楽しい。
手を触ってこんな形とかイメージしやすい形にするとか。
視覚以外で何が伝えられるか考える機会をくれたのはまぎれもない祖母だ。

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