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サッカー日本代表1トップ問題を考える

サッカー日本代表が、カタールW杯のアジア2次予選通過を決めて、大幅にメンバー入れ替えて臨んだVSタジキスタン代表戦。結果は4-1で日本が勝利し、アジア2次予選初失点はあったものの危なげなく全勝をキープしました。

7試合を終えて、7戦全勝41得点1失点得失点差+40とまぁあまり聞いたコトない位の圧倒的な成績です。もちろん組み合わせに恵まれた点は考慮すべきですが、結果だけ見れば文句もつけようもない成績と言えるでしょう。

ただ多くの日本のサッカーファンは「ここまでは勝って当然の戦いで、アジア最終予選とW杯本番をどこまで見据えられるか」と言う目線でみているコトと思います。

絶対的レギュラーの大迫選手もベテランの域

わりとネット上でよく見かけるのが、1トップの人材不足問題。アジア二次予選でも爆発中の大迫勇也選手が絶対的レギュラーとして君臨するものの、もうベテランと言われる年齢に差し掛かり、カタールW杯時点(延期なく行われると仮定しても)で32歳になります。まだまだ活躍を期待したい素晴らしい選手ではあるものの、チームとしてベテランに頼りっきりは怖いのはファン共通の認識かと思います。

長くハードなアジア最終予選や、戦い方がガラリと変わるW杯本番を考えても、バックアップかもしくはレギュラー争いをするくらいの選手が必要です。

タジキスタン戦の1トップ浅野選手は、、

今回のメンバーで言えば浅野拓磨選手が1トップとしてタジキスタン戦に出場しましたが、浅野選手自身は無得点で終わり、ネット上でも二番手として不安視する声が散見されました。

実際、決定機を幾度か外してますし、結果が全てのFWとしては評価されにくい理由はわかります。

ただ筆者としては、浅野選手は今の代表に必要なんだと思っています。ポイントとしては2つ。

まず1つめのポイントは、浅野選手が大迫選手と完全にタイプが違うコトです。前線でのポストプレーを得意として周りを活かす大迫選手と、スピードというわかりやすい武器で相手のウラを取る浅野選手、バックアップにはなりませんがオプションにはなります。特にW杯本戦になれば日本相手に引いて守ってくるチームはほぼないコトを考えれば、スピードで裏に抜けるFWは選択肢として必要だと思います。そのオプション一番手は浅野選手でしょう。

2つめのポイントは浅野選手はしっかりとチャンスに絡めているコト。決定機を外していますが、決定機に顔を出せているコトも事実。特にタジキスタン戦の1点目は浅野選手の裏への飛び出しから得点が生まれています。あの動きで裏を取り続けている間は「そのうち点は入るな」と思えています。本田圭佑選手が以前に言っていましたが「得点なんて出る時はドバッとでる、ケチャップみたいなもんだ」と思います。チャンス作れているのが何より大切。そもそもワンチャンスをモノにしてくれるようなトンデモFWは日本にはいないんです。

他の候補は、、

浅野選手以外で筆者が推したいのは、なんといっても鈴木優磨選手です。ベルギーリーグで点を取りまくっていて、良い意味でFWらしいメンタリティと代表向きだと思います。FWは特に、リーグのレベルに関係なく、とにかく点をとっている選手を代表に呼ぶのが大切と言うのが筆者の持論です。

まぁ森保監督との相性が良くなさそうな雰囲気なので、もしかしたら森保監督が続投してるうちは代表招集はないかも知れませんが、、。

Jリーグ勢で言えば、オリンピック代表の前田大善選手も注目したい選手。浅野選手と同じくわかりやすい武器があって、大迫選手のバックアップではなくオプションとして考えられるタイプですね。こちらもJリーグでゴールを量産中です。

最後に名前をあげたいのがベルギーのベールスホットで奮闘する鈴木武蔵選手。日本人の母とジャマイカ人の父を持つ鈴木武蔵選手は文字通り日本人離れした身体能力があり、覚醒すれば大迫選手を超えるFWになる可能性を秘めていると思います。ぜひ再度代表招集を期待したいですね。

日本人とFW

昔、有名なサッカージャーナリストが書いた記事に「たとえば大学の講義の時のガランとした講義室が、後ろからじゃなく前から埋まるような文化が根付かないの真のFWは出てこない」と書いてありました。言葉にすれば積極性とかになるんですが、何か言葉にできない納得感がありました。

そう言う意味で言えば、少しづつ少しづつ日本人にもFW文化が根付いてきた様にも感じます。意外と数年後には世界で通用すらFWが出てくるかも知れませんね。






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