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【エッセイ】雨は降れども花粉はやまず

今日は東京は雨である。3月って冬なのか、春なのか、春の雨なら春雨だなぁ、、なんて寝起きの頭でぼーっとしていたら感じる。やつだ。花粉だ。朝からがんがん攻めて来るなんてアグレッシブ過ぎませんか。

彼らはいったいどうやってこの雨の中を乗り越えてきたんだろうか。花粉たちからすれば雨粒の一粒一粒が致命傷というか、雨粒に当れば確実に地面にたたきつけられるわけだ。言わば人間様にとって銃弾やら爆弾やらみたいなもんのはずで、それが文字通り雨あられの状態の中で人体まで飛んでくるってどんなメンタリティなのか。

「爆撃の嵐も銃弾の雨もくぐり抜けてきてやったぜ、、、おまえにくしゃみを届ける為になっ!!」、、、そんな敵の兵士、嫌すぎません?どんな恨みだよ。わたしはあなたの親の仇かなんかでしたっけ?ああ、そうか。昔に住んでたあの木造アパートは杉だったのか、その恨みなのか、一族の死骸で作られた建物に住んでたやつなんて憎悪の対象なのか。

わかったあやまるよ、土下座してあやまるから、マジで体内から出て行ってくれないか。もう二度と木造に住まないから、鉄筋にしかすまないから。この雨爆弾が降り注ぐ中、わたしのとこまで到達したあなたはきっと花粉界のエースパイロットなんでしょう。わたし以外を狙ってよ。あそこの「木のスプーンってかわいい~♡」とか言ってるゆるかわ女子のトコにいってくれ。

雨がやめばもっと大量に花粉が飛んでくるのだろう?絶望だよ、もう絶望しかないよ。ワルプ○ギスの夜を迎え撃つ明美ほ○らだって、もう少し希望あったよ。もう我慢しながら待つしかないのか、彼らが止まるのを。

そんなことを考えながら、雨の中を一歩踏み出し仕事に向かおう。

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